【Amulet -Scorpio-さそり座のアミュレット】ワイヤーストラップ

星座パーツ

ガーネット（6mm丸玉＋4mm丸玉）1＋4
オニキス（6mmカット丸玉）2
ゴールデンオーラ（4mm丸玉）3
アンダリュサイト（ミニボタンカット）4
ブラックスピネル（ミニボタンカット）2

5.5×3

委託用作品No.96号！


星座シリーズ。今回はさそり座です。

予め、浮かんでいたイメージは、赤いサソリの毒針って感じで、まんまじゃないか！←とツッコミをいれたくなりましたが。
なんかねぇ、私はどうしても蟹座とイメージがカブるというか、間違えそうになるんですけどね。ww

だけど、蟹座と違う部分ってのが、やっぱりカッコ良さだと思うので、ちょっとダークに行くか！と思って、黒のワイヤーとガンメタワイヤーを組み合わせまして。
アクセントに、ゴールドのワイヤーをより線にして、ダークでカッコいい感じを目指して頑張ってみましたー。


土台はこんな感じです。






黒のワイヤーをここまでハッキリ使った星座シリーズは今まで無かったんですけどね。
毒ありますよ！←wていう雰囲気を醸し出せるような感じで、石を盛っていきました。



出来上がってみると。




さそり座のアミュレット。


黒とガンメタのワイヤーで形作った、蠍の毒針。

赤黒い蠍の色を思わせる、オニキスと、ブラックスピネル、そしてガーネットの組み合わせ。

ひたすら、赤黒く、ダークで、危険そうな感じを出そうかと思いましてw
これらの色は、本当に色味を抑えて、暗い、暗い色で合わせていったんですけど。
全体をみると、この黒と、微かな金色が重なり、高級感みたいなのも感じます。


その、赤黒い身体の中に眠る、蠍の毒。

それは輝くような金色の、ゴールデンオーラと、アンダリューサイトで表しているのかなと思ったんですよね。

そう、この作品の蠍の毒の色っていうのは、外見の怖そうな見た目に対して、あまりにも綺麗な色をしているというか。

はたして、毒性があるのかどうかも、疑わしいくらいに、美しい金色してるなーと思ったんですよね。

そして、サソリを調べてみると、命に関わるような強い毒性をもつサソリってのは、実は種類が少ないそうで、この作品のサソリっていうのは、どちらかといえば毒性の少ないものなのかな？なんて思ったんですよね。

例えば、外見は物凄い危険そうで、一度刺されたら、一大事！
ていう感じなくらい、見た目は、怖そうに見えるのに。

その内側に眠る、金色の流れや、輝き。
金色のワイヤーをより線にすることで、それはさらに際立ち。
身体の中を巡り、循環しているもの。

それが、毒である事は間違いなくても。

なんというか...。

それは、起死回生のような、代物のような気がして。

これ、すごくマニアックな例えなんですけどね。
バキという少年漫画で、主人公が、毒手っていう技を使う、毒の使い手と戦った回があるんですよ。
戦ったあと、主人公は時間差で毒が体をまわって、ボロボロになって死にかけた時に、その後どんな医療も薬でも、解毒する事ができなかったのに。
その時に、別の毒手の使い手と戦う事になり、ボロボロの体のまま、別の使い手から毒を受けたのがキッカケで、体内の毒が裏返って、解毒作用が起こって消えた←w
っていうね、漫画のバキの中で、そういう話がありましてね。ww

これね、まあ漫画なんで、無茶苦茶やろ！wとツッコミたくもなるんですけど。

私の中では、この蠍座はそういう、起死回生の毒のように感じたんですよね。

マイナスにマイナスをかけると、プラスになってしまうような感覚に似ていて。


一度、その毒を浴びれば、何かが反転する。
或いは、何かがプラスに転じてしまう。

だけど、その毒を浴びる人が、最初からプラスだったのなら、それは、ただ今までと同じ認識の害のある毒なんですよ。

マイナスな人が、毒を受けるからこその、起死回生。






毒、というのは、何かの比喩や、象徴として捉えた時に、やっぱり普通に捉えれば、単純に、害のあるもの。

として、浮かぶものだと思うんですよね。

でも、その毒も、使い方次第なんじゃないのかなぁーと感じました。

これは、さそり座の性格判断などではなくて、あくまで、この作品に関して、私が勝手に感じた事になるんですけど。

さそり座の中に眠る毒性。

それがどんなものなのかは、わからないけれど。

忌むべきものや、恥じるべきものではない。というか。

私の中では、この毒性は、ものすごく優しいのに、強力に作用する何かのような気がしてました。

私の作品って、基本的には内面とか、自分自身の内側にフォーカスするようなものだと思ってますので。

今まで、自分自身がマイナスだと思っていたりだとか。
或いは、自分自身の毒性を恥じていたり、否定していたりして。

赤黒く、毒針を突き立てようと構えている、サソリの姿や見た目に恐れをなして、目を逸らし。
こんなに怖い見た目なのだから、さぞかし、強力な毒を持っているのだろうと思って、封印していたもの。

内側に眠る、美しい金色の毒を、今までは見つめる事も、理解する事もなかったけれど。

もしも。

この、毒針を、自ら受け入れてしまったら。

きっと、今までの認識が、反転する。裏返ってしまう。


これは、自身のマイナスを受け入れるばかりでなく、プラスにしてしまうくらいには、強力なものなんじゃないのかな？と思うんですよね。

今まではコンプレックスだったものが、実は、誰かから見れば、羨ましいがられるものだったり、才能の片鱗だったりする事を知るように。

或いは、そのコンプレックスそのものを、武器にしてしまえるくらい強力であるように。

それは、単純に、自分自身で今まではマイナスだという認識だったものの見方が、ただ変わっただけ、とも言えるんですけど。

周りの評価も、周りの反応も、本当はプラスだったのかもしれないのに。
ただ、自身から見ればマイナスだと、これは毒だと、危険だと、思い込んで隠していたもの。

さそりの中に眠る、毒性。

それは、自身にとっては、ただの毒であっても。

誰かにとっては、強力な魅力になりえるもの。

外見はどれほど恐ろしく見えても。

美しい金色の毒を宿すサソリ。






そんなイメージの作品なのかなーと思います。