オーダー作品【 Sword-fairy of cherry tree -零れ桜のレイピア】- -虹色の花- 魔法使いのアクセサリーカフェ

※もりっと母さまセレクト。
ディープローズクォーツ（カボション）

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ヒマラヤ水晶ポイント

マザーオブパール（ネコ）
アメジスト×スモーキー（フラワーカット）
ピンクシェル（フラワー12mm）
モルガナイト（フラワー＋さざれ大＋8mm丸玉）
ディープローズクォーツ（4mm丸玉）
カルサイト（3mm丸玉）
アベンチュリン（2mm丸玉）
アメジスト（さざれ）
トルマリン（宝石質さざれ＋さざれ小）
ローズクォーツ（さざれ）
ベリドット（さざれ）
ツァボライト（さざれ）
琥珀（さざれ）
クンツァイト（さざれ）
ローズアメジスト（6mmカット丸玉）

と言うことで、蠍座のアミュレットに引き続き、オーダー2作品目です。
文章が長くなりそうだったので、記事を二つに分割しました。

この作品の、お客様によるオーダー内容はこちらです。
※一部抜粋しております。

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桜の妖精の剣と蠍座のアミュレットの２作品です。
満開の桜を見ていたらどうしてもオーダーしたくなりました。
サイズは15センチ。
イメージとしては満開の桜と山桜が大好きなので山桜の花びらと茶色い葉っぱが浮かびます。普通？の桜の緑の葉っぱも好きです。満開に咲いてから一週間で儚く散っていく哀愁も感じます。石はどこかにディープローズクォーツを使って頂けると嬉しいです。

実は今回なぜ桜の妖精かと言いますと、去年の４月１１日すごく私になついていた茶色のとらネコが亡くなりました。とても悲しくて一年じゃまだ悲しみは消えないものですねネコは自分が死ぬとわかったら姿をくらますと言いますがそのとらネコは「見つけて…」と言わんばかりに家の近くで死んでいて、実家の裏山に埋葬しました。ちょうど桜が咲き終わりかけの時期で桜の花びらがひらひらと舞い降りるのを見ると桜の儚さと命の儚さが合わさって涙が止まりませんでした。また反対に舞い降りる桜の花びらが「悲しまないで…」「泣かないで…」と優しくそっと涙を拭いてくれている妖精さんのようで…。きっと来年も再来年も桜を見たら思い出してしまうのでしょうが、悲しくて思い出したくないけど忘れたくない楽しかった思い出もいっぱいあるから…そんな思いを花様に形にしていただきたくオーダーさせていただきました。

石ですが、フラッシュローズクォーツも出来れば使わないで頂きたいですご無理を言います申し訳ございません(＞_＜)他に思い浮かぶピンク系の石はモルガナイトくらいですが、花様のイメージの中にモルガナイトが無ければ使わなくて全然良いです(^ ^)
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こちらのお客様は、フラッシュ系などのコーティングクリスタルなどが苦手ということで、今回はなるべく、天然石を使用しまして。

もりっと母さまが、ちょうどディープローズクォーツのカボションを提案して下さったので、お客様に確認をとって、それを中央に配置するようにご提案しました。

他に必要な石を仕入れようと色々探していましたら、ピンクシェルで、桜の形に綺麗にカットされたものや、モルガナイトのフラワーカットなどがありましたので。
それらを仕入れてから、作りはじめました。

先ずは土台作りで。

ヒマラヤ水晶ポイントに、シルバーの角線と、ガンメタワイヤーを合わせまして。
最初は、シルバーが殆どで、ガンメタのワイヤーは少しだけというイメージだったんですが。
それだと、桜の木のイメージが薄れるかなぁーと思ったので。
作る直前に変更してw
力強い木の枝ぶりなんかも表現したかったので。剣の芯はガンメタワイヤーにして、木そのものが剣に変化した感じにしつつ。
シルバーワイヤーで、儚さや、妖精の羽を表現しつつ、石を盛っていきました。

出来上がってみると。

ヒマラヤ水晶ポイントの、薄っすらとフロストがかった、微かなピンク色の水晶の中に。
まるで、桜の花びらを閉じ込めたような、白いインクルージョンが見え隠れしていてまして。
そのポイントだけでも儚さを感じる刀身なんですけども。

ディープローズクォーツの、とても瑞々しい美しいピンク色のカボションを覗き込むと。
満開の桜が咲き乱れる景色が、現れてくる気がしました。

剣の上部に作り込んだ、ガンメタワイヤーの、桜の枝ぶりと。
妖精の薄羽を重ねるようにして、咲き誇る山桜。
ディープローズクォーツのカボションから上の部分の桜は、山桜に見えるように、琥珀で茶色い葉っぱを表現しつつ。
艶やかに、現実の桜よりも少しだけ色濃くなるように。
アメジスト×スモーキーのフラワーカットの、紫色をアクセントに、立体感を出してみました。

ピンクシェルの桜の花を目立つ部分に配置して。
シルバーワイヤーで描いた妖精の羽の部分にも、モルガナイトや、トルマリン、クンツァイトのピンク色で彩り。カルサイトや、アベンチュリンなどで、なるべく、桜に見えるように拘りました。

その、桜の木のてっぺんから、ちょこんと可愛らしい猫ちゃんが佇むように。
丁度、マザーオブパールの、ネコのパーツを持っていたので、使用してみたんですが。ww

お客様の、猫ちゃんのエピソードを読んで。

桜の木と共に、妖精と共に。

生き生きとした、満開の山桜を背景にしながら。
美しい、桜色の羽を生やしているように見える猫ちゃんが、可愛らしい瞳で、こちらをそっと見ているような感じがしました。
これは、勝手な解釈ですが、この猫ちゃんは、きっと、お客様と猫ちゃんとの、思い出の象徴のようなもので。

本人（本猫？w）をそのまま表しているものではなくて、あくまで影のような存在。
楽しかった思い出、悲しかった思い出、消えることのない、大切な、大切な、猫ちゃんとの思い出。

おそらく、そういうものの象徴だと思うんですよ。

両手に抱えきれないくらいの、山桜が咲き乱れてゆく。
その、世界の中で、まるで飛び立とうとしているかのように。
桜色の妖精の羽を生やしている猫ちゃん。

私の家では、猫じゃなく犬のプードルを2匹飼ってたんですが。
数年前に一匹は亡くなってしまいまして。
その時に、猫だろうと犬だろうと、ペットと飼い主なんて言葉じゃ表せない、家族なんだなと。そう強く思わせられました。
一緒に暮らして、一緒に住んでいる。
大切な家族。

その喪失感と、そして、溢れるような愛情と共に。

悲しむだけじゃない、大切な、大切な思い出を桜に込めて。
時が止まったままの、世界と共に。

自分は、新しい一歩を踏み出してゆく。

ディープローズクォーツの上部は、まるで時が止まったような。
散る事の無い、常に満開の山桜の光景なんですが。

そこから下は、ソメイヨシノのような、緑の葉っぱが出てくる桜で。
満開の桜に、風が吹き抜け、はらはらと、花びらが舞い散ってゆく景色に変わるんですよね。

風が、花びらを散らして、変化を促してゆく。
ツァボライトや、ペリドットの柔らかい、新緑のような美しい緑色は、また来年咲き誇る為に伸びてゆく、桜の若葉。

ピンクシェルの桜に、モルガナイトや、トルマリンを使用しているものの、色合いは山桜よりも少しだけ薄くなり。
桜吹雪のように、散ってゆく桜の儚さが、増してゆく。

だけど、この部分は同時に変化の部分でもあって。

満開の桜の景色を閉じ込めて、そこから先へ進めなくなったり。
その思い出だけを閉じ込めて、そのままストップしてしまうことなく。

やがて進んでゆく先を、見据えている剣。

立ち止まるだけじゃなく、次に進めるように、桜の妖精が何か後押ししているような気がするんですよ。

桜は散って、若葉が芽吹き、また、来年咲き誇る新しい桜を見ながら。
変化した自身の気持ちをありありと感じてゆく。

1年、1年、変わることのない、大切な思い出と共に。
変わることのない、大切な愛情や、想いと共に。

新しい桜を、毎年眺めながら。

変化し、踏み出し、やがて少しずつ変わってゆく自分がいる事。

君と出逢えたからこそ。
君と、家族になれたからこそ。

抱えきれないほどの、両手いっぱいの桜の花びらを抱きしめながら。
それを、ぱぁーっと空に放って、バイバイと手を振るような気持ち。

涙が溢れてくるような、その想いは。
悲しみと同時に、出逢えた事への、感謝の思いでもあると思うんですよ。

きっとまた、何処かで君に逢えるように。

願うように、祈るように。
心の奥から響くような感謝の想い。

君に、逢えてよかった。

たとえ、自分自身は常に変化してゆくのだとしても。
たとえ、悲しみは、時と共にやがて薄れてゆくものだとしても。

もう二度と会えないのだとしても。

強く、強く。
その大切な思い出は消えないように。

剣を全体で見ると、私にはレイピアのような細身の剣に思えるんですが。

儚さと同時に、桜の木の生命力や、強さを感じるというか。
細身だから、弱々しい剣じゃ無いんですよね。

そしてディープローズクォーツを妖精の顔の部分に見たてると、桜の妖精が、猫ちゃんを頭に乗せて。
護るように薄羽を広げて、浮かび上がっているように見えました。