＊オーダー作品＊【- Alice in Wonderland -薔薇園の鍵-】Pendant Top

インカローズ（オーバル）
ブラジル産　レムリアンシード

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フラッシュローズクォーツ（4mm丸玉）
カーネリアン（4mm丸玉）
カルセドニー（4mm丸玉）
ペリドット（2mm丸玉）
エメラルド（さざれ）
クロムダイオプサイト（さざれ）
トルマリン（さざれ）
グリーンオニキス（ミニボタンカット）

オーダー作品No.6！

こちらは、お客様用の作品です。

オーダー内容は
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テーマは『鍵』で。
新しいステージの扉であり、新しい世界に繋がる、開いていく鍵…をイメージして作って頂けたら嬉しい。

メインストーンは出来ればオレンジを噛んだようなピンク〜赤。
分かりやすい色より、どこか印象的な色合いだと嬉しいです。完全な不透明よりは、透明〜半透明を想像しています。

そしてサブの石に新緑みたいなグリーンがある、ような。櫻というか薔薇というか春というか、そういう温かい印象だとありがたいです。

大きさはこちらも蒼のドラゴンさんくらいで…

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との事でした。
最初にこのオーダーを読んだ時に、何故か、十字架と、鍵が重なったペンダントのイメージがありましたので、その旨をお伝えしまして。

こんなご返信が返ってきました。
※作品解説の為に、一部掲載いたします。

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最近クロスが大好きで（別にキリスト教という訳でもないのですが、何故か急にブームが）、オーダー
させていただくときもロザリオにしようか鍵にしようか迷っていたのです。

なので、花さんがふわっとロザリオと鍵が浮かんだと言われたのを読んで、
ああ伝わっているんだなーと感動して
しまいました(*^_^*)

そういうのもあって、基本形状はお任せで…と思っているのですが、聞いてくださったオレンジピンク〜赤のメインストーンについてはなるたけ印象的に存在してると嬉しいです。

鍵の先端が水晶ポイントだとすれば、
その上に付く持ち手の部分の中央に
大きめのカボションで赤が来るとか。
不思議の国のアリスとかの挿絵によく、持ち手がクローバーみたいな山形になってる鍵が出てくると思うのですが、それでいうとそのクローバーの真ん中に大きめの石、といった感じでしょうか。
もちろん鍵の形も様々ですので、
それに限りません(*^_^*)
出来上がった時に、
『印象的な透明感のある赤×周りの
新緑グリーン』
が、感じられると嬉しいです。

あとは花さんに空から降ってくる
インスピレーションのままに…(*^_^*)
あっ、でももしワイヤーが選べるなら
金のワイヤーでお願いできればと。
花さんが作られた、金のクロスがとても素敵だったので、金色の鍵が見てみたいと思いました。

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と、言うことで。

このやりとりの結果、このオーダーには、一つ難点がありました。


それは…メインのオレンジを噛んだ赤〜ピンクの石が私には仕入れられない問題（爆

と、いうのも、赤〜オレンジのカボション。私だと、カーネリアンとかしか仕入れられねぇぞどうしよう。(>_<)

と、悩んだ挙句、もりっと母さまに相談てみましたら。

インカローズが良いんじゃないですか？

とアドバイスしてくれまして。

しかし、私がいつも仕入れているお店では、インカローズのカボションやオーバルは、あのよくある霜降り肉のような（爆）色合いのものしか無かったもので。

どうやらこのインカローズの色ってのは、産地によって変わるようなのですが…オーダー内容的にも、オレンジがかったピンク〜赤のインカローズがピッタリだよなぁと思ったもので。

もりっと母さまに頼んでみましたら、なんと！わざわざ探して直接仕入れてくれました。（爆

ですので、このインカローズと、レムリアンシードは、もりっと母さまセレクトの石であり、お店とのコラボオーダーとなります。


そして、お客様のオーダーのご予算と内容を見て、メインの石は、とても拘りたいような（？）そんな感じがしましたので。

インカローズも5石くらい、様々な大きさ、値段のものを探して送ってくれたんですけども。その中でも1番値段が高く、大粒で、透明感もある、とっても綺麗なオーバル型のインカローズを選びました。

そして、実は、その時にもりっと母さまが一緒に送ってくれた、レムリアンシードの水晶ポイントがありまして。
これ、今回の作品には関係なくて、剣に良さそうなら買って下さいという感じで送ってくれたものでしたが。

…！この水晶、インカローズと合うんじゃね？

と、直感的にそう思いました。

結果、穴なしのインカローズのオーバルに、穴なしのレムリアンシードを、合体させるという。イメージが…。

おい、それ！めちゃめちゃ固定難しいじゃないか！←(；￣Д￣)

しかも…確実にサイズが大きくなるよね。(；￣Д￣)

…どど、どうしよう。(>_<)

と、すげえ悩みました。orz

鍵や十字架モチーフだと、どうしても縦長なデザインなぶん、サイズは大きくなりがちで、他の石で作ったとしてもたぶん、大きくなってしまうだろう…。

と思いまして。orz

確実に、お客様のご希望のサイズに添えないんですが…。
すみません！どうしてもこの石で作りたかったもので、これで作らせて頂きました。





実際、作り始めると、土台部分だけでも、石の固定にかなり苦しみましたがw

鍵の形＋剣＋十字架。

のイメージで作っていました。

穴あきの石ではなかった為に、レムリアンシードを固定したワイヤーでそのまま、インカローズのオーバルを固定していき、バチカンつけて、装飾して、石を盛って…。

ってしていくと、見た目のサイズからすれば、それほど時間かかったように見えないのかもしれませんが。

実は、今回のオーダーの中でも1番、時間がかかりました。






出来上がってみると。



まるで…一輪の薔薇の蕾を模したようなイメージの鍵。

中央のインカローズは、まるで咲く寸前の、薔薇の蕾のようで。

その周りを彩る、フラッシュローズクォーツの白っぽい薔薇と、カーネリアンの赤い薔薇。

薔薇の棘のような、葉っぱのような、クロムダイオプサイトのさざれ。

そして、レムリアンシードの部分は、昔ながらのレトロな鍵ではなくて、最新式セキュリティの鍵←のような、そんな感じになりました。


見た目は、なんだか、マダムとか、どこの貴族が持ってんだよ←w
っていうくらいに、ゴージャス感や、セレブな感じがするんですけども。


そんなセレブ御用達（？）な秘密の、隠された薔薇園に入る為の鍵。

その庭は、きっと、様々な薔薇が咲き乱れ、うっとりするような薔薇の香りに包まれた特別な場所。

その薔薇の庭に入る為には、強固なセキュリティがかかった扉を通らなければ入れない。

しかも、これはきっと…誰でも入れるようなお気軽な場所じゃない。

そんな薔薇園に入る為の、唯一の扉の鍵。





そんなイメージが浮かんでいました。


しかし、この特別なという表現は選ばれた人とか、そんな意味ではあるんですけども。
誰かと比べて特別なという事ではなくて、あくまで自分の内側にある特別な場所というか。自分の中にある秘密の場所というか。
そんな意味合いが近いかなとは思います。

そして、出来上がったあとになって気がついたんですが、これは…不思議の国のアリスがモチーフなんだなと思いました。

お客様のオーダー内容にも書かれてはいたんですが、実は、作っている時には、不思議の国のアリス自体、全く意識してませんでした。 ＾＾；
なので、潜在意識に残ってたんだなと思うんですけども。

作品をよくよく見ると、ちょうど、アリスが薔薇の庭に辿り着くシーンみたいに見えまして。

トランプ兵が焦りながら、白い薔薇を、赤いペンキで塗りたくって赤い薔薇にしていて、そのあとハートの女王が登場する場面そっくり！

まさに、フラッシュローズクォーツとカーネリアンは、白い薔薇と、赤い薔薇を象徴するような、そんな装飾で。

作風も、どこか、不思議の国のアリスを思わせるような独特な感じがあります。

そして、もりっと母さまに写真を見せた所、美女と野獣に出てくる、一輪の薔薇の花みたいで、あれがもしも、ドロドロした呪いの象徴ではなく、光の魔法でキラキラしてる薔薇であれば、こんなイメージなんじゃないか。

という風に言ってくれました。
（かなり端折ってますが）

不思議の国のアリスでも、美女と野獣でも、どちらも薔薇の庭や、薔薇が出てきますが。

きっと…それは、新しい世界の象徴みたいなものなんじゃないかなと思いました。

二つのお話の主人公は、どちらかといえば平凡な暮らしをしている女性です。

しかし、うさぎを追いかけて。

あるいは、父親の代わりに、野獣のいるお屋敷にでかけて。

それまでの価値観が一変するような、そんな世界へ踏み込んでしまう。

そこでは、今までの常識なんて、全く通用しなくて。時には理不尽なようにも感じて。なのに…どこか魅力のある、不思議な世界。

平凡な日常をいきなり、飛び越えてしまって。
最初はアタフタしながらも、少しずつ、その新しい世界を受け入れていくような。
そこで、今までよりもずっと、大切な何か、愛のようなものに気づいていくような。

そんな雰囲気を感じました。

そして、このペンダントは、鍵だけではなく、実は色々なモチーフが隠れていまして。

なんだかドラゴンの尻尾のような、鍵の先端と、ドラゴンの翼のような、クロムダイオプサイトの緑の部分。

そして、剣のような、ロザリオのような形状。

これも、もりっと母さまが教えて下さったんですが。
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ロザリオって、薔薇の冠が語源でしたよね。
聖母マリアへの祈りをささげる時に使われるのがロザリオで、
ロザリオ＝十字架ではないですが、たいていロザリオと十字架はセット。
なので、このバラの雰囲気の十字架は、ロザリオそのもののような気がします。

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と教えて下さいました。

そうか…。
これはまさに、インカローズで作った、一輪の薔薇のようなロザリオなんだな。

と。作った私でも、全然気づかなかったモチーフが隠されていたりして。

とても…不思議な作品だと思います。





これが、新しい世界への扉の鍵であるのなら。

開けてしまえば。
その扉を通り抜けてしまえば。

その鍵はもう不要になってしまうかといえば、そうではなく。

その鍵は、きっと、その後に剣になり、ドラゴンになり、そしてロザリオになり、一輪の薔薇になり…。

その新しい世界で、持ち主に合わせて様々に変化し、多様化していくもの。


そんなイメージの作品なのかなと思います。