＊オーダー作品＊【Sword-Knight of Devil-黒騎士の剣】ソードPendant Top

中国産水晶ポイント

ブラックスピネル（オニオンカット）
ブラックスピネル（メタリックコーティング）（ミニボタンカット）
オニキス（4mmカット丸玉）
ガーネット（4mm丸玉）
ブラッドストーン（2mm丸玉）
レッドスピネル（さざれ）

オーダー作品No.22号！

随時受付するようにして、最初に頂いたオーダーになります！ありがとうございます！

ということで、今回のお客様のご希望はこちらでした。

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危険なものを寄せつけない、守ってくれる頼もしくてカッコイイ騎士をイメージした剣をお願いしたいです。

お守りとして持ち歩きたいと思っているので、小さめのサイズでお願い致します。

オーダーの方なのですが、全体的に魔よけの効果がある石を使って頂きたいのと、騎士の格好よさ重視でお願いしたいです。

それと、できればネックレスにも出来るようにして頂きたいです。

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剣のイメージなのですが、カラーとしては黒や暗めの赤で、魔よけだけど見た目は悪魔騎士の様なちょっとダークな感じでお願いしたいです。

それと、できればで構わないのですが、剣の柄の部分を悪魔の羽の様な感じにして頂けたら嬉しいです。

大きさは6センチぐらいが希望ですが、大きくなっても構いません。

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ということで。
今回もお客様とやりとりした結果、魔除けの石をご希望との事でしたので、ブラックスピネルや、ブラッドストーン、オニキスなどご提案して、お客様のご希望を確認しまして。

私が最初に浮かんだイメージは、何故か、黒騎士という言葉でした。
このイメージが浮かんだ時点では、ダークな剣なのかどうかはわからなかったのですが、その後、もう少し細かい希望を聞き、赤い石も混ぜて、暗めのダークな剣になるように作品を作っていきました。



 土台はこんな感じです。

土台のワイヤーは、意外とシンプルなんですけどね。
強度と、ダークな色合いが増すように、アンティークブロスカラー、ていうかほぼガンメタ？w色のワイヤーの角線を使用しまして。

羽の強度を強めてみました。
悪魔の羽も頑張りまして。
こういうデザインになった後に、お客様のご希望のイメージの石を盛っていきました。

出来上がってみると。






黒騎士の剣。


私が、最初に。1番最初に浮かんでいたイメージは、黒い甲冑を身に纏った姿のイメージだったのですが。

その後に、お客様から悪魔騎士的なイメージと、悪魔の翼というのが追加され。

浮かんできたのは、黒執事のセバスチャンや、夏目友人帳の、ニャンコ先生こと、本体の斑の姿でした。w

刀身に使用した、中国産水晶ポイント。これは画像ではわかりにくいですが、ほんの僅か、黒のインクルージョンが入っていまして。この水晶の他にも、黒いインクルージョン入ってるのは沢山あったのですが、唯一、このサイズで、細長く、そして、黒のイメージギリギリの水晶がこれでしたので。

やっぱり、騎士の剣はなんといっても、スマートでカッコ良くないと！
と思いましたので、
この穴あき水晶を、刀身に使用しまして。

そこから、角線ガンメタ色のワイヤーと、シルバーワイヤー、ブラックワイヤーの三色を使用して、剣の形を表してゆく。

黒騎士のイメージや、魔除けの効果がある、黒光りする、ブラックスピネルのオニオンカットを剣の中央に。

メタリックコーティングの、小さなブラックスピネルと、オニキスのダークな黒と。
紅く、赤く。染まっている、ガーネットと、レッドスピネルが、交互に、剣に絡みつき、悪魔の翼が描かれてゆく。
小さなブラッドストーンも、本来は緑色か多いのですが、その中で赤色のものを使用しました。

常に自信満々、優雅で美しいこの俺様が。

とか、言ってそうというかww
悪魔といっても、その中にものすごい美意識、美しさがある感じといいますか。

それに、ついつい、惹かれてしまう。
悪魔特有の危険で魅惑的な、危うさww








本来、ダークな色合いの剣を作るならば、シルバーのワイヤーは使わずに、黒とガンメタだけでも良かったのかもしれないですが。
使用する石のほとんどが黒だった為に、石を目立たせる為の色として。立体感があるように、下地の意味合いで使った、シルバーワイヤー。

ここが、実は。
唯一の、まっさらな気高い騎士の部分といいますか。
たとえ、見た目が悪魔であったとしても。譲れない、騎士道のような、真っ直ぐで、強い。
悪や、闇、ただの悪者とは違う。
己の美意識の高さを表してるのかなと思いました。

それを、その純粋さを隠すように。
大きく広げているのは、悪魔の翼。

黒く、闇夜に紛れてしまうように儚く。
なのに、誰も、何者も、通さぬ。

と鋭く睨みつける眼光。

まるで、この剣に、貫かれているようにすら見える、近さで。
貴方に、最も近い場所で。

魔を寄せ付けぬように。
自分自身が、その盾となり。
剣となるように。

こいつに、近づいていいのは。

俺だけだ！！

そういって、睨みを効かせてる姿。







一般的な、悪魔的なイメージというのは。契約する事で、使役する立場だったりとか。お互い、利用し、利用される立場だったりするんだと思うんですが。

ですが、私が、最初に感じたのは、黒騎士です。
その言葉を後から検索したら、こんな事が書かれていました。

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黒騎士（くろきし、英語：black knight, フランス語：chevalier noir）は、主君と明確な主従関係を結んでいない騎士、または兵士のこと。騎士は多くの場合盾などに自身の出自を表す紋章が描かれていたが、黒騎士はそうした紋章を持たず、盾を黒く塗りつぶしていた。

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そう。この黒騎士とは、誰とも契約していない騎士の事を表します。

だから、この作品の騎士は、主従の関係ではないと思うんですよ。

この、黒騎士の意思ひとつで。
その想いひとつで。

貴方の、最も近くで。
最も側で、守り続けると誓っている。

そこに、すごく愛のような気持ちを感じました。

その役目に、契約の対価はいらない。

そういう、騎士の決意。

私は、契約によって成立する関係性よりも。
それを越えた、想いによる繋がりの方が、ずっと強く、凄いものに感じるんですが。

現実的には、なかなか。
簡単に心変わりする事もありますし。
常に相手に対して、守りたいという気持ちでいる事なんて、難しい事だと思いますし、それを信じられるのかというのも問われると想うんですけども。

その難しさを、さらに裏付けるかのように。

この作品においては、光の存在や、天使の剣としてではなく。
悪魔としての、悪魔的な剣になっています。

契約を交わさない、お互いの利害関係を越えた心の繋がりというものを作るのが、最も難しいのであろう、光との対極に位置する悪魔の剣。



悪魔という見た目、姿でありながら。
闇の側面、闇側に居ながら。
心の繋がりが、愛のような気持ちが、存在する事。

その、例外さ。
凄さと、強さ。

これは、例えば。
夏目友人帳に出てくる妖怪達は、人間の事など、なんとも思ってない事が多いですが。
そこに、関係性を持ってしまうと、絆のような想いが生まれてしまう事がある。

こいつは、俺の獲物だ。

その、言葉の裏側にある素直じゃない、想い。
悪魔ゆえの、素直になれない、裏返しの想い。
認めたくない想いが、何処かに隠されている。

獲物だと言いながら。
いつか喰ってやるといいながら。

本当は、誰よりも。
大切に想っているという事を。

でも、悪魔の立場ゆえに。
その想いを、簡単には口にする事はできないーー

これは、私が作品に対して、勝手に感じた事なんですけど。

私の作品は、効果があるものではなくて。いつも、内面にフォーカスするようなものなんじゃないのかなと思ってるんですが。
その反面、もちろん、パワーストーンとしての効果はあると思いますし。
お客様のご希望で、今回は魔除けの効果がありそうな石を選んで、作品を作りました。

ですが、私は、そのただ魔除けの効果があるアイテムを作ったのではなくて。
そのアイテムそのものに、愛着のような想いや気持ち、ダークな見た目とは裏腹の、すごく、すごく、愛するような想いを裏側に感じたといいますか。

きっと、貴方が何も知らなくても。
何も気がつかなくても。

ずーっと、この黒騎士さんは。
貴方を護ってたんだと思います。

他ならぬ、自分自身が定めた。
主だったから。

契約を交わしてなくとも。
なにひとつ、気がつかれる事がなくても。

貴方を護り続けると誓った。
黒騎士の剣。

悪魔だろうと何だろうと。
一旦、好きになってしまったら。
きっと、もう傷つける事なんてできない。






ふと、その後にデビルメイクライという言葉が浮かびまして。
私はゲームをプレイした事が無かったので、調べたら、主人公の姿が、赤と黒のカラーに、銀髪キャラでしてww

直訳すると、Devil May Cryは、悪魔も泣きだす。という意味だそうです。

それは、この作品に対してキーワードなのかなと思うんですが。

私にはこの言葉が二つの意味に感じました。

貴方を守る為に、悪魔も泣きだすような己の力で、己が魔除けとしての役割を引き受けて。
貴方を護る。

という意味と。

血も涙も無い悪魔だった自分から。
暖かな涙が流れたように。

胸の中に隠され、しまいこんでいた。
暖かな何かを思い出させてくれた。

貴方への、恩義のような想い。

ですので、見た目は確かに悪魔的で、ダークで、アンダーグラウンドで。そしてちっとも素直じゃない感じの、俺様な黒騎士のイメージなんですが。w

その、漆黒の闇のような見た目とは裏腹に。

内側に在るのは、暖かな繋がりと愛する想い。

悪魔らしい感情の無い契約や、計算や、相手を陥れるような、嘲りや嘲笑といった、冷たい力を以て、貴方を魔から守るのではなくて。

常に、この暖かな繋がりで、その、心の中にある想いは変わる事なく。

最高にカッコよく。
気高く美しい悪魔の翼を広げて。

貴方の側で。
貴方を守り続けると誓った、黒騎士の剣。







そんなイメージの作品なのかなーと思います。











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