リメイク:プレゼント作品【Jewelry -Angel's Love-天使の愛-】Pendant Top

ローズクォーツ（コンケーブカット）
アクアマリン
アメジスト
ガーネット
シトリン
ペリドット



以前にお月ちゃんに星読みの依頼をお願いしたんですが。
実はその時に私の分と、そして妹の分もお願いしちゃってまして。
そのお礼としての魚座の星守りは、他の方へのプレゼントとして作りましたので。
それだけじゃあ、やっぱり申し訳ないので、お月ちゃんへ、何かあったら他にも作るよーと言ったら、以前の作品が錆びてしまったので、リメイクをお願いされました。

この作品、忘れもしないのが。
teruさんがお月ちゃんへのプレゼントとして、こっそり購入してくれたものでして。笑
だけど、送ってくれた作品見ると、半分くらいワイヤーが錆びてしまっていたので、完全に作り直しすることに。

一応、こだわった部分は、以前と全く違う作品になってしまうと、teruさんがプレゼントしてくれたもの、という感じが無くなってしまうし。
かといって、そのまま錆びてる部分を放置して巻き直すというのも無理なもので。

一度全てワイヤーや石をバラして解体して作りつつも、前の作品との関連性や、イメージはそのままになるように作りました。

て事で、なるべく前の作品に似せつつ、角線で強度アップさせながら作ってみました。

出来上がってみると。






天使の愛。

何故か、お月ちゃんから預かってからすぐには作らず。
桜が咲き始めてきたくらいに、作ろうと決めてまして。
角線を使用した事で、以前よりも、線がしっかりして、力強くなった印象に変わってゆきました。

全く同じ石を使い、以前の作品から、何の石も足したり引いたりしていないのに。
配置を変えるだけで、これほど印象が変化するんだなと自分でも驚きました。

前の作品が、桜の蕾のような、生まれたてのハートマークのような愛なら。

この作品は、蕾がほころび始め、緩まり、広がりはじめた瞬間。

蝶が羽を伸ばしきるような、清々しさ。
飛び立つ直前の。力強さ。

そこに、弱々しさや、傷つけられそうな不安なんて無くて。守ろうと縮こまる必要もなくて。

時が来た。

という、そんな感覚。

桜が咲いたり、花が咲いたり、蝶の羽が伸びるまで。

それには、実はすごく時間がかかるんですよね。
咲いてしまえば、飛び立ってしまえば、一瞬とも思える短い時間に変化するのに。

そうなる前の、長い、長い時を経て。

今この瞬間。
今、その時が来て。

特別な事ではなく、当たり前のように。
自然と花びらが広がり、羽が飛び立つ準備を終えてゆく。

まさにその瞬間を表している気がしました。

リメイクして、石の配置が変化し、前よりもゆったりと、強くなっていくように。

石の配置を変えるというのは、今の自分の状態に合わせて変化するとか、整理するとか、そして、今まで抱えてきたものを、軽々持てる位置に変更する。
みたいな感じもするんですよね。

偏りすぎていた部分を、配置換えしてバランスをとってゆく感じといいますか。

そして、リメイクというのも、やっぱり請け負うタイミングというのはあるのかなぁ？なんて思うんですよね。
ただ、ワイヤーが錆びたから交換する。
と言ってしまえばそれまでですが、私の感じるリメイクとは、似ているような形でも、同じ石を使っても、新しく生まれ変わるて事でもあると思うので。

全く同じ、だけど違う。

そんな、矛盾のような。
新しい変化。

天使の愛。

胸の奥から、ほころび始める気持ち。

これは以前と同じモノなのに。
同じ石を使っているのに。

だけど、それが、さらに広がって。

桜のように、溢れるように、咲き誇りはじめる。