【Dagger of Earth-大地の短剣-】ソードPendant Top

水晶（氷柱）
ヘソナイト（オニオンカット）
ペリドット（オニオンカット＋2mm丸玉）
シャンパンクォーツ（4mm丸玉）
カーネリアン（4mm丸玉）
ガーネット（ミニボタンカット）
シトリン（さざれ）


委託用作品No.34号！


今月は、ペンダントにできる剣も何個か作ろうと急に思いつきまして。

ザドキエルの短剣よりも少し大きめだけど、飾るのもペンダントにもＯＫな感じの大きさを目指してみました。


小さな水晶（氷柱）を手にとって、さて…どうするか…と思ったら。
珍しくガンメタワイヤーが浮かびましたので、この色で作ってみる事にしました。

羽…みたいな柄も作りつつ、途中からもうこれは大地の剣だな。
そんな雰囲気がするわー。

と、思った所…。

もののけ姫に出てくる、シシ神さまなイメージが浮かびまして。
鹿の姿をしたシシ神さまが、

一歩。

進む度に、足元に植物が芽吹き、すぐさま枯れていく。

あの神秘的なシーンです。


そのイメージを思い浮かべながら、作っていました。


出来上がってみると。







なんというか…。
冬の雪解けの大地に芽吹く、ふきのとうや、野草。
養分を沢山蓄えながらも、冬の寒さで眠るように凍っていた大地が目覚めていく。

春になる、直前。

大地の恵み。


そんな雰囲気がありました。

今回は、ゴールドのワイヤーをより線にして、飾りとして最後に巻いてみたんですが、それがちょっと高級感があるようにも見え、何かの流れのようにも見えます。

大地の中の見えないエネルギーの流れを表してるかのように。

金色の光が大地を巡り、それに呼応するように次々に植物が芽吹いていく。





そして、柄の羽にあたる部分の間に、石を挟んで、半円に見えるように配置してみたんですが。
これも大地の層のように。
まだ発掘されていない、クリスタルや宝石が眠っているような感じにも見えますし、巨大な樹の根っこのようにも見えます。

どれほど巨大な木であっても、根を張る大地が無ければ、身体を支える事はできない。

土台の大切さというか。縁の下の力持ちというか。

一見、これは地味な部分だと思うのですが、実はすごく大切で。

しっかりと空に向けて、あの太陽を目指して伸びる為に。
グラグラと揺れない為に。

広大な大地の恩恵を受けて。
その金色のエネルギーを目一杯、受け取っていく。






そして…これは出来上がってから改めて見て感じたことなんですが、ナウシカの世界にも少し雰囲気が似ているなぁという気がしました。

腐海に住まう蟲は、一見人間に害するもののように見えるけれども、実は腐敗し毒にまみれた土と空気を浄化する為に生まれてきた。

そんなイメージで。

大地や、何かの土台、自分自身の住まう場所。

それを汚す事無く大切にしながら、綺麗にしながら、その恩恵も同時に受け取るような。


そんなイメージの作品なのかなーと思います。