【Wand -Dancing of Fireworks - 天宇受賣命 - 天女の舞 - 】ワイヤーワンド

ブルーゴールドストーン（14mm丸玉）
ヘソナイト（オニオンカット）
アメジスト（4mm丸玉＋ミニタンブル）
レモンクォーツ（ミニタンブル）
シトリン（さざれ）
レッドスピネル（さざれ）
ガーネット（ミニボタンカット）
琥珀（4mm丸玉）
シャンパンカラークォーツ（4mm丸玉）
ローズクォーツ（カットビーズ）
水晶（氷柱）

委託用作品No.77号！

という事で、今月は花火シリーズを作ってきましたが、最後はワンドをひとつ作ってみました。

花火モチーフのワンド、意外と難しいというか。どうやってモチーフとして組み込むか、みたいなのが難しいというかww

しかし、別に無理やり組み込む必要も無いんですけどね。(^^;;
やっぱり、花火でワンドって事は、パーン！！て感じが出るといいなぁーと思ったので、今までとは少し作り方を変えてみました。

今回、土台の写真撮ってないですが。どーしても土台の部分だと、オイオイ、またしてもやっちまったなぁ←w
こっからどーなってくんやろ←w(；￣Д￣)
ていう感じが凄くてですねwww
盛る前と後で全然違っちゃうので、写真撮ってませんでしたー(；￣Д￣)


て事で、ゴールドワイヤーだけで、花火の光をイメージしつつ。
石を盛っていきました。


出来上がってみると。









花火の舞。
天女の舞。

今回の花火シリーズの締めくくりのワンドは。
花火大会でいう、最後に放つ、最終演目の連発花火。

ブルーゴールドストーンの、星がきらめく夜空を描くような丸玉をメインに。

ゴールドのワイヤーが、大輪の花火の、連発の花火の強烈な閃光を表して。
色とりどりの石が、空を埋め尽くしていく。

アメジスト、ガーネット、シャンパンカラークォーツ、レモンクォーツ、琥珀、ローズクォーツ、レッドスピネル、シトリン。

紫色、赤色、黄色、ピンク色、オレンジ色。

色とりどりの花火が、間髪いれずに夜空に放たれ、瞬間に消えて。そしてまた新しい光が空に放たれる。

それが一体、何秒の出来事なのか、何分だったのかなんて、わからないけれど。見ているこちらからは、それらは長くは続かない事を知っている。

ほんの少しの時間。
ほんの少しの感覚。

僅かな月明かりと、星のきらめきの夜空が。光に染まる。
私の、今見ている夜空が、世界が、視界が、光に染まる瞬間。

そういう感覚を表しているワンドなのかなぁと思いました。

そして、ふと見方を変えると。






このワンドの全体的な雰囲気は、巫女さんや、天女のように見えまして。

もしかしたらこれは、アメノウズメ（天宇受賣命）の雰囲気が近いのかな？と思いました。

有名な「岩戸隠れ」に登場する芸能の女神で、日本最古の踊り子の神様。

私は、それほど詳しくないのであまり解説できないのですが。

もしかしたら、岩戸隠れのエピソードで、天照大神が隠れた時に、アメノウズメが踊っている姿のような？

その瞬間に近いんじゃないのかな？と思いました。

夜の闇のような、ブルーゴールドストーンと。太陽の光のような、ゴールドのワイヤーのライン。

これは、私にはまるで、日食を表しているようにも見えまして。
岩戸隠れも、日食を表しているという解釈もありますので、私にはそれが余計に、重なって見えました。

夜の闇と、太陽の中間に位置するような天女。
太陽が隠された、空の下で舞い踊る巫女。

扇子を手にして、どこまでも楽しそうに、舞い踊るアメノウズメ。
それは、周りの歓声を受けて、さらに神々しく、光を放つように、輝きを増していく。

篭っていた天照大神が、思わず興味を惹かれてしまったほどの、踊りと歓声。

そういう瞬間を、表しているように思えました。

そして。花火と、アメノウズメとはなんの関係もありませんが。

それほど、インパクトがあるもの。
周りの歓声を受けるもの。
光を、取り戻すもの。

こういう、共通点のようなものは、あるのかもしれないなと思いました。

花火の輝きと光に隠れて。
空に描かれていく、天女の舞。

どこまでも楽しくて。美しくて。
思わず、その光に影響されて。

歓声を上げてしまう。

それは、自分の中で一度失ってしまったり。
内側に隠れてしまった何かを、取り戻したり、引き出していくような、意味があるんじゃないのかなと思いました。

その、眩しい光に影響されて、自分の中に閉じ込めていた気持ちに、光に気がついてしまう。

あるいは、自分もまた、そんな光を誰かに向けて、放つ事ができたらと思って憧れてしまうほどの、影響力。

アーティストのコンサートだとか、お笑いのコントライブだとか、ライブである事の影響力っていうんですかね。
それは、花火を見る事などのイベントごとは全てそうですが。

その瞬間、たとえ僅かな時間でも。
生身でそのイベントの空気を感じるという事は、テレビや映画を見る事とはまた違った、物凄いインパクトと、影響力があると思うんですよ。

自分の中の世界が、その瞬間、ガラッと変わってしまったり。
何かが、ガラガラと崩れ、同時に新しい何かが顔を出してくるように。

その前と、後では。

自分自身の感覚や、認識や、想いが全く変わってしまう。それほどの、感動や、心に届く何か。

自分の中に、こんな想いがあったのか！と気がついて。

心の中から、光が差し込んでくる気持ち。

それは、影響力が大きなイベントに参加したから、それにただ影響されてそうなったのではなくて。

もしかしたら、はじめから自分自身の中に存在していたのに。
今までは暗い場所に隠れて全然見えなかったようなものが炙り出されて。ヒョイっと出てくるような感じなのかなと思いました。




さあ、貴方も一緒に踊りましょう。

微笑みながら、そう言って、手を差しだされた。

連発花火の、夜空を埋め尽くす光の中で。美しく舞い踊る天女。

周りの沢山の歓声に紛れて。
自分の歓声も混ざる。

思わず天女のその手をとって、踊りだしたくなるほどの想いが震えて。

新しい何かが、開いていく。

そんなイメージの作品なのかなーと思いました。