イエローオパール 1(14×10カボション)
レモンクォーツ 3(ドロップカット)
アメジスト 1(ミニボタンカット)
ガーネット 1(ミニボタンカット)
サファイア 1(ミニボタンカット)
アパタイト 1(ミニボタンカット)
ペリドット 1(ミニボタンカット)
ピンクサファイア 5(ミニボタンカット)
シトリン 9(さざれ)
マンダリンガーネット 6(さざれ)
5.5×2.5
オーダー作品No.13号!!
8月の販売日にて、1件、オーダー注文頂きました!ありがとうございます!(*'∀'*)
という事で今回のお客様のオーダー内容は、こちらでした。
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形はペンダントトップで御守りの様なもの
モチーフはズバリ鳳凰です!
真ん中に石があってその石の周りが鳳凰で縁取られている?様なイメージでしたがその辺はもりっと母さまと花さまにお任せします!
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という事で、この内容にプラスしまして、お客様から、鳳凰に関する、非常に詳細なエピソードを教えて頂きました。しかし、これはかなり個人的な事だと思いますので、ちょっと紹介はできないんですが。(^^;;
その詳しいエピソードを読みまして、私がパッ!と浮かんだイメージが、
金色に輝く鳳凰。
そして、たまごのイメージ。
あとは、オレンジムーンストーンのカボション。
でした。
もう、これはお客様のオーダー&エピソードを読んですぐに、そのイメージが浮かんだので。
もしかしたら、メインの石は、黄色なのかもしれない...と思い、まずお客様にご提案したのが、
パッ!と浮かんだので、
オレンジムーンストーンカボション
あとからこの石も良いかも?と思った、レモンクォーツのコンケーブカット。
そして、新しく仕入れる事にはなりますが、黄色のイエローオパール。
の3つをご提案しました。
そして普通、鳳凰という言葉だけ見ると、色んなイメージがあると思うんですけども。五色だったり、火の鳥と混合されて赤色だったりだとか。
だけど、私は今回は鳳凰という言葉で浮かんだのが金色でした。
それから、お客様と2、3回ほどのやり取りをして、イメージやメインの石の確認をいたしまして。
最終的には、お客様は、イエローオパールのカボション希望で、鳳凰の縁取りを金色の角線ワイヤーで作りつつ&黄色から金色のイメージの石を使いつつ、虹色の石の装飾もする。
という感じでまとまりました。
最初は、金色に統一した鳳凰なのかな?と思ってたんですが、お客様のご希望で、
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鳳凰は虹色のイメージで尾羽はカラフリーが良いかなと思っていたの
ですが。
一週間くらい前に夕陽に染まって金色になった雲をじーっと見ていたら、明るく輝い
た部分が虹色に見えて、あー金色なんだけど太陽の光って虹色なんだな。と思った記憶が…
上手く言えませんが、金だけど虹色!と今は思ってます(笑)
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とのご希望を読みまして、それなら、尾羽の石は虹色にしよう!という事になりました。
しかし、今回は、なんというか...かなり、ビックリするような?シンクロ?が何度か起こりまして。www
お客様とのやりとりで驚きっぱなしでした。w
そして、オーダー注文って、一体どんな感じで進んでるんやろ?
て思われる方もいるかなー?と思うのですが、だいたいのやりとりの流れの中で私が特にこだわっているのは。
メインの石や、使用して欲しい石、或いはいれて欲しい色は、オーダーに書いてなければ、必ず後から確認するようにしております。w
んで、これはもちろん、おまかせ!でも構わないんですけども。
いきなり、何の石が良いですかと聞くよりも、オーダーの内容を見て、真っ先に浮かんだイメージや、それに合いそうな石が浮かんだら、予めご提案するようにしてますので。
そこから、何回かお客様とやりとりをして決定していくという流れが多いです。
そして、何故に、この流れをわざわざ説明したのかといいますと。
実は、今回のオーダーでは、私はオレンジムーンストーンが1番に浮かんだので、おそらくこの石で作る事になるのだろうという予感?がしておりました。
しかし、お客様とのやりとりを重ねると、どうもそれは違っていたようで。
今回、お客様の選んだ石は、イエローオパールでした。
そこで私も、そうか!たまごのイメージを固めたかったから、あの時に、1番たまごに見た目が似ている、オレンジムーンストーンが浮かんだのかも?という事に気がつきました。
これを、もしもお客様の希望を詳しく聞かずに作っていたとしたら、オレンジムーンストーンで作っていたと思いますし、それは間違いではないものの。
メインの石が違うだけで、やっぱり全然違う印象の作品になっていたのかなぁーと思います。
そういう意味でも、やっぱりお客様の希望の石があるのかどうかを、おまかせを含め、選んでもらうというのは、オーダーならではですし。
お客様との共同作業であり、私にとっても、すごく重要な事なんだろうなと思いました。
という事で、そんなエピソードもありつつ、イエローオパールを早速仕入れまして。w
今回は角線のゴールド色ワイヤーを使用して土台を作っていきました。
こんな感じです。
これがねーやっぱりオーダーだけあって、すごく難しかったです。(爆
いや、オーダーで簡単だったなんてことは今まで一度も無いんですけどもwww(^^;;
今回は初めての、角線ゴールドも仕入れましたので。今までの作品とは、また印象が違うと思います。
今回は、鳳凰の姿、そしてたまごのイメージがありますから。ただ、羽をつけただけじゃあ、鳳凰に見えないと思いましたし、尾羽もどこかにつけなきゃ...、そしてできれば顔も...と思って。w
色々と、頑張ってみました。
ワイヤーが結構硬いため、この形に仕上げるだけで結構時間かかりましてw
それから、石を盛っていきました。
出来上がってみると。
鳳凰のたまご。
私が、お客様のオーダーを読んだ時にパッ!と浮かんだのが、金色に光り輝く鳳凰と、たまごのイメージでした。
それを表すかのように。
たまごに見たてた、イエローオパールを中心に。
角線のゴールドワイヤーで、鳳凰の姿を縁取っていく。
バチカンのあたりには、ワイヤーで作った鳳凰が、ぴょこんと顔を出しておりますがw
そこから、金色に光輝く羽を表しているかのような、シトリンと、レモンクォーツ。
そして、暖かなオレンジ色のマンダリンガーネットと、ピンクサファイアは、鳳凰の身体でたまごを暖める為の、体温の暖かさのような気がしました。
そして、尾羽に向かうに連れ、ペリドット、サファイア、アパタイト、アメジスト、ガーネット...。
と、虹色の光の粒が、散りばめてある。
これは、例えるなら。
夕暮れ時のオレンジがかった、金色の太陽光を纏った鳳凰が、空を飛んでいる光景。
その鳳凰が放つ金色の光は、長い尾羽に向かうにつれて徐々に、虹色の輝きを帯びていく......光のスペクトル。
という感じなのかなぁ?と思いました。
そして、この鳳凰の姿というのは、色んな見方ができまして。
先ほど書いたように、夕暮れの空を飛びながら、顔を上げて旋回しようとしている姿にも見えますし。
巣の中に、ちょこんと座って、たまごを暖めている鳳凰の姿にも見えますし。
広げた羽と、長い尾羽で優しく、たまごを包み込んでいる姿にも見えます。
そしてその、鳳凰が大切そうにしている、中央のイエローオパールのたまご。
これは、鳳凰が護り、巣の中で暖めているたまごであると同時に、たまごの中身というか、黄身のようにもw見えました。
プルップルしている柔らかな黄身。
それは、まだ雛鳥の形にすらなっていない、たまごの中身。
ニワトリの卵を割った時に、よくよく考えると不思議なのが。
どうしてこの白身と黄身しかないものから、雛鳥が出来上がるのだろう...?
とよく思うんですけども。
どういう風に雛鳥の身体が出来上がるのかは、ネットなどで調べれば今はすぐ出てきますし。それを読んで、理屈としては理解できるんですが。
それとは別に、感覚的には、やっぱり凄く不思議だなーと思うんですよね。
たまごの中身は、黄身と白身だと知ってる分、どうしても、何も形のないドロドロとした所から、突然、雛鳥がポンと産まれてくる気がして。
しかし、いやいや、そんな筈ないぞとは思うんですが。w
"無い"と認識している所から、"在る"と認識できる所へ。
その、中間は一体、何処なのか。
外側から見る分には、たまごは殻に覆われていますから、何が起こっているのかはわかりませんし。
そして、殻を破り産まれた時には、それはもう、ひよこや雛鳥になってますからw
これが、どーしても、感覚的にはよくわからない。w
なんだかマジックみたいに。
何も無いところから、突然、ポン!と、ひよこや雛鳥が出てくるような、驚きを感じます。
そしてこの、鳳凰が暖めているたまごというのも、どうもそんなイメージなんじゃないかなと思いました。
プルプルの黄身のような、イエローオパールは、まだ、雛鳥が形にすらなっていない、たまごの中身。
だけど、それでも。
この中にはすでに、鳳凰の雛鳥が産まれる為に必要な、"全て"が入っているから。
ーーだから、心配しないで。
そう....。
実は、私がこの作品で1番に強く感じた事は。
色んな意味で、
【心配しなくてもいいよ。】
という言葉(または感情?)でした。
この、言葉。
今回のお客様に限っては、本当に、色んな意味に捉えられるのだと思います。
私は、偉そうな事もわかった風な事も言いたくないですし。別に霊能者とかそんなんでもありませんで。(^^;;
あくまで、私が勝手にそう感じた事として捉えてほしいのですが。
弟さんの事、そして、鳳凰のエピソード。お客様の中で、現実的に、リアルに、色んな出来事があった事。
そういうものを含めての、この言葉だという意味もあるのかもしれません。
そして、そんな解釈とは別に。
私が感じたのが。
そういう色んな出来事があったからこそ、お客様の中で、鳳凰の"たまご"が産まれた。
という事もあるんじゃないのかなと思いました。
それはまだ、お客様の中で、自覚や、認識し始めたばかりのもの。
新しい、たまごのような、何か。
だから、まだ自分の中で形にすらなっていないから、戸惑いを感じたりして。
自分の中にある変化なんて、ほとんど気づかなかったりもして。
それでも、自分の中で、確かに"何か"があるのを感じている...。
この、たまごというのは、色んな意味での、何かの比喩なんだろうと思うのですが。
しかし、たまごというのは、中身が見えないぶん、一体いつ雛鳥が産まれてくるの?と、やきもきするものなんじゃないのかなーと思ったんですよね。
だって、雛鳥として産まれるまでの間、たまごは外側から見れば、ほとんど変化しませんから。
だから、ちゃんと産まれるのかな?
とか、
何も変化しないけど、大丈夫なのかな?
なんて、そんな心配とかしちゃいそうなんですけども。
この、ペンダントのたまごは、金色の光と、虹色の尾羽の鳳凰が、優しく、たまごを暖めているから。
だから、心配しなくても大丈夫だよ。
必ず、雛鳥は産まれてくるからね。
そう言っているような気がしました。
これは、たまごという認識、たまごという比喩の解釈の一つに、産まれるまでには、どうしてもそれだけ時間がかかるという意味もあるのかなと思いました。
例えば、一度産まれてしまえば、育てるという事に意識が向くと思いますが。
この、たまごから雛鳥が産まれてくるまでは、育てるというよりは、じっと暖めて待つ事が大切という事になります。
外見に変化はなくとも、たまごの中では、雛になる為に常に中身が変容し、心臓の鼓動が動き、徐々に身体が作られていく。
やがて、自らがたまごの殻を破り、産まれてくるまで。
これは、それだけの時間をかける事の大切さというか。
気長に待つ事や、自分の中で暖める事の大切さというのを表しているのかなとも思いました。
そして今回、お客様が、オレンジムーンストーンではなく、イエローオパールを選んだのも、それに関連しているんじゃないのかなと思いまして。
というのも、私にとっては、オレンジムーンストーンは、たまごの殻のイメージでした。
そして、イエローオパールは、たまごの中身を表しているように感じました。
これは、たまごの殻のイメージの石だったら、中の変化を感じられないから。
あえて、たまごの中身が透けて見えるようなイメージの、イエローオパールというのが、お客様にとって、すごく意味があって、必要だったんじゃないのかな?なんて思いました。
新しく、自分の胸の中で産まれたもの。
それは、きっと、"鳳凰のたまご"のような、新しい何か。
だけど.....今はまだ。
私の胸の中で優しく、優しく、暖めている途中だから......。
......ほんのちょっとだけ、不安になった。
このたまごから、本当に、何かが産まれてくるの?
たまごの殻が破られ、可愛い雛鳥が顔を出す日はくるの?
胸の中に広がる、ほんの少しの焦りと不安。
そんな気持ちを優しく受け止めてくれるかのように。
見上げた空に描かれていく、大きな、大きな、鳳凰の姿。
ーー心配しないで。
金色の光輝く鳳凰は、そう言いながら。
長い、長い、虹色の尾羽を煌めかせながら。
そっと、私ごと、たまごを包み込んで。一緒に、暖めてくれた。
ーーいつか、雛鳥が産まれてくるその日まで。いつも、側にいるよ。
まだ見ぬ、たまごの中の、鳳凰の雛鳥に想いを馳せながら。
暖かな、その翼の温もりに。
夕暮れの太陽のような金色の光に。
虹色の優しげな煌めきに。
いつまでも。いつまでも。
この胸の中で。
一緒に...包まれていた。
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
↑応援よろしくおねがいします(n*´ω`*n)
ルースセレクトオーダーもやってます!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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