【Wand - Dream Guide -天使の夢先案内人】ワイヤーワンド

ハーキマーダイアモンド 1（原石）
エンジェルオーラ 1（10mm丸玉）
シルバーフラッシュクリスタル 2+5（8mmカット丸玉＋ボタンカット）
アクアオーラ 2（6mm丸玉）
スモーキーオブシディアン 3（6mm丸玉）
ホワイトムーンストーン 2+4（6mm丸玉＋（4mm丸玉））
レインボームーンストーン 7（ドロップ）
（ホワイトラブラドライト）
フロストクォーツ 4（4mm丸玉）
スモーキークォーツ 4（さざれ）
水晶 1（穴あき）

サイズ 13.5×4
台座3

委託用作品No.69号！

以前にハーキマーダイアモンドを何個か仕入れていたんですが、その中でひとつだけ、これはアクセサリーじゃなくて、ワンドにしたいなーと。珍しく最初からそう思って仕入れたものがありました。

アクセサリー用だったら、普通はかなりキラキラしてて、インクルージョン少なめなのを選びそうなものなんですがw

ワンドにしたいなーと選んだハーキマーは、インクルージョンや、カーボンの内包物が少し多いものでした。

だけど、その黒いカーボンの内包物の入り方が、角度によっては私には黒い翼に見えまして。

あ、これはきっと、夢の杖だ。
夢を案内してくれるようなそんなイメージの杖を作ろう！

と、私にしては珍しく、仕入れた時から黒い翼の天使の姿が浮かんでいました。

しかし、実は今まで原石をワンドにした事が無くてですね。なかなか、作るタイミングが掴めず、それから、半年くらい寝かしてたんですが。

今月、いきなり作りたくなったので作ってみました。

まずは、ハーキマーを最初にワイヤーで固定して、土台を作りまして。
黒いワイヤーと、シルバーワイヤーの2色で。こんな感じになりました。






最初から、あまり色を入れないか、もしくは、逆に7色の虹色に盛るかのどちらかだなと思ってたんですが。
色々石を合わせてみると、どうしてもカラフルなのはなんか違うなーと思えてきて、白とシルバー色メインで盛っていきました。


出来上がってみると。





天使の、夢先案内人。

例えるのなら、そんなイメージのワンド。

ドリームクリスタルと呼ばれる、ハーキマーダイアモンドの黒いカーボンの内包物は、黒い羽の模様のようにも見えて。
黒いワイヤーや、スモーキークォーツ、スモーキーオブシディアンは、ダークな色合いで、これはまるで、悪夢の象徴のような、そんな気がしました。

実は、最初こそ悪い夢を避けて、良い夢を案内してくれる感じのワンドなのかなーと思って作っていたんですが。

途中からその意味合いが、どんどん違ってしまいました。

そして、よくよく見ると、ハーキマーの形や雰囲気は、だんだんとサイコロのようにも思えてきまして。w

私は、水曜どうでしょうという番組と、大泉洋さんが大好きなんですけどw


あの番組は、大抵、大泉さんは直前まで、自分が何処に行くのかも、何をするのかも全く知らされません。w
そのリアクションが、見ている方はとても面白いものなんですが。

このワンドも、それと似たようなものを感じました。

夢というのは、大抵の人は、どんな夢を見るのかすら、自分で決める事ができませんし。訓練して、明晰夢を見る事は可能なのかもしれませんが。
眠りにつくまで、どんな夢なのか指定したり、夢の中で夢を見ている！と気づいたり、その内容を思うままに変更するなんて事は、なかなか、出来ないわけですよ。(^^;;

それって...なんだか水曜どうでしょうの旅みたいだなと思いました。w

そして、その企画のひとつに、サイコロの旅というのがありまして。
サイコロを振って行き先を決定するというそれだけの企画なんですが、それがもう大泉さんやミスターが散々な目にあっていたりして。w
移動手段から、展開から、実際やってる方は本当に大変そうで、むっちゃしんどそうなんだけど。視聴者はそれがもう、物凄い面白く見えるというw

それは、なんだか。

悪夢というものの側面に似ている気がしました。大抵、散々な目に遭い、その時は夢だと気づいていないぶん、現実に思えるほどに恐怖したり、理不尽な目にあったり。嫌な気持ちになったり。

夢をリアルに感じれば感じるほど、目覚めた時には、心底ほっとしたりして。ああ、あんな変な展開なのに、どうして自分は夢だと気づいてなかったのだろう。なんて、可笑しくなったり。


そんな風に、悪夢とは、サイコロを振って出た目が最悪だった！w

みたいな感覚に近いのかなーと思いました。





しかし、悪夢にも、その夢を見る事で、代わりに何かを解消してくれていたりだとか、役割や意味のようなものは、あるんだろうなぁと思いますし。

良い夢だけを見るという事が、現実的に不可能であるならば、せめて。

例えそれが悪夢であっても。

水曜どうでしょうくらいにw、後で面白く見られたら。そう感じられたら良いのになぁーと。思いました。

それは、悪夢を、リアルだと勘違いしてあたふたするのとは違う。
もう一つの、視聴者のような別の視点。

この辺、言葉にするのすごく難しいんですけど。

何かしら、ただ、嫌な夢、怖い夢、悪夢を見ないように避ける方向なのではなくて。

その悪夢でさえも、いかに楽しめるかという視点や、どうやって面白くしていくか。

そういう夢案内なんじゃないのかなと思いました。



そして、そんな悪夢のような黒い色に重なっている、羽ばたくような白い翼。

シャボン玉のような虹色に輝く、エンジェルオーラや、アクアオーラ。

白い羽がうねるように。
常に動きがあって、揺蕩うような、レインボームーンストーンや、フロストクォーツ、ホワイトムーンストーンの白いグラデーション。

完全に悪夢に捕まって、心が囚われてしまわないように。
悪夢との分岐点のような、シルバーフラッシュクリスタルの、銀色の煌めき。

それは良い夢も、悪い夢も。

全ての夢を旅して飛ぶ、翼。






ご覧あれ。
これが、キミの夢の中だ。

いつの間にか、白い翼を持つ天使に手を引かれ、暗闇の中を飛んでいた。

私に案内を頼むとはね。

この翼で夢を渡り、旅する先に、何があるのか確かめたいというのかい？

その旅は、必ずしも良い夢だけが見られるとは限らないよ。
サイコロを降って行き先を決めるくらいに、夢の中もまた、理不尽なものさ。

......私がいるから大丈夫だろうって？

そう思うのならば、この手を離さないように気をつけるんだね。

キミの夢の、その先にあるものが、一体何なのか。

一緒に確かめてみようじゃないか。

翼を持った、夢先案内人。

その夢の旅の中で、何を見つけ、何に気がつくのだろう。

夢の中というのは、なんとなく。
何ひとつ偽れない、自分自身そのものが現れてしまったりするのかなーと思うんですけど。

望みも、希望も、夢も。
ストレスも、恐怖も、トラウマも。

何もかも、自分の全てが、ごっちゃ混ぜになって現れてしまうようで。

そんな、自分自身そのものを、夢を通して対面したり、探索するようなものなんじゃないかな〜と思いました。

ですので、この杖は、良い夢だけを見せてくれる都合の良いものではないのですが。

夢を操作するよりも、いっそ夢の全てを受け入れて、その本質や、夢の意味や、言いたい事を理解するという側面を表しているような、そんな感じなんじゃないかなと思いました。

そして、夢の旅が進むにつれて、不思議と現実の変化も少しずつ感じられていくような。何か、今までは感じられなかった楽しさや、面白さに、ふいに気がつくような、そんなイメージ。

悪夢でさえも、恐れる事はない。
それは、全て君が作り出したものなのだから。

さあ、ご覧あれ。今宵の夢を。
私が案内しよう。

と、そう言いながら、手を差し出して。夢の中を共に旅するガイド。

手にしたワンドの、ハーキマーが回転する。今夜の夢の行き先を決める為に。

今宵の夢の旅も。
どんな夢なのかは、秘密さ。

翼を広げて、夢の中を飛ぶ。

天使の、夢先案内人。





そんなイメージの作品なのかなーと思います。