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刀
コロンビアレムリアン 1(約 6cm)
サンストーン 1(カボション)
カイヤナイト 1(ダイヤシェイプ)
ヘソナイト 1(オニオンカット)
ムーンストーン 2(4mm丸玉)
アクアオーラ 3(4mm丸玉)
アパタイト 3+3(宝石質ボタンカット+さざれ)
スカイブルートパーズ 1(4mm丸玉)
ブルーベリークォーツ 1(4mmカット丸玉)
サファイア 1(ミニボタンカット)
ルビー 1(ミニボタンカット)
ホワイトトパーズ 1(ミニボタンカット)
シルバーフラッシュクリスタル 5(ボタンカット)
琥珀 5(さざれ)
アクアマリン 1+3(6mm丸玉+さざれ)
タンザナイト 6(さざれ)
サイズ12.5×3
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鞘
シルバーフラッシュクリスタル 1+2(8mmカット丸玉+ボタンカット)
ムーンストーン 2(6mm丸玉)
アクアマリン 1+7(6mm丸玉+さざれ)
タンザナイト 6(さざれ)
カイヤナイト 1(ダイヤシェイプ)
ブロンズシャインクリスタル 2(6mm丸玉)
シャンパンカラークォー2(4mm丸玉)
ブルーベリークォーツ 2(4mm丸玉)
アクアオーラ 3(4mm丸玉)
アパタイト 1+9(宝石質ボタンカット+さざれ)
琥珀 1(さざれ)
サイズ 8×2.5
台座二つ。 サイズ3cm
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オーダーメイド作品No.9!
えー…今回のオーダーメイド。
あまりに文字数が多くなりそうだったので、異例の(?)二部構成でお送りいたします。
そしてさらに異例なんですが。
先に作品説明すると、ネタバレになるんでw
お時間ある方は、まずはこの物語をお読み下さい。
お客様のオーダーの、モチーフになる物語。
文字数の関係で日記を分けてます。
今回のお客様のオーダー内容は
簡単に書きますと。
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私自身の旅の無事のための
「護り刀」をお願いしたいです。サイズなどはお任せいたします。
もしできるのなら「鞘」があるものだと良いです。
色は、透明な緑か青緑系がある気がします。小ぶり(日本で言う、懐剣)でシンプルな感じもしますが、自分に見えていない真のカタチの部分まで、虹色の花さんに形にしていただけたら…と、お任せしたいです。
リュアンさんのイメージの色は透明な緑や青緑系の色
ライルさんのイメージの色は、「深い赤(古い赤ワイン)」「明るいけ
れど濃い茶」「鈍い真鍮色
そして、「護り刀」として、アクセサリ―としてではなく身に着けたいです。
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との事でした。
その後、お客様に詳しい作品のイメージなど、確認のために伺いましたら。
お客様には、この護り刀に関する物語というのが浮かんでいたそうで。
書いて送って下さるという事だったので、参考の為に送って頂きました。
そして、実はその時点で、二つの選択肢がありまして。
コロンビアレムリアンを使用した、15㎝前後ほどの刀か。
中国産水晶を使ったペンダントにできる、刀か。
どちらにしますか?とお客様に確認した所。
ななな、なんと!その後、二つの選択肢どちらもご希望!という事になりました。
ですので、今回は、オーダーでは初の、二つの作品に関連性がある、連作になります!
《前編》の今回。
お客様のご希望は、
↑の物語をモチーフにした、15㎝前後の刀。
そして、その刀には"鞘"をつける事。
物語のイメージの刀は、日本刀ではなく、銀色のナイフのような、西洋の刀のような。そんな感じの形。
でした。
という事で、色々と異例のオーダー?になりましたが。
基本的には、もりっと母さまご協力のもと、このオーダーメイドは、
自由!!
がコンセプトですので。
お応えするべく、今回マジで超本気!!だして、頑張ってみました。ww
という事で。これは…今までのオーダーの中でも、かなり大きな仕事だぜ?(時間がかかるという意味で)
(実際過去最大級に制作時間かかりましたw)
と…作る時期を見計らっていたのですが。
2作品を作った日にちは…なんと。
夏至の前日〜スーパームーンの直前くらいの間でした。w
台風が近づいていた、土砂降りの雨の日。そして今の季節は、梅雨。
ありったけの水が感じられるような。そんな日。
…完全にリュアンさんが指定した日なんじゃねこれ←w
っていう。もう作るなら、この月のこの日しか無いよね?!
みたいなタイミングを感じてました。
まずは刀の方の土台作り。
透明度抜群のコロンビアレムリアンを固定して、丸線である程度の剣の形を作った後、角線を使って、リュアンさんの刀の装飾っぽい質感が出るようにしていきました。
予め、オーダーと物語を読んだ時に、サンストーンの小さなカボションがイメージで浮かんでましたので、仕入れてまして。
これを中央に取り付けるべく、別枠で一度巻いていきました。
こんな感じになりました。
そして、ここまで出来てから、次は鞘作り開始!
鞘って…初めて作ったので、二回ほど失敗したんですけども。∑(□`;)
最初の二回は、裏側も全て覆う形で作ったものだから、水晶が抜けないし入らないしという風になってしまったんですが。
三回目のチャレンジで、後ろ側を全て開けて調整し、表だけで見ると、鞘に見えるように作りました。
こんな感じですね。
ですので、裏側はスカスカです。w
と。ここまででもかなり大変だったのですがw
それから、今回の色のイメージで、アパタイトがリュアンさんの色っぽいよなーと思っていたのと、ライルさんイメージの色で、ブロンズシャインクリスタルを仕入れてました。
ブロンズシャインクリスタルは、人口石(ガラス)なんですが、銅の結晶が内包されていて、キラキラと光ります。
という事で、手持ちのありったけの青系の石を眺めながら、まずは刀の方を盛りまして。
それから、鞘の方も石を盛っていきました。
(これは裏側ですが)w
出来上がってみると。
まるで水をそのまま固めたような。
抜群の透明度の、コロンビアレムリアンの刀身。
いつも作る剣は、本当は大きな剣を、ぎゅっと小さく、手のひらに乗るミニチュアサイズにしているような感覚で作ってる事が多いんですけど。
この刀は珍しく、ほぼ実寸サイズくらいなんじゃないかなと思いました。
それだけに、石の密集度から、何かを凝縮したような妙な密度や、リアルな感じ(?)があります。
まるで、本物の刀を手にしているような。そんな錯覚。
そして、物語に出てくる、水の精(ハーフですが)リュアンさんが作った刀をイメージした作品なのにも関わらず。
中央にある石は、赤色の石です。
リュアンさんが、ライルさんの為に作った、刀。
一度、炉の中にある、特殊な原初の火に焼かれ、跡形もなく真っ黒に焦げてしまった刀。
その後に、月明かりの下でリュアンさんと再会して、再生した…護り刀。
それを表しているかのように。
中央の、サンストーンは、まるで、炉の中の特殊な炎のように思えました。
光を当てると、パチパチと爆ぜるようなオレンジと赤の輝き。
二人を出会わせてくれた炎であり。
リュアンさんと、刀を焼いた炎であり。
そして、刀を護り、リュアンさんを解放してくれた。
そんな…炎の輝き。
そして、それは同時に、リュアンさんがライルさんと出会った時の、心の衝撃や、輝きのようでもありました。
形見の金属を使ってまで、リュアンさんが、初めて誰かの為に作りたいと思えた、護り刀。
自分はこの村から出る事が出来ないと、理解していながらも。
たぶん、リュアンさんは、ライルさんに惹かれ、一緒に旅に出たかったんじゃあないのかなと、私はそう思いました。
ライルさんの旅の無事を願い。
そして、もしもこの護り刀をライルさんが一緒に持っていてくれるのなら。
自分も、ライルさんと共に旅をしている気持ちになれるから。
これはあくまで、私の勝手な想像ですので、この解釈が正しいとか。そういう事を言いたい訳ではないんですけども。
そういう気持ちを込めるという事は、刀の中央あたりに、やっぱりライルさんの色が入るんじゃあないのかなぁと思いましたので。
左サイドから、流れるように。古びた赤色にも思えるヘソナイトのオニオンカットと、琥珀の茶色を配色しました。
そして、鞘を取り付けると。
そのライルさんの色である、茶色から赤色は、鞘の部分の、中央のシルバーフラッシュクリスタルまで。
ブロンズシャインクリスタルや、シャンパンカラークォーツなど、やや、金色に近い色になり。
煌めきを増していくように、上へと燃えるように上がって行きます。
反対側の、青色の石の、水の流れと比べると、それは並行していて。
正反対の色合いは、お互いの生活や、性格などが、自分とはまるっきり違うという感覚に思えました。
お互い、近づく事を躊躇いながらも。
しかし、同時に惹かれ。
並行して寄り添うような。
そんな雰囲気。
そしてたぶん、最も肝心なのであろう、刀の装飾。
リュアンさんが掘ったのであろう、刀の模様は。
全て、流れる水によって護り、隠されている。w←
一度原初の炎で焼かれ、そして後に再生した刀には、美しい、何処までも澄み切った水が、刀の周りを取り囲んでいるようで。
アパタイト、カイヤナイト、アクアオーラ、アクアマリン、タンザナイト、スカイブルートパーズ…。
澄み切った青色のグラデーション。
それは水の精の、守護を表しているかのように。
お客様の指定では、イメージカラーは緑から青緑だったのですが、緑を入れるとどうしても、植物ちっくで、水のように見えない気がしたのと、濁った感じになりそうだったもので。(^^;;
唯一の緑っぽい色の石は、アパタイトのさざれぐらいなんですけども。
そのぶん、ありったけの青色の濃淡をつけたので、それが水の流れや雫のようで、かなり立体感があり。
その姿は、ライルさんが、リュアンさんと再会した時の姿のようにも見えました。
シルバーフラッシュクリスタルは、リュアンさんの肌にある煌めく鱗を。
月明かりの下での、リュアンさんの再会と、刀の再生を表すような、ムーンストーン。
そっと、その刀を手に取り。
刀に流れる水を払い。
リュアンさんが掘った、刀の模様を見られるのは。
ライルさんと、お客様だけ。
そんな気がしました。
お客様のオーダーでは、隠されている部分も形にして下さいとの事だったのですが。
むしろ、逆に積極的に隠してしまいました。(爆
と言わんばかりに、リュアンさんの装飾の部分というのは、あまり表に出せませんでした。
沢山の石を盛りたかったから。というよりは、それは、ライルさんの為に作ったものだから。
という気がして。
ですので、この姿は真実の姿というよりは。
どちらかといえば、物語の護り刀の、雰囲気だけを捉えたような作品なんじゃないかなぁーと思いました。
この辺も、かなり私の勝手な解釈になりますが。
刀の細工が見えない事そのもの。にも、何か意味があるんじゃないのかなと作っていて思いました。
お客様は、自分の旅の無事を願う、護り刀をオーダーされ、そして、このリュアンさんとライルさんの物語を送ってきました。
私は、このオーダーと、物語を読んだ時に、これは、
はじまりの物語
じゃないのかなと。そう思いました。
既に描かれた物語で、完結。
終わっているのではなくて、むしろ、そこから展開していくストーリー。
一体、この先、ライルさんは、リュアンさんと、そして再生した護り刀と、どんな旅をするのだろう。
まるで、それは刀に流れる水を払い。
細かく美しく描かれ、彫られた、リュアンさんの細工を見ていくように。
そして、その描かれた細工の、隠された意味を知っていくかのように。
お客様の中で少しずつ、思い出していくかのように物語を紡ぎ。
描かれていくんじゃないのかなと思いました。
本当に大切なものは、誰かに軽々しく見せたくない。
自分だけが、大切なものだという事を、知っていればいい。
この護り刀は、確かに見た目は華やかで、水が纏い、透明感があり、美しく見えるんですが。
ライルさんや、リュアンさんが大切にしていたもの。
それは、その見た目よりも、さらに奥深くの。お客様しかわからないような、そんな深い所にあるんじゃないのかなぁー。
と。そんな風に思いました。
ですので、この刀は、
単なる、物語の思い出作りの品や、過去の思い出の品。
というよりは、
これからの、お客様と。
そして、物語のライルさんと。
リュアンさんの。
はじまりの、護り刀。
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
そして。
今回の鞘、初めての試みですので、取り外しに少し注意して欲しいのですが。
かなり、ガッチリ、ピッタリな鞘になってますので。
柄を持って引っ張ると、コロンビアレムリアンがどちらかに引っ張られ、取れてしまう危険性があります。
鞘を外す時は、サンストーンあたりの中央を右手で持って、コロンビアレムリアンを少し固定して。
鞘も、中央あたりを持ってから、ゆっくり少しずつ力をこめて、鞘を外して下さい。
収める時は、若干、角度が難しいかもしれませんが。
これも、裏側を見ながら、ガチッと収まる所まで、ゆっくりと、収めてみて下さいね。
今回は、台座を二つセットでお届けいたします。
↑応援よろしくおねがいします(n*´ω`*n)
ルースセレクトオーダーもやってます!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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