【エルフの庭 Lease of a Hydrangea-紫陽花のリース】ワイヤーピアス

アメジスト（4mm丸玉）
アパタイト（さざれ）
タンザナイト（さざれ）
ペリドット（さざれ）
エメラルド（さざれ）



試作品ピアス。
妹の友達から、ドライフラワーの紫陽花のリースみたいなピアスあったら可愛いと思うんです！！

という、リクエストが一ヶ月前にありまして。それからいろいろと、試作品を作ったものの、ちょっと一度失敗し。それからというもの、作るタイミングを逃してしまい。完全に梅雨明けになってから作りまして。www

この妹のお友達、最近、なんとカフェをオープンしたらしく！そのカフェオープンのお祝いのお花がわりに、プレゼントしましたー。ww

という事で、初の円形ピアス。

これ、まず、ワイヤーで円形でどの程度の大きさで華奢な感じにできるか。
てのが、結構難しくてですね。それで一度失敗したんですけど。
やっぱり、サイズに四苦八苦してましたww

そして、考えた挙句、ガンメタワイヤー22号で、リングゲージ棒の3号サイズを目安にコイルを作り。円形の土台を作りまして。

その上から細いワイヤーで、ドライフラワーの紫陽花のリースをイメージして石を盛っていきました。





出来上がってみると。


ふと、浮かんだのはエルフの庭のようなイメージでした。
アリエッティの庭のイメージとか、かなり近いのかなぁーとも思うんですけど。

丸い窓の木枠から、その美しい庭を覗き込むような。そんな感覚。

ドライフラワーの紫陽花、とリクエストされて、ガンメタワイヤーを選びましたが。完全に色あせてしまった色合いではなくて。
タンザナイトに、アパタイト、ペリドットと、紫陽花は少しだけ瑞々しく感じるように気をつけてみました。

それは、梅雨が終わって、紫陽花の時期も終わり。花が完全に枯れ果てて朽ちる前に、その姿を、ドライフラワーで残したかったように。

その、想いが瑞々しさになって、残っているような、そんな気がしました。

そんな中で、ちょっと目を引く紫のアメジスト。

なんとなく、この色がエルフっぽいなー…と、勝手に思いましてw
例えるなら、
誰も来ない、深い森の中で。
ひっそりと、暮らしてるエルフの女性。不思議な、紫色の瞳をした、神秘的な女性が、窓からそっとこちらを見て微笑んでる。

花のリースをイメージした筈なのに、何故だか、私は、それが窓だと思ってしまうんですよね。

自分の外側と、内側を繋ぐ窓。

窓だけを見るのなら、一体どちらが外側で、どちらが内側なのか。わからなくなってしまいそうな、そんな奇妙な感覚。

例えば、その窓をのぞきこんで、美しい庭が見えるという事は。自分の立ち位置は、家の中だったはずなのに。

いつの間にか、くるん。と裏返って、庭に出てしまえるような、そんな感覚。

よくよく考えれば、外と内というのは、窓や壁をへだてていただけで。

本当は、壁も窓もなければ、内も外も無いのだという、そんな、ごくごく当たり前の事に、改めて気づかされるような。
そんな気がしました。

ドライフラワーの紫陽花で飾ったリース。
そして、丸い木枠の、不思議な窓。

なにかしら、丸く切り取られた空間を覗き込んでみたくなるような、そんな気持ちw

これは、やっぱり、丸い形というのが重要なのかなと思いました。
いつも見慣れた、四角い窓ではなくて。
丸い窓から見える、切り取られた景色には、何処か、新しい発見がありそうで。

覗き込めば、

自分の内側にある景色と。

そして、外側の景色が。

家の中に飾ってある、紫陽花のリースと。

そして、美しく手入れされた、不思議なエルフの庭が。

それは、ただ視点を変えるだけで。

世界は、家の中から、一歩外の庭へと変化するように。

そのどちらも映し出され、楽しめるような。

そんなイメージの作品なのかなーと思います。