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【Wand-Lotus Flower-蓮華の宝珠杵-】ワイヤーワンド

2013年5月31日金曜日

ショップ販売用作品-不思議な道具-

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フローライト 1石(10mm丸玉)
ゴールデンオーラ 2石(6mmカット丸玉)
スコレサイト 1石+1石(8mm丸玉+6mm丸玉)
アメジスト 3石(4mm丸玉)
サクラクォーツ 2石(ドロップカット)
(ローズクォーツ)
フラッシュローズクォーツ 1石+3石(6mm丸玉+4mm丸玉)
モルガナイト 1石(6mm丸玉)
ローズクォーツ 5石(さざれ)
クンツァイト 11石(さざれ)

サイズ 縦9.5 横 3
台座 3.5


委託用作品No.55号!


ウエサクの満月の前日に作りました。

五月の委託作品、最後にワンドをひとつ作ろうかなと思った時に、最初はブルーゴールドストーンで作ろうかなぁと思っていて、直前までその石を手に取っていたんですけども。

なんか…浮かばないなぁ。

と思った瞬間。
この前作った、蓮華の錫杖が思い浮かびまして。蓮華のモチーフは人気だったようなので、じゃあもう一つ作ってみようかなと思って、ピンク色のフローライトに変更してみました。

手にとったフローライトを、ワイヤーで装飾しながら…なんで急に蓮華に変更したんだろう。と考えていましたら。
そうだ、そういえば明日はウエサクの満月だっけ?
仏教っぽいから、蓮華だったのかなぁ?

なんて思いつつ。

作っていたのは、浮かんでいたのは、土台の時から蓮の花そのもの。

今回は写真は撮ってないのですが、フローライトの装飾とワイヤーの土台の部分は、それだけ見ればワンドとしては、かなり頼りなさげというか。
とても細く、繊細で、花の装飾の部分も、石を盛る前は、はたしてこれが蓮華のように見えるのだろうか。
ていうか、ちゃんと作品になるんだろうか。
と思ったくらい。
土台のワイヤーは、ただの枠組みという感じがしていました。

最近の作品には、どちらかといえばワイヤーの装飾だけでも、大丈夫なんじゃないかと思えるくらいにすでに形になっているものと。

石を盛らなければ、作品として全く成立しないというか、形にならないもの。

の二つに分かれるんですけど、このワンドは、もう完全に後者でした。

そしてこの後者の、石を盛らなければ作品にならない作品というのは、出来上がった時に自分でもハッとするくらい、

この土台から、こんなに変化すんのん?

て、驚くものなんですが…。
今回は、その土台と出来上がりとのギャップで言いますと、ピカイチだったのかも思いました。(写真撮っとけば良かったです←)

そして今回は、昨年の年末の東京旅行で、りゅーらさんにお会いした時に分けて頂いた、スコレサイトも使ってみました。

そんなこんなで。
出来上がってみると。







フローライトの、微かで薄っすらとした優しげなピンク色を中心に。
蓮華の花びらのような柔らかで、少し白みがかった、上品なピンク色のフラッシュローズクォーツやモルガナイト。
その花の先端にゆくにつれ、ほんの少しだけ濃ゆく染まっていく、美しいピンク色のサクラクォーツ。

花弁が重なり合うような感じや、淡い、淡い、グラデーションになるようにふんだんに使った、クンツァイトのさざれや、ローズクォーツのさざれ。

ひたすら淡く、淡く、薄布を幾層にも重ね合わせて出来たような…蓮華の花。

それは、花開く瞬間を見つめているような、繊細な煌めきや。

重なり合う花弁のような立体感を感じます。


以前にも、蓮の花がモチーフのワンドを作ったことがありますが、その時は、蓮の花だけではなく、そこに広がる景色のようなものも同時に感じていましたが、このワンドは、その周りの景色すら見えないほどに、花にズームアップした感覚です。

そしてふと、そのハスの花は、畑に咲く蓮華草にも見えました。
子供の頃によく遊んだ、まだ田植え前の田んぼに広がる、蓮華草のピンク色の絨毯。その蓮華草を摘み取って、子供の頃はよく、花冠にしていた事を思い出しました。

私にとっては、蓮の花よりも、蓮華草の花の方が馴染みがあるので、それが浮かんだのかなぁと思うんですけど。

とにかく、蓮華そのものにフォーカスした作品なのかなと思いました。





そしてワンドの部分の作り方も、いつもであれば、氷柱タイプの水晶を先端にもってきますが、今回はゴールデンオーラや、アメジスト、スコレサイトなど丸玉を盛っていまして。

なにやら、いつもとは形も違います。

スコレサイトの肌色のような色合いは、まるで蓮根みたいだなぁと思ったんですけどもwww
ツルツルなお坊さんの頭のようにも、←w満ちている満月のようにも見えます。

確か仏教系の道具で、こういう形のものを見たことある気がする…と、検索して1番近いイメージだったのが、宝珠杵でした。

私は、仏教には詳しくありませんので、あくまで、出来上がったらその形に近かったとか、似ていたというニュアンスで言ってますので、宝珠杵そのものを意識して作っていた訳ではないんですけど。

wikiで調べると、柄の上下に刃ではなく、如意宝珠をつけたもの。

とあります。

この、如意宝珠とは簡単に言えば、

意のままに様々な願いをかなえる宝

であるそうです。

この文章を読んだ時に。

その時に、実はちょうど図書館で、ミヒャエルエンデのはてしない物語を借りて読んでいた所でして。
映画、ネバーエンディングストーリーの原作本になるんですけども。
如意宝珠は、私の中では、その本の中のアウリンと重なりました。

汝の欲することをなせ

これは、原作の後半、主人公のバスチャンが、ファンタージェンに来た時に、首にさげていたアウリンの裏側に書いていた言葉です。

その言葉通り、主人公はありとあらゆるものを、ファンタージェンの中で望み、アウリンの力で叶える事ができました。

この後半部分のバスチャンの物語は、映画とは全く別物のストーリーなんですけど。

そのありとあらゆる望みを叶えていった先に、バスチャンは様々な真実を知り、愕然とし、自分の願いや望みは、結果的には全て悪いものだったんじゃないかと、悔いて後悔する場面があります。

その時に、アイゥオーラおばさまというキャラクターは、主人公にこんな事を言います。

--------

「いいえ、わたしはそう思わないわ。
あなたは望みの道を歩いてきたの。
この道は、けっしてまっすぐではないのよ。
あなたも大きなまわり道をしたけれど、それがあなたの道だったの。
どうしてだか、わかるかしら?
あなたは、生命の水の涌きでる泉を見つければ、帰れる人たちの一人なの。
そこは、ファンタージエンの一番深く秘められた場所なのよ。
そこへゆく道は、簡単ではないわ。」

そしてしばらく口をつぐんでから、またことばをついだ。

「そこへ通じる道なら、どれも、結局は正しい道だったのよ。」

-------------


望みを叶える事。

願いを叶える事。

汝の欲する事をなせ。

その願いや望みを叶えていった先に……見つかるもの。

この杖も、単なる願いや望みを叶えるものではなく。

その願いを叶えた先にあるもの。

を見据えているような、そんな気がします。

幼ごころの君が、良いものも悪いものも等しく平等に受け入れるように。

バスチャンが、望みを叶えていった先に、自分自身で経験し、気づき、見つけられたもののように。

だけど、それを見つけるのは、誰しもが困難な道であるから。

その先を見据えながらも、今、傷付いて動けなくなった心を抱きしめるかのように…やさしく咲いた蓮華の花。

ゆっくりと、蓮の花が開くように。
ゆっくりと、心も開いていって…。

その時になって…やっと。

自分にとって何が本当に重要だったのか。
自分にとっての本当の望みは何だったのかに、気がつくのかもしれません。

仏教の視点で見ると、このアイウォーラおばさまのような存在って、母親のようでいて、実は、お釈迦さまとか、観音様が近いのかなぁ?と思ったんですけども。
どことなく、蓮の花の縁取りのワイヤーが、千手観音のようにも見えました。

ただ、私は仏教は詳しくありませんので、そういう観音様のイメージが浮かんだとしても、知識が無い分、それ以上、上手く説明できないもので。
そのタイミングで、はてしない物語を読んでいたのも、偶然にしては、何か意味があったのかもなと思うんですけども。




さまざま苦しみで、傷つき、動けなくなってしまった心や、閉じてしまった心。

そんな心をそっと、開いてくれるかのように。暖かく、暖かく、抱きしめてくれた。

その暖かさに触れて、心が満たされるのを感じて初めて、自分自身の中にある、本当の望みに気がついた。

蓮の花が開いていく瞬間。


そんなイメージの作品なのかなと思います。









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まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^














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