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*オーダー作品*【Sword of the Wind of Aquarius-水瓶座の風の剣】ワイヤーソード

2014年1月27日月曜日

オーダー作品

t f B! P L









レーザー水晶

カイヤナイト(15×15カボション+6mm丸玉+ダイヤシェイプ)
コスモオーラ(8mm丸玉)
アクアマリン(6mm丸玉+さざれ+ラフロックタンブル)
レインボームーンストーン(宝石質ドロップカット)
(ホワイトラブラドライト)
ハウライト(6mm丸玉)
グリーンオニキス(ミニボタンカット)
グリーンドラゴンブラッドジャスパー(6mm丸玉)
フローライト(キューブ)
ペリドット(さざれ)
アパタイト(さざれ)
タンザナイト(さざれ)

オーダー作品No.17号!


12月にご注文頂きましたオーダーメイド。
今回のお客様も2作品希望でした!ありがとうございます!

という事で、今回のご注文のご希望はこちらでした。

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水瓶座の生まれなので、風を感じられるようなものを希望します。
新しいものへの挑戦、踏み出すことを後押ししてくれる風のようなもの。
色のイメージはキラキラ輝いていて、白銀、青が何と無く浮かびます。
雪に覆われた冬山の、澄み切った青空と空気感、そこを吹き渡る風といったような。
形は剣を希望いたしますが、あくまでも基本は翠さまと虹色の花さまのインスピレーションにお任せします(^^)
また、出来れば青の石、特にカイヤナイトが好きなので、どこかで使っていただけると嬉しいです。

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という事で、こちらもお客様と何度か打ち合わせのメールをしまして。

メインの刀身の水晶は、レーザー水晶で仕入れた中に、山のような形のものがありまして。このオーダーのご希望を読んだ時にすぐに浮かんだので、こちらをご提案いたしました。

そして、カイヤナイトがお好きとの事でしたので、中央に少しだけ大きい、本来はアクセサリーやペンダント用の綺麗なカイヤナイトのカボションを仕入れまして。

お客様に一度写真などで確認をとってから、作らせて頂きました。


まずは土台作り。

こちら、最初から大作の予感←(爆)しかしない、大きめレーザー水晶のポイントを、いつものようにワイヤーで固定していきまして。
サイズが大きめなぶん、土台作りだけでもいつもの倍、かなり時間がかかりました。
そして、途中の段階で、カイヤナイトのカボションを別ワイヤーで一度巻いて固定してから剣に取り付けてまして。
いきなり取り付けても良いんですが、あえてペンダントの固定をして、装飾を作ってから取り付ける事で、動きのある感じになりました。





この時点で、とにかく山の上で吹いてる風と、雪や、水の、形の無い流動的なものをイメージしながら、角線を多く使ってぱきっとした印象に。
丸線も含めて全てシルバー線だけで統一して作ってみました。

サイズが大きい為ここまでくるだけでも、かなり大変だったんですが。
ここからさらにイメージの石を盛っていきます。

これがねー、やってもやっても全然、終わらなくてですね。爆
ゴールが見えない感覚は久しぶりでした。www
それくらい、沢山石を盛ってはいるんですが、どの石でもぽんぽん盛っていくというよりは、青色と緑色のグラデーションを別々に意識して流れを作っていきましたので。
この二つを合わせて盛る、というのが本当に難しかったです。

出来上がってみると。





水瓶座の風の剣(つるぎ)


1番最初にイメージが湧いたのは、魔法騎士レイアースの、海ちゃんと風ちゃんの剣を合わせたような感じでした。w



刀身に使用したレーザー水晶ポイントは、透明感のあるものではなく、すりガラスのような質感なんですけども。
その先端は山のような形をしていて、私にはこれが、マッターホルンとかエベレストとか、溶けない雪に覆われた、標高の高い山のような気がしまして。

雲を突き抜けてゆくような高さと。
雪が降り積もり、空気まで凍りつくような寒さ。

シルバー色のワイヤーだけを使用して、角線も沢山多用して、作り上げた白銀のつるぎ。

その上に映し出されているのは、

雪の白さや、雲の白さを表したようなハウライトに。
レインボームーンストーン(ホワイトラブラドライト)のドロップカットがキラキラと光りながら花のような形になりまして。
この部分だけでもアクセサリーのように美しい雪の結晶となり。
その凍りついた寒さを表している。

その中で、剣の中央のカイヤナイトのカボションは、とても深い青色をしていまして。
これが、剣の中心にある、水瓶座を表したものだと思ったんですが。

その水瓶の中になみなみと入った、透明で純粋な水が、山の寒さで凍りつきながらも流れ、循環してゆく。

アクアマリンのラフロック、という原石を砕いた穴あきビーズを使用して、水が豪快に凍りつき、氷柱や、氷山のようになっているのかと思いきや。

コスモオーラに、アクアマリンの6mm丸玉、タンザナイト、カイヤナイトの丸玉に、宝石質のカイヤナイトのダイヤシェイプと、青色のグラデーションが、ゆっくりと氷が溶けてゆくように、山の麓まで流れてゆく。

冷たい水と、凍りついた氷山や、雪の結晶、受け取る印象はとても寒々しくて、厳しくて、ただひたすらに、冷たい。

という感じなんですが、そこに吹き渡る風には、様々な意味を感じました。





青色の石の循環とはまた違う、
S字にカーブした、緑色のグラデーション。

フローライトや、ペリドット、グリーンオニキスに、アパタイト、グリーンドラゴンブラッドジャスパー。

その緑色の風の中で。

剣の中央に、アクアマリンの緑がかった6mm丸玉を使用しまして。

この石が、きっと、水瓶座の水と、水瓶座のエレメントである、風が混ざる瞬間を表したものなんじゃないのかなと思ったんですが。

この剣には、実は色んな形や色のアクアマリンを使っていますが、上の方では透き通るような青さのものを。
逆に、下の風の部分では緑がかったものを使っています。

ここで、水と風が混じり、或いは、風が水を含み。手を繋ぎ。

山の麓を越え、柄の先端であり、こちら側の手元までくる頃には、風はその寒さを忘れたように、驚くほどに穏やかな色になっています。

それは、例えるのなら。

自由に、何処までも吹いてゆける風の精霊が、
高い高い、雲の上にまでそびえる山を旅して、冷たくも美しい、水の精に出会うようなもの。

標高の厳しい寒さの中を走るように風が吹き荒び。
凍りついた雪の白さを、美しい結晶を、そして流れる水をほんの少し含みながら。

それでも、寒さや厳しさに縛られる事も、閉じ込められる事もない風は、自由にいつでもこちらまで戻ってきて。

そっと、あなたを後押しするように。
優しく、心の中に吹いてくる追い風。





これは、私の勝手な解釈なんですけども。

雲の上にあるような、標高の高い氷山を登り。
その厳しい寒さの中を走り抜け。
その冷たい水をいくら含んだとしても。

剣の手元の部分は、とても暖かい風の色なんですよね。
こちら側にくるまでに、温度が徐々に変わり、一面の草原に吹く、涼しげで爽やかな風に変わってしまうような感覚で。

いくら、厳しい所に居た風、だとしても。
厳しい寒さを知り、冷たい氷や、水を含んでいるのだとしても。

そのまま、その冷たさを返すように戻ってくる風なのではなくて。
この風が、手元にくる時には、既に優しげな風に変わって。

優しく、そっと、お客様に、後押しや手助けをしている。

という意味もあるんじゃないのかなと思いました。

水と、風。

それはどちらも、明確な形の無い、流動的なものです。
本来ならば、それを形にするということはとても難しく。それだけ、やりがいがあるものなんですが。

この剣も、要所、要所、ピンポイントでフォーカスすれば色んな見所や細かく作ったポイントが沢山あるんですよ。

しかし、不思議と全体を見ると、どーしても、とてもボヤけた印象になります。

それはまさに、水と風の、掴む事のできない様を表しているような気がして。
どんなに、形に表したとしても、色で描いたとしても、

掴めないものの象徴。

剣の形も、水も、風も。

確かにあるし、見えてもいる。感じる事もできる。

なのに、掴む事だけはできない。

印象はボヤけ、水と風の境目は曖昧で、風はどこまでも自由に、凍りつくような寒さの山と、私のもとを往き来している。

それは、自由で囚われない風を通じて、その高い、高い、はるかな場所、厳しくも美しい景色の見られる、山と繋がっているように。

何度でも、何度でも。

その厳しい寒さの山から吹いてくる、優しい風は、澄み切った空気を纏いながら、

貴方の背中を押し、導くように。

気がつかないくらいに優しく、ささやかに後押ししている。

そんな感じがしました。

もしかしたら、掴めない印象というのは、後押しや、追い風に、気がつけない、気がつきにくい、という事でもあるのかもしれません。

そして、新しい事の挑戦や、踏み出す事、というのはいつも勇気が入りますが。

反面、いつの間にかここまできていたというものや。なんとなくやってたら踏み出していた。など、そこまで気合や勇気を出さなくても踏み出していけるものもあります。

この風は、どちらかというと後者の後押しな感じがしまして。
どちらにせよ、あの山の上を目指すのであれば、もっと気楽にいきなよ。

と、寒々しい冷たい山の中を走り抜けたあとにふっと現れて、こっちだよ。

と、ささやかに。

見えないくらいに微かに、優しく。

指し示してくれる、風の道しるべ。

高い、高い。雲の上にあるような高さの山の上から、吹いてくる風と。

凍りつく寒さの中を流れていた冷たい水が混じる。

掴み所の無い、風と水だからこその、囚われる事のない自由さを掲げた。

水瓶座の風の剣






そんな、イメージの作品なのかなーと思います。










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