＊オーダー作品＊【Memory of Morning Glory -朝顔の想い出-】ヘアクリップ

ロードライトガーネット（ドロップ）
アメジスト×スモーキー（フラワー）
ピンクエピドート（4mm丸玉）
フローライト（6mm丸玉）
アクアマリン（さざれ＋ミニタンブル）
レッドスピネル（さざれ）
トルマリン（さざれ）
ペリドット（さざれ）
グリーンオニキス（ミニボタンカット）
アパタイト（ミニボタンカット）


オーダー作品No.15号！

12月にご注文頂きましたオーダーメイド。実は四名様フルオーダーでして。
12月は冬コミや、年末にバタバタしてしまい、打ち合わせが進まずに年またぎになってしまいましたが。
12月注文分は全て年が明けてから順次作っております。

そして、今回のお客様からは2作品のご注文頂きました！(*'∀'*)
ありがとうございます！！
文字数の関係で、1記事1作品という事でアップしていきたいと思います！

という事で、今回のオーダー内容はこちらです。

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今回、制作をお願いしたいのは、「大天使ミカエルの翼をイメージした剣」と、「花の妖精のヘアクリップ」の二作品になります。

花の妖精のヘアクリップは・・・今年の夏に可愛がっていたアサガオが、秋が来て遂に枯れてしまった時にとても寂しかったので、その妖精達と冬でも一緒にいられるように、作って頂きたいと思いました。
でも、アサガオに限定したイメージで作って頂かなくても大丈夫です。
虹の花さんのイメージで、作って頂ければ幸いです。
ヘアクリップは、5センチぐらいでお願いします。
(多少大きくなっても結構です。)

基本的に天然石が好きなので、人工ビーズは避けて頂けると嬉しいです。
マンション暮らしでフルタイムで働いているので、普段 はガーデニングなんか全然やっていないのですが、子供が学校で育てた朝顔の間引きされたものや、夏休みに自宅に持って帰ってきたのを面倒をみているうちに、すっかり感情移入してしまいました。
もうこれ以上花は咲かないか？と思っても、枝を延ばしてまだまだいける！とばかりに次々に花を咲かせてくれたのが、遂に最後の一花が萎れた日には、さようならを言われたようで、涙が出て仕方がありませんでした。。
妖精達と虹の花さんの作品で再会できるのを楽しみにしています。

朝顔の色ですが、赤寄りの赤紫と、薄い水色、の二種類でした。
石でいうと、、紫の入ったロードライトガーネットと、アクアマリン。。かな。
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という事で、こちらのご希望は何度かお客様とやりとりをした結果をまとめたものなんですが。

朝顔モチーフのヘアクリップという事で、最初のイメージは、朝顔の妖精さんみたいな感じで作ってみようかな？と思っとりまして。

そして朝顔のイメージの石、というのが赤紫色と青色ということで、赤紫色はロードライトガーネットを、そして薄紫のアメジスト×スモーキーのフラワーカットのビーズを仕入れてみました。

まず最初は土台作り。

今回はシルバーワイヤーに＋ガンメタワイヤーを使用して、少し幅をとって大胆な感じのラインにしていきました。




こんな感じです。

銀色の羽と、ガンメタ色の小さな羽をつけながら。
いつもよりも石を多めに盛れるように、大きめに幅をとりました。


出来上がってみると。




アメジスト×スモーキーのちょっと、独特の色合いの薄紫色。フラワーカットのビーズを朝顔に見立てて。
その周りに、ロードライトガーネット、レッドスピネル、ピンクエピドートの濃ゆい赤色と、紫色のフローライトが混ざってゆく。

ペリドットの葉と、グリーンオニキスのつるを伸ばし、次々と花をつけ、上へ、上へと、咲き誇る朝顔の花。

そして、アクアマリンとアパタイトの、朝日が降り注いでいるかのような、目が覚めるような青色は、美しく広げた、妖精の薄羽。

見つめてゆくと。

その薄羽は、同時にあの日の朝空をも映し出してゆき。
そして、お客様が咲かせていたという、もう一つの薄い青色の朝顔も、表しているようにも思えました。

私はてっきり、作る前は妖精の姿のようなものが何処かに映し出されるようなデザインになるのかな？と思ってたんですが。

出来上がって感じたのは、羽はあるものの、妖精がメインではなくて。

1番花が美しく咲き乱れ、誇らしげに朝を迎えていた頃の、元気だった朝顔の姿。

妖精となって側にいくのではなく、またあの頃の花のようになってそばにいること。

といっても、これは私の想像ですので、朝顔の花そのものがお客様のそばにいるとか、そういう事では無いんですけども。w
それに、実際にはどうなのかというのもわかりませんが。






私の祖母がですね、とても花が好きで、育てるのも好きで。
うちで育てて枯れかけた植物の植木鉢なんかを持っていくと、見事に復活させるような、ばーちゃんなんですよ。
そこに持っていくと、植物が急に元気になっちゃう。
現実的には、それは育て方が上手いからとか、知識や経験があるからとか、そういう見方になると思うんですけど。

私には、植物がそれだけの愛情を感じて、その愛に応えてくれるような、そういうこともあるんじゃないかと。見てて何度も思ってたんですよね。

そしてお客様も、植物やお花に対して、元気をもらえる！みたいな感覚を超えて、感情移入して、大切に愛情を込めて育てていたという事ですし。

こういう、植物を育てるという事は見た目は地味な事ですし。まるで当たり前のようなのでスルーしてしまいがちですが、実はすごい事だと思うんですよね。

大切に植物を育てる。て事、愛情を込めて育てられるって事そのもの。

私も、夏にはプランターで野菜などを育ててみた事もあるんですが、水を与えすぎて根腐れしちゃったり、逆に夏の暑さで土がカラカラになったり。肥料をあげすぎてもダメ、あげなくてもダメ。
毎日毎日、見てあげなくちゃ、すぐに枯れてしまう。

簡単なようで、植物を上手に育てる事は、とても難しいんだなと思います。

そんな中で朝顔も、お客様のその愛情に応えて、精一杯の、花を咲かせていたのだと思いますし。

健気だけど、美しかった。その時の姿をもう一度、表しているんじゃないのかなぁと思いました。

朝顔は一年草ですので、もう既に枯れてしまったけれど。
昔咲き誇っていた、想い出の姿や一部分を表すようなガンメタワイヤーは、枯れかけたつるのようだし。
全体的にも、想い出の1ページのような、写真のような感覚もありながら。

でも、それだけじゃない、単なる想い出に留まらない、とても生き生きとした何かも同時に感じるんですよ。

まだまだいくよ！みたいな、勢いがあるというか。w

そりゃあ、現実的には、私の作品は単なる石とワイヤーで生きてはいないんですけども。w

妖精の姿を描いたヘアクリップではなく、満開の朝顔そのものを表したのは。

咲き誇り、咲き乱れる花そのものを見せたかったというか。

想いに応えたかった。

そういう事を表してるような、ヘアクリップになったんじゃないのかなぁー？なんて思いました。





そして朝顔って、英語だとMorning Glory 直訳すると朝の栄光って読むらしいですね。
この英語表記でタイトルをつけた途端に、オンリーロンリーグローリーていう曲が頭の中に流れてきまして。w

http://m.youtube.com/watch?v=Ihk5DbB6UOk&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DIhk5DbB6UOk

この曲を聞いたら、この朝顔のヘアクリップは、朝顔が咲き誇るトロフィーのようにも見えてきました。

縦にすると見えやすいかな？w
と思うんですけども。

わりかし、デザインは和風な感じにも見えますんで、浴衣に合わせても素敵なんじゃないかな？と思いました。




あの頃の愛情を、咲き誇っていた栄光を、形に残して。
でも、それは想い出に浸る為だけのものじゃなく。
また、新しい花を、何かを咲かせていくように。つるを伸ばしていくように。

一歩、進むための。
また、一歩進んでゆく為の。

あの頃、とても大切にしていた。
健気だけど、とても美しかった。

朝顔の想い出。