【Sword - Archangel Raphael -大天使ラファエルの守護剣】

中国産穴あき水晶

ペリドット（オーバルファセットカット＋ミニボタンカット＋2mm丸玉）

レインボームーンストーン（ドロップカット）
（ホワイトラブライドライト）
エンジェライト（3mm丸玉）
グリーンオニキス（ミニボタンカット）
エメラルド（さざれ）
クロムダイオプサイト（さざれ）
ペリステライト（さざれ）

委託用作品No.103号！

という事で、ミニ剣ペンダントの大天使シリーズ。
今回はラファエルさんです。

ウリエルさんのミニ剣でコツを掴んだので、今回はそのまま応用しつつ、ゴールドワイヤーを使用すると、ちょっと質感や硬さが違ってまだ作りにくいかなと思ったので、今回もシルバー色のワイヤーで。
角線と、丸線を混ぜて作っています。






土台はこんな感じです。

ウリエルよりも、少し発展させつつ、ラファエルさんぽく（？）綺麗にまとめたような感じでした。
この辺で、メインの石をどうするかと実はちょっと悩みまして。6mmの丸玉とかにしても良かったんですが、丁度、以前にオーバルファセットカットの石を仕入れていましたので。
おお！これサイズピッタリやん！

て事で、ラファエルさんの癒しグリーンな、ペリドットをメインにしてみました。

これが、ウリエルさんの時と違って、さらに細かい作業になりまして。
休み休み、石を盛っていきました。


出来上がってみると。




非常に細かな石を盛り込んだ、ラファエルの守護剣。

石がかなり小さく、細かすぎて何度か休憩したくらいに、繊細な作りになっているんですが。

剣の中央の、輝く緑色の石。
オーバルファセットカットの、ペリドットから、優しい緑の光が、溢れてくるように、広がってゆきます。

エメラルドや、クロムダイオプサイト、グリーンオニキスなど、小さく細かな緑のグラデーションは、まるで植物のように、草原に吹く風のように、剣を包み込んでゆく。

そこから大きく広げてゆく、純白の羽。

ペリステライトや、レインボームーンストーンのドロップカットの白く美しい煌めき。そのシラーと、エンジェライトが、ほのかに青みを帯びてゆく、純白の翼。

ラファエルさんといえば、癒しの天使なのですが。
今回のこの剣シリーズは、守るという事がテーマの守護剣ていう感じなんですよね。

でも、癒すのに守るって、最初は単純にどういうこと？！って思ったんですよw
いや、単純に、癒す事で貴方を守るという意味もあるのだと思いますが。

私が作るものは、そういう効果があるものではありませんので。
この辺の表現や、言葉であらわす事はすごく難しいんですが。





癒しとは、そして、それを行うという事は。
その癒しを受ける対象は、既にどこかしら傷ついてるという事でもあるから。

でも、人生で一度も傷つかなかったという人は居ないように。
その出来事自体は、避ける事ができない事、避けられなかった事でもあるんだろうなと、思うんですよ。

広げた翼は、癒しの翼。
ならば、せめて。
貴方にこの風がいつも、届きますように。

祈りにも似た気持ちは、何度でも傷ついてゆく貴方を。
何度でも、癒そうとする決意にも似てる。

それは、たぶん。

傷つく前に回避したり、避けたりするような剣では無いんだなと思いまして。

傷つく、と表現しましたが、大なり小なり、身体の不調や、病気やケガなど、どんなに自分自身が気をつけていたとしても、ふいに、突然、抱えてしまったりするものだと思うんですよ。

でも、その事によって、大きな気づきや、今まで見えてなかったものが見えたり、視界が開ける事もあったりするので、全くの不運、無意味な事だとは言えないとは思いますが。

それでも、やっぱり......。
嫌なもんは嫌な訳でw
避けたいと思うのも当然で。

そりゃあ、早く治る事や、はじめからずーっと健康で、病気にならない事が1番良いですから。

だけど、それを思えば思うほど、健康であり続けていた人ほど、長引くような病気になったり、傷ついてしまった時の落胆は、また大きくて。
それが長引くのなら、尚更。

何かを患ったり、傷ついた気持ちは、身体と同じくらいに心も痛んで。

どうして？と自分を責めてしまったりもして。

そんな、気持ちを癒すような翼というか。


優しい緑が、繊細に、繊細に。
貴方をもうこれ以上、傷つけぬように。
大丈夫ですよ。

と、隣でそう囁いてくれるように。

やわらかで、暖かなその風が。
形もない、見えることもないその風が。
私の身体と、そして心の痛みを、優しく撫でてゆくように。

何度でも、何度でも。

貴方を守る、ラファエルの癒しの風が、胸の奥から吹いてくる。





結局の所、本当の意味で、病気を治すにしても、傷ついたものを癒すにしても、自分の意思や想い、自分自身の身体や、力を信じる事はすごく大切だと思いますし。
直接的に癒してるのは、たぶん自分自身なんだろうなとは思うんですよね。

でも、実は弱っている時こそ、1番大切な、自分自身さえも、信じられなくなってしまったりして。
そういう弱った気持ちが、さらに治るのを遅くさせてしまったりして。

だから。
怯えるように、震えた身体を抱きしめて。
大丈夫ですよ、と安心させてくれる事って、とても大きな事なんだろうなぁと思いました。


それが、ラファエルの癒しや、守るという事なのかなぁと思いまして。

ついつい、転ばぬ先の杖を望んでしまうけれど。

この剣は、転んでしまった後、起き上がれずに、泣いている貴方を。
そっと立ち上がらせてくれるようなもの。

この、立ち上がる、立ち上がらせてくれるというのが。

ただのお守りではなくて。わざわざ、剣の形である意味とも繋がるのかなと思いました。




まるで、植物が芽吹いてゆくように。

細胞というのも、新陳代謝を繰り返して。どんどん、新しいものに変わってゆくように。

癒しの風は何度でも。
貴方が望む限り。
心の奥から吹き続けてゆくから。

だから、安心して下さい。
いつも、私が側に居ますから。

そう言ってくれる心強い天使。

貴方をいつも、優しく包み込んで守る。

大天使ラファエルの守護剣。

そんなイメージの作品なのかなーと思います。