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【Sword - Red Eyes Dragon -竜王の大剣】ワイヤーソード

2013年10月22日火曜日

ショップ販売用作品-武器-

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レムリアン水晶
カーネリアン(カボション)
ミックスタイガーアイ(6mm丸玉)
ブラックルチル(6mm丸玉)
ブラックスピネル(ミニボタンカット+オニオンカット)
琥珀(さざれ)


委託用作品No.87号!

ガンメタシリーズ、最後は大剣です。w

えーっと、毎月、剣とかワンドってそんなに数作れて無いんですが、それもそのはずで、こういうのって、めちゃめちゃ手間がかかるものでして。(汗)
アクセサリーとして身につけるのとはまた違った、石の色合いや配置、モチーフを組み込んでいく作業。
やればやるほど、アクセサリーとはまた一味も二味も違って、難しいもんだなー...と思ったりするのですが。w
そのぶん、出来上がった時はいつも、なんじゃこりゃぁwと自分で驚いてテンション上がるという、そんな感じで作っておるんですけども。

今回は、結構大きめのレムリアン水晶ポイントが目につきまして。
今月はオーダーも、個人的な依頼以外は無かったので、じゃあ久々にガッツリした剣を作るか!
しかも、ガンメタワイヤーで、デカイ剣なんて初めてじゃん!

なんて思いながら、大剣を作ってみましたー。
土台はこんな感じです。





今回は、カーネリアンのカボションを中央に配置する感じで作りまして。
このカーネリアンは、この前作った、メイプルシロップの小瓶ペンダントと同じサイズのカーネリアンです。
剣の中央に配置すると、また違う印象になるのかなと思いました。

イメージとしては、超デッカいドラゴンさんって感じでして。
そんなイメージで石を盛っていきましたー。


出来上がってみると。




竜王の大剣。


大きめのレムリアン水晶ポイントを刀身に、ガンメタワイヤーで縁取った大剣。

それは、大昔から存在していた、古い、古い大剣のように見えました。

ドラゴンの赤い瞳を思わせるカーネリアンのカボションは。
睨まれているというよりは、じっと見つめられ、観察されているようで。
その眼差しを感じながら。

剣の周りを彩る色はブラックルチルと、ブラックスピネルの黒と。
琥珀と、ミックスタイガーアイの不思議な色合いの濃ゆい茶色。

そして、カーネリアンよりも濃ゆい、ガーネットの紅色。

黒と、赤と、茶色。

全体を見渡すと、大剣はこの三色で統一されているのですが。
これがまた、

強烈なのに、穏やかで。

古びているのに、頑丈で。

鋭いのに、鈍で。

ガンメタワイヤーの、剣の柄は。
まるで樹々の枯れ木を集めたかのように脆く、簡単に折れそうに見えるのに。
何者にも壊す事などできない、これ以上踏み込む事の出来ない、畏怖のようなものを感じました。

その迫力は、なんというか。
節々をみれば悪魔的な印象も、あるにはあるのですが。
マイナス面をフォーカスしたり、負の側面や方向性を表したようなものではなくて。

どうもこれは...それだけ永く生きてきたとでも言いたげな雰囲気がありまして。
長老や、おじいちゃんなドラゴンさんっていう側面を表してるような感じがしました。

気が遠くなるような、長い、長い時を生きてきたドラゴンさん。

これはもう、清濁併せ呑むどころか。
むしろ今は、その全てを呑み込んで熟知していて。

大剣に刻まれているのは、その長い時の中で培われた全ての叡智。

ーーそれが、お前さんには"古臭く"見えるのなら、それも致し方無い事じゃ。

と。

なんだか、一通りの事を全て経験して、一周回っちゃって。
縁側で、お茶をすすりながら、穏やかな微笑みで色んな話をしてくれそうな、おじいちゃんドラゴン。

て感じもしました。(爆

それは、対極にあるものが、寄り添ってバランスがとれているような、不思議な感覚。

もしかしたら、昔は荒ぶる神のように、恐れられるドラゴンさんだったのが、歳をとって徐々に丸く穏やかになったような。
そういう感覚にとても近いのかなと思いました。




しかしながら......

その、大剣を持てる者なんて、はたして存在するのだろうか。

と、ふと思ったのですが。

私の作品自体は、小さなものですし。
あくまで、レプリカのようなもの、ミニチュアとか。そんな認識なので、この作品自体は、誰でも普通に持つことはできます。

ですが、この、大剣というのがもしも、現実に存在するとしたら。

あくまで、私のイメージでは、漫画のベルセルクに出てくるガッツが持ってるくらいには大きくて、武骨な大剣でした。

切る、というよりはむしろ、叩き潰す!
というほどの大きさの剣。

誰かが、それを剣として扱う事など考えずに作ったくらいは、馬鹿でかい剣。

すごく、規格外のものというか。

巨人が持つんじゃないのこれ?w
ていうくらいに、大きな大きな大剣のイメージが浮かんでいました。

祭壇に飾られ、祀られた大剣。

それは、強大な体躯の、赤い目のドラゴンに捧げられた、ドラゴンが扱う大剣なのか。

はたまた、大剣そのものが、ドラゴンを表しているものなのか。

私の作品は、何かしら劇的な"効果"を意識したり、期待するようなものではないと思ってますので。
基本的には、こういう効果では無いですよー、と言っているのに。
作品に対して、こんな解説をする事自体、いつも、とても矛盾してるなぁと感じるんですが。

今回の作品は、その矛盾の最たるもの
なのかもしれません。

"持つ者"を想定していない規格外の大剣。

それは、ただ、誰にも使われる事のないお飾りの剣なのか。

それとも、実は、この規格外の大剣を使いこなせる、相応しい者というのが居て。
その、使える人を待っている剣なのか。

わからないんですが、どちらにせよ。

もしも、この大剣を"使える"人がいるのだとしたら、すごく大きな効果や、意味があるのかもしれないなとそう思いました。

それこそ、漫画のベルセルクの主人公ガッツは、誰も扱う事の出来ない大剣を振り回す事で、使徒(化物)を倒していきます。
これは、ガッツしか持てない剣であり、それ以外の人にとってはただの鉄塊の剣であるように。

この、大剣も。

使える人が誰も居ないのだとしたら、ただの飾りやオブジェに留まるもので。
人を選ぶというよりは、単に持ち上げる事さえも大変で苦労するから、普通の人はわざわざ、それを使おうと思わないもの。

という感じがしました。w

何だか色んな意味で、矛盾しているような不思議な大剣。

そしてもう一つ浮かんだイメージは、土地そのもの。というか。

本来は所有する事ができないくらいに広大な範囲のもの。

というイメージでした。

ドラゴンの身体そのものが、大地と同じというか。
地龍とかってそういう雰囲気やイメージなのかもしれないですが。

広大な大地や地下に眠る、強力な地龍。

広大な大地そのものを統べるドラゴン。

出来上がった時に、竜王みたいだ!と感じたのは、そういう雰囲気を感じたからなのかもしれません。





知りうる限りの全てを知り尽くし。
荒れ狂う時も、穏やかな時も、ありとあらゆるものを経験した。

大剣に宿りし、巨躯のドラゴン。

あらゆるものが、規格外の大きさで。

その剣にそっと触れた途端、現れるのはドラゴンの大きな赤い瞳。

紅い眼差し。

畏怖なんてものじゃない、あらゆるものを宿した瞳から。

紡がれる言葉。

受け取れるもの。

それを、使いこなすなんて、あまりに畏れ多いのかもしれない。

なんて、恐縮しちゃいそうですけども。それはあくまで、外見のお話で。

その実、そのドラゴンさんの内面は、話してみるとすごく優しくて、何でも知ってる近所のじーちゃん。←w
くらいには、気軽に話してくれそうな気がします。

世間話をするように、優しく語りかけてくれると、見た目と中身のギャップが凄いですが。w

あまりに長く生きてきたから、出会う人はみんな孫と同じw
みたいな感覚で、優しいのかもしれません。


矛盾を孕み、規格外の大きさの竜王の大剣。

大地を統べる背中に。

矛盾の全てを見透かす紅き瞳を称え。

長い、長い時を越えた。

大きな、大きな。巨躯のドラゴン。






そんなイメージの作品なのかなーと思います。










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