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【月読の御守り-月夜ノ藤の花-】Pendant Top

2014年10月4日土曜日

ショップ販売用作品-ペンダント-

t f B! P L


コロンビアレムリアン
チャロアイト(カボション)
ブラックスピネル(オニオンカット)
ブラックスピネルメタリックコーティング(ミニボタンカット)
アメジスト(4mm丸玉+さざれ)
ムーンストーン(6mm丸玉+4mm丸玉)
タンザナイト(ミニボタンカット)

新館用作品No.20号!


以前に、神々の悪戯のアポロンをモチーフにした御守りを作ったんですが。
シリーズ希望!とツイッターの方でコメントされたのがキッカケで、じゃあイメージカラーの石があったら作ってみようかなーと思ってました。

んで、そんな時に丁度、チャロアイトの紫色のカボションが月人さんぽいカラーだなーと思ったので仕入れてみまして。そのイメージで作って見ることにしました。

土台はこんな感じです。






シンプルになるかとおもいきや、くるくるが多めで、なんとなく、着物の模様のようなラインが右側にできたなぁーとか思いましたので。
その辺を意識しながら、石を盛っていきました。


出来上がってみると。







月読の御守り。

メインのコロンビアレムリアンのポイントに、チャロアイトのカボションを中央に取り付けて。

シルバーワイヤーのラインは、とても細かくなりまして。まるで銀色の光沢のある、高級そうな男性物の着物(?)のよう感じられたので、なるべく、それに合うように細かく石を盛っていきました。

藤の花が、零れんばかりに垂れ下がり、咲き誇る庭の中。
闇夜の中でも、淡い光を放っている、紫色のアメジストとタンザナイト。

その藤色の隙間を埋めてゆくように、ブラックスピネルの闇が織り込まれ。
それが、夜を表してるようにも、重ね合わせた黒の着物のようにも見えました。

暗闇の中で、ぽっかりと月が浮かぶような。ほのかな月明りを感じさせるムーンストーン。


月夜の晩、藤の花の下で。


静寂の中で、夜空を見上げていた、あのお方。

声をかけてみようかと、そっと近づいた私の足音に気がつき。
口元がほころぶように優しげに。
静かに微笑みかけてくれた人。

藤の花が織り込まれたような、淡く光り輝くような幻想的な着物を纏い。

月灯りに、消えてしまいそうなほどに儚く。
周りの藤の花の色に、溶けてしまいそうなほどに美しい人。

今宵は、美しい月夜ですね。

ささやくような、物静かで優しげな声。
うっとりとするような香りが、鼻をくすぐる。

それが、あまりに心地よく。
幻想的で。

私はまるで、声を無くしてしまったかのように。
答える事もできずに、ただ、恥ずかしげにこくりと頷いた。

あの方は、ゆっくりと近づいて私の隣に並び。

再び。
指し示すように視線を、月へと戻す。

そのまま。

まるで時が止まったように。
永遠を感じられるほどに静かに。

ただ、二人で並んで。

藤の花が咲き乱れる庭で。
一緒に、月を眺めていた。


たった、一言でも声を発すれば。
隣にいる彼のお方は消えてしまいそうで。
幻想的な、この夜が終わってしまいそうで。

会話も無く。言葉も無く。音も無く。

ただ、ただ。

藤の花の柔らかな紫色と。
漆黒の闇に紛れるような夜の暗さと。
淡く光を放つ月明かりだけが。

私を包んでいた。







モチーフとしては、神々の悪戯の月読だったんですが。
どうにもこうにも、作ってみたら割とオリジナルというか、私の中での月読命のイメージ?というのが出てきてしまったようでした。

全体的に作品を眺めると、藤の花の刺繍が織り込まれた着物を着て、月灯りを纏うように、ぼんやりと光り輝いてる男性に見えたんですよね。
チャロアイトを顔に見たてると、角度的にも、横顔で、上を向いた感じで。空や月を眺めているように感じられまして。

そこから、なにやら上に書いた物語的なものが浮かんできました。笑

この辺はアニメなどの月読のイメージではなく、この作品についての私の勝手な解釈になるんですが。

この作品、見た目はとても石を盛り込んでいて、ある意味でごちゃごちゃしているような感じなもので。
ぶどうみたい←wと妹に言われたりしてたんですが。どうも、藤の花に似てるのかなと思いまして。
実は、この中には、沢山のメッセージや、伝えたいもの、言葉や情報などの"何か"が沢山詰まってる感じなんですよね。

なのに、この月読さん、そういう情報を持っていても、たぶん、何にも言いそうにありません(爆)

態度で表すことも、あえて伝えようとする事も、アドバイスも何もしない。

なのに......浮かんできたイメージの、風流なコト、半端ねえ!←みたいな。笑
ただただ、ため息をつくような、物静かな美しさの中に居る人。
自分の中にある想像の光景でありながらも、ちょっと見惚れてしまうくらいでした。笑

藤の花が咲き乱れる、月夜のお月見。


何も言葉が無くとも。
何の会話が無くとも。

ただ、二人で並んで月を見上げる。

このまま、夜が明けなければいいのにと、どれだけ願っていた事だろう。

朝日が登れば、きっとこのお方は、私の元から去り、消えてしまうのだ。


まるで、暗闇の中で。
最も辛い時期に、寄り添うような存在。

闇の中にあって、恐怖も、不安も感じさせず。

沈黙の中で、ただ、優しい月明かりを放ち、美しい景色を、幻想的な光景を、貴方に見せながら。

そっとささやく。

待っていましたよ。
今宵も。
美しい夜が来ましたね。







沢山の情報や、何かを持っていたとしても、何もしないというのは。
意地悪とか、見放してて、何もしてくれないのとは違うんだと思うんですよ。

そばにいて、ホッと落ち着けるように。
乱された心を、沈み込んだ気持ちを、月明かりに照らしてゆく。

ずっとここに居たいと思わせてくれるような。
夜の美しさに、気がつかせてくれるような。

優しく寄り添ってくれる、居心地の良さ。

無言でも気まずさを感じさせない。というのは、なかなか凄いコトなんじゃないかなと思いました。笑

不安だったり、恐れていたり、そういう気持ちを、別の視点に切り替えて、見せてくれるような人。

暗闇の中。

闇夜に紛れて見えなかった美しいものを、ほのかな月明かりに照らしてくれる人。

だけど、明けない夜が無いように。
あまりに居心地が良くて、この夜に囚われ、抜け出せなくなってしまう事がないように。

朝日が登る頃には、役目を終えて。

また......いつかの満月に、お会い致しましょう。

そう言って、儚げに。
少しだけ、寂しげに。
その人は目の前から、柔らかな微笑みのまま、消え去ってゆく......。


そういう、ガラス細工のように繊細な、儚さをすごく感じるなと思いました。



辛い時、苦しい時てのは、解決しようとアドバイスを貰ったりだとか、動いてみたりだとか、そういう事も重要だと思いますが。
この作品は、解決するコトよりも、先ずは自分自身が、なにより落ち着く事をテーマにしてるのかなと思いまして。

特に、夜というのは、アドバイスを貰ったり、動きだす事の困難さや時期をを表してるのかなと思ったんですよ。

夜が明けるまで。動き出す時がくるまで。

だけどただ、一人で待つことにも不安が募る。

そんな時に。

ただ、黙って。
ずっと側に居てくれる事。

大丈夫。
いずれ、必ず。動き出す時が来ると。
信じてくれている。

そして、実は、月読さんが持ってる沢山の情報や何かは、会話や言葉で伝えるようなものではなくとも。
夜の中で、静寂の中で。
いつの間にか癒され。
朝が来れば、その人が動き出しやすいようにと。
色々と影で助けてくれているのかもしれないなと思いました。笑

手渡された御守りと、小さな藤の花びらは、約束の印。

朝日が登る頃には、其方の沈んでいた心も。
新しい輝きを、帯びてゆくのでしょう。

消え去ってゆく、彼の方の眼差し。

もしもまた、苦しい夜が訪れたとしても。
彼の方に再び、逢えるのなら。

恐る事など、何も無い。

言葉もなく。
微笑みを、そっと返して。

忘れないわ。
また、いつかの満月の時まで。

月夜ノ藤の花びらと共に。
私の胸に月明かりを灯した。

月読の御守り。










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まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^












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