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【Glows in the Night-蛍火の夜-】Pendant Top

2014年7月30日水曜日

ショップ販売用作品-ペンダント-

t f B! P L


アイオライト(カボション)
シトリン(オーバルファセットカット+ミニボタンカット)
ローズアメジスト(オーバルファセットカット+さざれ)
ガーネット(ミニボタンカット)

ピンクトルマリン(さざれ)
クロムダイオプサイト(さざれ)
レッドスピネル(さざれ)
ツァボライト(さざれ)

新館用作品No.7!


今回は、アイオライトのカボションが気になったので、巻いてみる事にしました〜。(つ∀`*)


土台はこんな感じです。






実は、この作品は最初からどういうイメージのものか決まってまして。笑
これは、角線と丸線を合わせて作ってみました。

紫陽花と蛍のイメージが、土台を作る時から浮かんでましたので、そのまま、作ってみましたー。


出来上がってみると。






蛍火の夜


既に日は落ちて、ゆっくりと満月が昇り始めたある夜の日。

月明かりだけが頼りの暗い小道を、小さな光に導かれながら進んでいた。

竹やぶの向こう側から見えるのは、手の届かぬ闇の先に見える、蛍の光。

夜道に、艶やかな紫陽花の赤色だけが、一瞬、視界を通り過ぎる。

その先をさらに進むと、やがて小さな池のほとりに辿り着いたんだ。

きっと、君も。この光景を見たら。
必ず立ち止まる事だろう。

星を散りばめたように、暗い夜の池に反射して映し出される沢山の蛍の光。

思わずはしゃぎたくなる心を沈め。

池のほとりに佇んだまま。
月夜の空に混ざりながら。

揺らめく沢山の光の粒が、ゆったりと飛んでゆく様を、息を飲んで見つめていたんだ。

思わず手を伸ばして、掴みたくなるほどに。

小さく、儚い光が集まる場所。

蛍火の夜

これほどに、美しい夜があっただろうかーー。

実はこの作品を作った数日前に、蛍を見に行きまして。
家の近くなんですが、蛍が沢山出る場所で有名だったらしく、今まで行った事は無かったんですが、たまたま、今年は行ってみようという事になりました。

そこで見た光景が、とても美しかったので、それをそのまま、ペンダントという形にしてみました。








メインのアイオライトの、薄紫色のカボションは、細かなクラックが沢山入ってまして。
このクラックの反射が、角度を変えると小さく煌めいて。
それがまるで、池に反射した蛍の光のようにも、星の輝きのようにも見えました。

日が落ちてすぐの、夕暮れを過ぎて徐々に暗くなり始めた景色を思わせる、薄紫色と共に。

レッドスピネルとガーネットの赤色と、紫色のオーバルファセットカットのアメジストと、トルマリンは、赤紫色の、紫陽花の花。

竹やぶや、小道の草のような、クロムダイオプサイトと、ツァボライトの緑色。

その中を自由に、蛍の光のように散らばり、小さな輝きを放つ、オーバルファセットカットや、ミニボタンカットの黄色い光のシトリン。

ぱっと見ても、

赤、緑、青、黄、紫

と、使用した石の色はとてもカラフルで、原色も多用してますし。
夜のイメージのものは無いように見えます。

だけど例えば、現実の夜が、蛍の光くらいでぱっと明るくなることは無いけれど。

見てる人の心の中では、その景色はとても、光り輝いていて。
明るい夜に感じられるんじゃないのかなーと思ったんですよね。

黒いワイヤーや、黒い石で夜や暗闇を表現するのではなくて。
角線や、シルバーカラーワイヤーで、明るい夜を表しながら。


沢山の蛍の光に癒され。
幻想的な光景に見惚れてる。

幼い頃、まだ田植え前の田舎道を歩きながら、家族みんなで蛍を探しながら夜の道を散歩した頃の事をふと思い出します。
子供心に、夜の田舎道は気味が悪く、最初こそ夜道を歩く事も怖いんだけど。
その鬱蒼とした竹やぶに、沢山の蛍の光を見つけた途端に、暗闇の恐怖なんて吹っ飛んで、もっと近くで見たい!と駆け寄ってしまうように。





普通、夜中に竹やぶの道を進んで、夜の池に行くなんて、私は怖いですし。笑
超ビビりな性格なので、肝試しだろうが何だろうが、絶対行きたくないんですが。www

そこに、蛍が沢山居るというだけで、好奇心に誘われ、夜の暗闇で不気味に見えていたものさえも、美しい景色に変わってしまう。

不思議なものだなと思いました。w

暗闇そのものが恐ろしいのではなく、私自身がただ、暗闇を怖いと思い込んでいるからこそ、恐ろしく感じるのだと。

この作品はこういう、蛍の沢山居る、昔ながらの景色を閉じ込めたようなイメージの作品ですが。

この作品の蛍とは、

貴方の心の中に、小さな小さな明かりを灯す存在なのかなと思いました。

何も見えない暗闇から生じる、恐怖心さえも、この小さな、蛍火の明かりが好奇心へと変えてゆく。

道を照らすほどの明るささえも無い、儚い光が。
足元さえもおぼつかないこの道の先を進む勇気をくれる。

今は、なかなか、蛍を見られる所も少なくなってるそうですし。
田植え前のほんの少しの期間だけ、しかも美しい澄んだ川や水辺の場所でしか見られないですから。

心の中にあるその場所も、きっと蛍が沢山光り輝く、澄み切った場所で。

もしかしたら、暗闇の中でこの場所は薄気味悪く怖く見えていたけど、それはただの思い込みで。
その場所まで勇気を出して行ってみれば、これほどに美しい所だったのか!
と驚くのかもしれません。






小さな蛍火の道標を、貴方に。

暗い夜道を進む時。

先の見えない不安で、恐ろしく思える時には。
この蛍火を頼りに、進んでみてごらん。

その先にはきっと、星空の輝きと沢山の蛍の光が、池に反射して混じり。

この暗闇の中が、どこまでも明るい夜に感じられる事だろう。


蛍火の夜。

その美しい景色を、貴方へ。









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まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^




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