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イベント作品【ブレス-機械仕掛けのアダージョ】

2015年9月18日金曜日

イベント作品

t f B! P L

※試作品の為、イベントのみでショップには販売しておりません。


クリソコラ(カボション
ゴールデンシャインオブシディアン(6mm丸玉)

てことで、イベント用に制作した作品、もうひとつブレスを作ってみました。

が、がんばった......wwww


サージカルステンレスの、リボンブレスは、試作品として色々と作っておりますが。
今回は、カボションを使用してできるのか!?てことで。

黒と灰色、こげ茶色を三つ編みにしたリボンに、クリソコラの小さめのカボションを合わせて、サージカルステンレスでそれぞれパーツを作り、つなげてみました。

16cmにするつもりが、18cmくらいまで大丈夫な、緩めのサイズになってしまいましてw
フリーサイズな感じです。(汗

今回のブレスは、前の4作品とは明らかに違ってまして。
出来上がった後に、ふと強烈に、
名前が浮かんできました。


機械仕掛けのアダージョ。


アダージョとは、調べてみると



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イタリア語でアダージョ(イタリア語: adagio)は、音楽用語の一つ。原義は「くつろぐ」であるが、音楽用語としては遅い速度を示す(演奏記号#速度記号を参照)。また、遅い速度で書かれた楽章や楽曲そのものをアダージョと呼ぶ場合もある。
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とのことらしく。

しかし、私はこのアダージョが、用語ではなく。機械人形の名前のように思えました。

からくり人形やロボットのように、人工的に作られたもの。
しかし、最先端の技術を用いて作られた人形、ロボットは。

何処かのろまで鈍臭い。
つけられた名前は、アダージョ。

ゆっくり、のんびり。ゆったり。


動きや仕草、考え方は。
まるで人間のように見えてくる。





アダージョ、そんな所に居たのか。
探したんだぞ。

ハイ。ごしゅじん、サマ。

しょんぼりした仕草。
機械人形のクセに、と。

とても滑稽に思える。

全く、お前は機械のクセに、どこか人間臭い所があるな。
散歩でもしていたのか?

ハイ......。
モウシワケ、ゴザイマセン。

......。
まあいい、そろそろ家へ帰ろう。
全く、世話のかかるヤツだ。



機械と人間。
人工的に作られ、プログラムされたもの。

手塚治虫の火の鳥に、ロビタというロボットが出てくるんですが。
そのロボットは、非常に人間臭い考え方や行動を取るシーンが出てくるんですよね。
他にも、ドラえもんとのび太の友情とか。人間の心を持った機械というのは、何処かで、グッとくるものがありますけどもwww

このアダージョも、そういう、心を持ってしまった機械なんじゃないかなーと思いました。

腕時計のように、複雑怪奇なパーツが重なり。からくり人形のように動く、機械。
そう、パーツだけ見れば全てが金属で。暖かみなど、ありはしない。

なのに、その仕草が。言葉が、行動が。
まるで心を宿しているかのように、思わせる。


それは、緻密に計算されたもの?

それとも、心を宿した結果、
生み出されるもの?



踊ってくれないか?アダージョ。
いつものように。


ハイ......よろこんで!


いつも、何をしても、要領を得ない。
鈍臭いアダージョが。
唯一、得意としているもの。

嬉しそうに微笑んで、踊り出す。
ゆったりとした優雅な動き。


それは、プログラムされたもの。


だが......。
プログラムとは反するように。
この機械人形の中に宿る心。

それは一体どんなものなのだろう。

心が在るように感じられるのは。
私の、ただの錯覚なのだろうか。




ふと、なんとなく。
クリソコラのカボションは、このアダージョの、複雑な心のようなものを表しているんじゃないのかなーと思うんですが。


よくよく考えてみると。
今まで様々な作品を作ってきて、ロボットとか、機械がテーマで出てきたことは殆ど無かったと思うので。
ステンレスの光沢と、複雑なパズルのような作り方が、そうイメージさせたのかなーとも思いました。笑

人間の御主人様と、
機械仕掛のアダージョの物語。

それは、なんだか微笑ましくて。
ちょっと心温まる。

人間嫌いの御主人サマが。
唯一、生涯側に置いたのは。

心を持った、人間臭いロボットだったという。笑

とても、変わり者の2人だった。

だけど、2人で過ごすうちに。

人間嫌いの御主人サマの周りには。
いつの間にか、自然と人々が集まるようになり。

屋敷の中は、いつも。
笑い声が絶えない。

のろまなアダージョ。
のんびりなアダージョ。

愛すべき、アダージョ。

人々に愛され。

ご主人の頑だった、心の扉さえも開かれてゆく。




そんな主人と共に、長い年月を穏やかに過ごし。
やがて錆び付き、動かなくなってしまったアダージョ。

その、機械人形の中を、どれだけ探し。
どれだけ新しいパーツを取り替え、修理したとしても。

彼女の心だけは、どうしても。
取り戻す事ができなかったという。






アダージョ。ここに居たのか!
探したんだぞ。


ハイ。御主人様。


振り向いて、微笑みかける。
あの頃の姿のままの2人。

手を繋いでいる、2人のその姿は。

夢か、幻か。



とても幸せそうに微笑んで。

やがて、遠ざかってゆく。


2人の背中。



お前が居ないと、相変わらず私はダメだな。

そんな事はありません。
でも......。
これからは、ずっとお側におります。

そうか。
頼むからもう、私のそばを、離れないでくれよ。
あれから........、随分と長い間。
お前を、探し続けていたのだから。


.......はい、御主人様。





-機械仕掛けのアダージョ-



















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まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
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