タイトルのテキスト
タイトルのテキスト

【Oath of the Sea-セイレーンの十字架-】Pendant Top ※SOLD OUT

2015年6月15日月曜日

ショップ販売用作品-ペンダント-

t f B! P L





シーブルーカルセドニー(カボション) 
アクアクリスタル(ミニボタンカット) 
アパタイト(ミニボタンカット) 
マルチカラースピネル(ミニボタンカット) 


新館用作品! 

十字架シリーズが続いてますが。笑 

シンプルなのが続いたので、今回はカボションを付けたタイプのを作りたーい!!と思いまして。笑 
シーブルーカルセドニーのカボションが爽やかそうでいいじゃない! 
とアピールされましたので、こちらで作ってみました。 

土台はこんな感じです。 







これ石、盛らなくてよくね?爆 

て思って超悩んだ。wwww 

いやー、たまに←土台だけで凄いバランス良く作れる時がありましてねー。 
そういう時は盛り込む石でワイヤーのラインを隠しちゃうもんで、非常に悩ましいのですが。 

今回は、ギリギリ、飾りとして最低限の石をセレクトして、仕上げてみました。 

出来上がってみると。 





Oath of the Sea 
-セイレーンの十字架- 


これは、祈りの道具ではなく。 

誓いの十字架。 


作品の写真を撮っている時にふと。 

セイレーン。 

という言葉が浮かんで。 

海の上で歌っている、美しい女性の姿が、脳裏に浮かび上がってきました。 

実は過去にも何度かセイレーンをモチーフにした作品を作っておりますが。 
十字架とセイレーンの組み合わせていうのは今回が初めてで。なんというか、あんまり関わりがなさそうな感じがしたんですよね。笑 

だけど。 
ふと、浮かんできた物語。 


海の上で、美しく羽を広げて、 
歌い続けるセイレーンの胸に、光り輝くペンダント。 

男性を惑わせる魅惑的な美声と、誰をも虜にする姿。 

そんな彼女に誓いの象徴なんて。 

本来なら、似つかわしくないのかもしれない。 

けれど、そのペンダントを身につけた彼女にはもう、心に決めた人がいるのだ。 

だからこそ、彼女は今も歌っている。 

人を寄せつける為ではなく。 
男性を虜にして、海へと引きずり混む為でもなく。 
悲しみに心を震わせている訳でも。 
悪戯に弄ぶ為でもなく。 

ただ、愛する人へ。 

この歌声が、今も。 

誰かに 
届くように。 

祈りのような透明な歌声。 

決意と覚悟の十字架。 



いつの間にか。 

彼女はたった1人で歌っていても、寂しそうな顔をすることはなくなった。 

だけど。ごくたまに。 

少し泣きそうな顔で。 
切なげに歌う時もあるけれど。 

大丈夫だよ。 


彼女は、もう二度と。 
その歌声を使って。 
誰かを惑わすようなことは、しないだろうから。 

揺蕩う海が、見守る物語。 


セイレーンの十字架。 




こちらは、石を盛り込む時に使った細いワイヤー以外は、殆ど角線を使って作ってまして。

いつもだと丸線も混ぜて柔らかさを出したりするんですが、今回はパキっとした印象の角線のみで十字架を描いてゆき、カボションを中央につけてみました。 

浅瀬の海のような、柔らかな色合いのシーブルーカルセドニーのカボション 

穏やかな海。 
優しい海。 
ぷかぷかと、海に身体を預けて浮かんでいるような、居心地の良さそうな色合い。 

そこに、アパタイトやアクアクリスタル、マルチカラースピネルのミニボタンカットを、波打ち際の水飛沫のように飾り付けてみました。 

盛り込んだ石は、最小限で。 
ワイヤーのラインをなるべく見せている作品なんですけども。 

羽を付けたデザインの十字架が、私にはセイレーンの姿にも見えてきて。 

セイレーンとはギリシャ神話に登場する、上半身は人間で、下半身は鳥の姿をしている海の怪物という存在らしいんですが。人魚の姿の場合もあるらしいですね。 


女神や妖精ではなく。 
見た目こそ美しい姿や声をしているけども、怪物と恐れられる存在。 


そんな存在が。 
もしも、十字架を胸にぶら下げていたとしたら。 

なんだか意味深で。すごく、物語性があるなぁと思ったんですよ。笑 

気まぐれで身につけているのとも違う。拾ってアクセサリーにしているでもない。 

それは、ある種の。 
誓いを背負うかのように。 
決意を表しているもの。 

受け継いだもの。約束したもの。 
形見や、去り際に貰ったもの。 

或いは、託されたもの。 

それを身につけてしまったセイレーンの姿や在り方はもう、ただの怪物としては、いられないんじゃないのかなーなんて、思ったんですよね。 

どんなエピソードがあったのか。 
誰にその十字架を貰ったのか。 

そこまではわからないんだけど。 

怪物だった自分。 
それは、たぶん。 
悪いことをしているんだという自覚なんてなくて。 
船を沈没させることも。男性を惑わすことも。なにもかも。 

きっと、何の疑問も抱くことがない。 
当たり前の事だった。 


なのに、ある日のこと。 
胸に十字架をぶら下げた、ある人と出会ってしまったおかげで。 

少しずつだけど。 
確実に、内面が変化してしまう事になる。 

それは、セイレーンという。 
怪物にとって良い変化だったのか。 
悪い変化だったのか。 

その人に対する想いは。 

恋なのか。友情なのか。愛情なのか。 

心の葛藤と。揺らぐ気持ち。 







十字架をモチーフとして抽象的に書くと、どうしても、変化したのは宗教的な教えとかでそうなったのか?!と思われそうですが。笑 

そうではなく。 
そういうものも含め、 
十字架というのは、ただの象徴で。 

身につけていた人間は、神父やシスターだけとは限らない。 

だから、一番大切だったのは、その人と出会った事そのものと。 
それがキッカケで起きた心の変化が重要だったんじゃないのかなーと思うんです。 

異種族の交流。 

美しき海の怪物と、十字架の象徴を持ったある人間との出会い。 

自分とは、価値観の全く違う存在。 

恐れられ、怖がられ。 
だけども簡単に魅了され、騙すも操るのもカンタンだった筈なのに。 

その出会いをキッカケに。 

後から後から。 
湧き上がってくる、想い。 

不思議な、関わり。 
不思議な、交流。 


昔は、自分の歌声とこの姿をもって。 
簡単に惑わされてしまう人々を見て。 

むしろ、見下し蔑んでいたくらいだった。 

なのに……あの人に出会ってからの 
今は。 

ただ、愛おしい。涙が出るくらいに。 
大切な、何か。 

こんな変化に、自分で笑ってしまう。 


あの人が、私に。 
教えてくれた、全て。 

それをただ。大切に守り。 
今は、心のままに。 
自由に、歌い続けている。 


こういう、誰かの出会いや交流から起こる気持ちの変化てのは。 

この人と出会わなければ、後にも先にも絶対に気がつけなかっただろう。 
というくらいのインパクトがある、強い想いなんだろうなーと思うんです。 

この作品の十字架は。 

それくらい大きな、愛する想いを。 
出会えたその人を通して、見つけられた瞬間を表しているようにも、思えました。 

怪物だった、自分の。 
役割を外してくれた。 
もう、選ばなくてもいいのだと。 
気がつかせてくれた。 

彼女にとっての、十字架の象徴の人は。 

恋人だったのか。友人だったのか。 
それとも伴侶だったのか。 
そういう部分は全くわからないので、なんとなく秘密ぽいですが。www 

誰に理解されずともいい。 
私の中で、何よりも。 
大切な人だったのだ。 

そう言わんばかりに。 
本当に重要な何かは隠されている。 

なので、もしかしたら。 
十字架の持ち主だけが、この物語の詳細を思い出せるのかもしれません。 





そう。 
だから誰も知る筈も無いのだけれど。 

海が語りはじめた、彼女の物語。 


安心したまえ。 

その美声が、誰かを惑わす事は二度と無いだろう。 
彼女は今日も、自由に心のままに歌っているよ。 

その調べは、荒れ狂う海さえも穏やかに鎮めるほどの。 
清々しい、不思議な歌声だ。 

君も、会いに行ってみればいい。 

さざ波に乗せて。 

透明な歌声がどこまでも、響き渡るようだよ。 

海の物語に耳を澄ませながら。 
ふと、浮かんだ疑問。 

......なんだい? 
そのセイレーンは、今もその十字架の人を待っているのか?だって? 

......いいや。 
残念ながらそれは違う。 

海が答える。 
物語の結末を。 

再会の約束なんて、そもそもしてない。彼女は、探してすらいないんだ。 

もう二度と、逢えないとしても。 
もしもまた、再会できたとしても。 

彼女にとっては、 
どちらであっても、大切な人に変わりない。そう、清々しく笑っていたよ。 


自分が今在る姿こそが。 
最も、自分らしいと気がついたのだから。 


彼女の誓いとは。 
再会の約束の証ではなく。 

怪物であることをやめた証。 

十字架を胸に。 
誇らしげに光らせながら。 
セイレーンは。 
心のままに歌い続ける。 

だけどね。 
私は、信じてもいるんだ。 

彼女に聞こえないように。 
海は、小声で私に語りかけた。 

あの美声は。あの歌声は。 
きっと、いずれ。 

どれほど遠くに離れていたとしても。 

彼女の大切な人の所まで。 
届いてゆくんだと。 
――穏やかな波の音が。 
物語を語る。 

語り継ぐ者は無くとも。 
海だけが知っていた。 

風変わりな 
セイレーンの物語。 






Oath of the Sea 
-セイレーンの十字架- 


※SOLD OUTショップの商品ページはこちらです↓↓
【Oath of the Sea-セイレーンの十字架-】Pendant Top - 虹色の花












虹色の花shop【ネットショップ】
http://nijiironohana.com/ 

ルースセレクトオーダーもはじめてみました!

まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^







このブログを検索

Youtube チャンネル

チャンネル登録や、いいね!して頂けたら嬉しいです。

X(旧Twitter)

作品の更新はXで一番ポストしてます。 nijiironohana7

instagram

ブログアーカイブ

ページビューの合計

QooQ