タイトルのテキスト
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【Hydrangea of Rain-涙の翼-】Pendant Top ※SOLD OUT

2015年6月20日土曜日

ショップ販売用作品-ペンダント-

t f B! P L


フローライト(カボション) 
アクアオーラ(4mm丸玉) 
アクアクリスタル(ミニボタンカット) 
ネオンブルーアパタイト(さざれ) 
(さざれ) 
エメラルド(さざれ 

新館用作品! 


今回はフローライトのカボションが目についたので、こちらで制作してみました!(つ∀`*) 

土台はこんな感じです。 



この時点で、涙の翼というイメージ、テーマ的なものがものすごく浮かんでまして。 
石を盛り込んでゆくと、梅雨時期の紫陽花と雨が、その翼に重なってゆきました。 


出来上がってみると。 





Hydrangea of Rain 
-涙の翼- 


幾層にも積み重なってしまった。 

悲しみの涙から、生まれる美しい翼。 

君の心の中は。 
まるで終わらない梅雨のようだね。 

降り続く雨に打たれ。 
紫陽花が泣いてる。 

こみ上げてくる感情と涙が。 
今、この場所に。 
君を留め続けているのだとしても。 


君の背中には、もう、美しい翼があるじゃないか。 

涙の翼と。 
降り続く雨が、君の心を癒して。 

そっと、水に流してくれるよ。 


緑と紫色で層になっているフローライトのカボションを使用して。 
アーティスティックワイヤーの角線と丸線を混ぜて枠組みを作ってみると。 

深い、深い悲しみを宿した涙の雫から。 
紫陽花色した美しい翼を生やした天使が現れてきたような。 
そんなイメージが浮かんできました。 

梅雨時期の、少し憂鬱な長雨に重なって。涙の粒がポタリ、ポタリと雫になって落ちてきたような。 
アクアオーラや、ネオンブルーアパタイト、アパタイトの青色。 

雲間から太陽がほんの少し、顔を出した瞬間に、雨の雫が煌めいているような、アクアクリスタル。 

紫陽花の葉のような、エメラルドのさざれ。 

中央のフローライトの色合いは、はっきりとした層になっているものの。 
まるで、水に絵の具を溶かした瞬間のように、脆くも感じられました。 

心は定まらずに揺らいで。 
それが、そのまま、固まってしまったかのよう。 

フローライトの一つ、一つの層のような部分には、それぞれにとても深い悲しみが押し込まれ、隠されて。 

終わらない梅雨の長雨と、涙が。 
ゆっくりとその悲しみを癒そうとしてる。 


昨年に、Hydrangea of Rain-紫陽花の君-という作品を作ったんですが。 
英語表記の方の作品名は同じでも、その解釈や印象は、全く違うものになりました。 

今回は、見方によれば、割とネガティブな作品に見えるんじゃないかな?と思うんですが。

悲しみという感情は。 
普通に考えたら、やっぱり回避したいし、見たくないし、ついつい押し込めてしまいがちだし。 
あまり感じたくないものだし。 

できれば、嬉しい感情や、ポジティブな感情の方がいいよなー。 

と、思ってしまうんですけども。 

だけど。 

この涙の中から浮かび上がる翼は。 

脆さや弱さだけではなく。 
言い様の無い、強さを感じるんです。 

悲しみに向かい合い。 
深い、地層のように重なってしまった、何かを一つ一つ丹念に見ていく。 

それはきっと。 

涙が零れ。 
深い悲しみの感情が襲い。 
蓋をしたくなる。 
何度も、目を背けたくなる。 

いっそ、感情なんて感じなければ、どれほど楽なのだろう。 

そう思ってしまうくらいのもの。 

とても、耐えられない。 

だって、心はひび割れ、砕けそうな程に傷ついているのだから。 

フローライトのカボションの左側に角線ワイヤーで作った、装飾の部分が、そのひび割れに見えたのかなと思いました。 

それ程の悲しみと、向かい合おうとしている。折り合いをつけようとしている。 
乗り越えようとしている。 

どれほど涙が零れても。 
どれほど、この長雨が続いても。 

真っ正面で。 
その全てを受け止め続ける強さ。 


降り続く雨に打たれ。 
涙がとめどなく、溢れ。 

壊れそうだった、 
心のひび割れから。 

今まさに、現れようとしている、翼。 







この翼、単純に天使がサポートしてくれる。という解釈もできますが。 
単純に、魔法のように悲しみを救ってくれる存在とは、少し違うような気がするんですよね。 

自分とは別々の遠くの存在が現れるのではなく。 

自分の中に在る、天使のような部分を表してるようなイメージ。 

心に向かい合った先に、見つかる強さ。忘れてしまっていた何か。 

そういうものを、わざわざ直視して受け入れようとする時は。 
物凄く心が迷い、葛藤するものなのかなと思います。 


今は、ただ一緒に。 
泣いてくれる存在が必要で。 
今は、ただ一緒に。 
側にいてくれる存在が必要で。 


紫陽花の花が咲いてるこの場所で。 
降り続く雨に打たれ。 
天使の側で、ただ、涙を流している。 


効率的に、冷静に、感情を排除して行動することも時には大切なんですが。 
自分の気持ちや心の動きに鈍くなっていたりすると、後々になって、あれ?自分って、こんなに心が傷ついて悲しんでたんだ。 

て気がつく事ってあると思うんですよ。 

大した事無いだろう。 
と思ってたコトが、あとから物凄く悲しく思えたりして。 
そんな自分の心に戸惑って。 

自分の心なのに、どうして気がつかなかったんだろう? 

そんな疑問さえ浮かんだりして。 

傷ついた自分が、疎ましくさえ思える。 

でも、他ならぬ自分自身が。 
その気持ちに気づいてあげられなかったとしたら。 

ずっと。 
心の奥底で。 
終わらない梅雨と共に。 

私自身が、 
泣き続けてるのかもしれないから。 


そういう風に考えると。 
涙の中から出てきた天使や、その翼は。 
気がついてなかった自分自身の象徴や、受け入れることができた部分でもあるのかなと思うんですよね。 

誰より貴方を理解し。 
抱きしめてくれる存在。 
認めてくれる存在。 

それは、泣いてる自分も、どんな自分も、愛する事に繋がるんじゃないかなと思います。 

それが、涙の翼となり。 

貴方を終わらない梅雨から。 
外へと連れ出してゆく。 


深く、深く。 
層になったような、悲しみは。 

掘り進めようと思えば、どこまででも続いているのかもしれない。 
ここまでくれば大丈夫、なんてものは無いんだと思うんですよ。 

だから、自ら、順々に突き進んで強引に癒していこうとするのではなく。 

もう、気持ちを押し込めない。 
重ねて層にしない。 

自分自身の感情を、素直に認めて。 
一つ一つ受け入れてく。 

そういうテーマなんだろうなと思いました。 

カンタンなようで。 
自分の素直な気持ちを捉えるのは難しい。 

だけど、雨と涙という象徴は。 
悲しみという解釈だけでなく。 

癒しの側面もあると思うんです。 

雨と、涙が。 
貴方の心の澱みを流して。 
少しずつ、少しずつ。 

心が洗われていくように。 
癒されていく。 

悲しみの象徴と。 
癒しの象徴が重なっている不思議。 

自分の心に向かい合った時に。 
どれほど弱く、情けなく見えたとしても。どれほど傷つき、苦しんでいたとしても。 

そんな自分を受け入れる事には。 

計り知れない、強さと解放を感じる。 

紫陽花は、降り続く雨を糧に、 
美しく咲き誇るように。 
悲しみの涙を受け入れた時に 
生まれてくるもの。 

それはきっと。 

紫陽花のように繊細で、 
なによりも強い、美しき翼。 






終わる事が無かった梅雨さえも 
やがて過ぎ去り。 
虹が空を彩る時もあるだろう。 

だけど。今は。 

紫陽花のように繊細な。 
涙の翼を持つ君へ。 

天使が、そっと君の涙を拭って。 
雨の中でも優しく、こう言うんだ。 

ーー君にはもう、美しい翼があるじゃないか。 



終わらない梅雨の景色。 

長雨に打たれ。 
悲しみに沈み。 

ずっと泣いていた、君の心にも。 

必ず、届くように。 

Hydrangea of Rain 
涙の翼 





※SOLD OUT

【Hydrangea of Rain-涙の翼-】Pendant Top - 虹色の花









虹色の花shop【ネットショップ】
http://nijiironohana.com/ 

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