フローライト(カボション)
アクアオーラ(4mm丸玉)
アクアクリスタル(ミニボタンカット)
ネオンブルーアパタイト(さざれ)
(さざれ)
エメラルド(さざれ
新館用作品!
今回はフローライトのカボションが目についたので、こちらで制作してみました!(つ∀`*)
土台はこんな感じです。
この時点で、涙の翼というイメージ、テーマ的なものがものすごく浮かんでまして。
石を盛り込んでゆくと、梅雨時期の紫陽花と雨が、その翼に重なってゆきました。
出来上がってみると。
Hydrangea of Rain
-涙の翼-
幾層にも積み重なってしまった。
悲しみの涙から、生まれる美しい翼。
君の心の中は。
まるで終わらない梅雨のようだね。
降り続く雨に打たれ。
紫陽花が泣いてる。
こみ上げてくる感情と涙が。
今、この場所に。
君を留め続けているのだとしても。
君の背中には、もう、美しい翼があるじゃないか。
涙の翼と。
降り続く雨が、君の心を癒して。
そっと、水に流してくれるよ。
緑と紫色で層になっているフローライトのカボションを使用して。
アーティスティックワイヤーの角線と丸線を混ぜて枠組みを作ってみると。
深い、深い悲しみを宿した涙の雫から。
紫陽花色した美しい翼を生やした天使が現れてきたような。
そんなイメージが浮かんできました。
梅雨時期の、少し憂鬱な長雨に重なって。涙の粒がポタリ、ポタリと雫になって落ちてきたような。
アクアオーラや、ネオンブルーアパタイト、アパタイトの青色。
雲間から太陽がほんの少し、顔を出した瞬間に、雨の雫が煌めいているような、アクアクリスタル。
紫陽花の葉のような、エメラルドのさざれ。
中央のフローライトの色合いは、はっきりとした層になっているものの。
まるで、水に絵の具を溶かした瞬間のように、脆くも感じられました。
心は定まらずに揺らいで。
それが、そのまま、固まってしまったかのよう。
フローライトの一つ、一つの層のような部分には、それぞれにとても深い悲しみが押し込まれ、隠されて。
終わらない梅雨の長雨と、涙が。
ゆっくりとその悲しみを癒そうとしてる。
昨年に、Hydrangea of Rain-紫陽花の君-という作品を作ったんですが。
英語表記の方の作品名は同じでも、その解釈や印象は、全く違うものになりました。
今回は、見方によれば、割とネガティブな作品に見えるんじゃないかな?と思うんですが。
悲しみという感情は。
普通に考えたら、やっぱり回避したいし、見たくないし、ついつい押し込めてしまいがちだし。
あまり感じたくないものだし。
できれば、嬉しい感情や、ポジティブな感情の方がいいよなー。
と、思ってしまうんですけども。
だけど。
この涙の中から浮かび上がる翼は。
脆さや弱さだけではなく。
言い様の無い、強さを感じるんです。
悲しみに向かい合い。
深い、地層のように重なってしまった、何かを一つ一つ丹念に見ていく。
それはきっと。
涙が零れ。
深い悲しみの感情が襲い。
蓋をしたくなる。
何度も、目を背けたくなる。
いっそ、感情なんて感じなければ、どれほど楽なのだろう。
そう思ってしまうくらいのもの。
とても、耐えられない。
だって、心はひび割れ、砕けそうな程に傷ついているのだから。
フローライトのカボションの左側に角線ワイヤーで作った、装飾の部分が、そのひび割れに見えたのかなと思いました。
それ程の悲しみと、向かい合おうとしている。折り合いをつけようとしている。
乗り越えようとしている。
どれほど涙が零れても。
どれほど、この長雨が続いても。
真っ正面で。
その全てを受け止め続ける強さ。
降り続く雨に打たれ。
涙がとめどなく、溢れ。
壊れそうだった、
心のひび割れから。
今まさに、現れようとしている、翼。
この翼、単純に天使がサポートしてくれる。という解釈もできますが。
単純に、魔法のように悲しみを救ってくれる存在とは、少し違うような気がするんですよね。
自分とは別々の遠くの存在が現れるのではなく。
自分の中に在る、天使のような部分を表してるようなイメージ。
心に向かい合った先に、見つかる強さ。忘れてしまっていた何か。
そういうものを、わざわざ直視して受け入れようとする時は。
物凄く心が迷い、葛藤するものなのかなと思います。
今は、ただ一緒に。
泣いてくれる存在が必要で。
今は、ただ一緒に。
側にいてくれる存在が必要で。
紫陽花の花が咲いてるこの場所で。
降り続く雨に打たれ。
天使の側で、ただ、涙を流している。
効率的に、冷静に、感情を排除して行動することも時には大切なんですが。
自分の気持ちや心の動きに鈍くなっていたりすると、後々になって、あれ?自分って、こんなに心が傷ついて悲しんでたんだ。
て気がつく事ってあると思うんですよ。
大した事無いだろう。
と思ってたコトが、あとから物凄く悲しく思えたりして。
そんな自分の心に戸惑って。
自分の心なのに、どうして気がつかなかったんだろう?
そんな疑問さえ浮かんだりして。
傷ついた自分が、疎ましくさえ思える。
でも、他ならぬ自分自身が。
その気持ちに気づいてあげられなかったとしたら。
ずっと。
心の奥底で。
終わらない梅雨と共に。
私自身が、
泣き続けてるのかもしれないから。
そういう風に考えると。
涙の中から出てきた天使や、その翼は。
気がついてなかった自分自身の象徴や、受け入れることができた部分でもあるのかなと思うんですよね。
誰より貴方を理解し。
抱きしめてくれる存在。
認めてくれる存在。
それは、泣いてる自分も、どんな自分も、愛する事に繋がるんじゃないかなと思います。
それが、涙の翼となり。
貴方を終わらない梅雨から。
外へと連れ出してゆく。
深く、深く。
層になったような、悲しみは。
掘り進めようと思えば、どこまででも続いているのかもしれない。
ここまでくれば大丈夫、なんてものは無いんだと思うんですよ。
だから、自ら、順々に突き進んで強引に癒していこうとするのではなく。
もう、気持ちを押し込めない。
重ねて層にしない。
自分自身の感情を、素直に認めて。
一つ一つ受け入れてく。
そういうテーマなんだろうなと思いました。
カンタンなようで。
自分の素直な気持ちを捉えるのは難しい。
だけど、雨と涙という象徴は。
悲しみという解釈だけでなく。
癒しの側面もあると思うんです。
雨と、涙が。
貴方の心の澱みを流して。
少しずつ、少しずつ。
心が洗われていくように。
癒されていく。
悲しみの象徴と。
癒しの象徴が重なっている不思議。
自分の心に向かい合った時に。
どれほど弱く、情けなく見えたとしても。どれほど傷つき、苦しんでいたとしても。
そんな自分を受け入れる事には。
計り知れない、強さと解放を感じる。
紫陽花は、降り続く雨を糧に、
美しく咲き誇るように。
悲しみの涙を受け入れた時に
生まれてくるもの。
それはきっと。
紫陽花のように繊細で、
なによりも強い、美しき翼。
終わる事が無かった梅雨さえも
やがて過ぎ去り。
虹が空を彩る時もあるだろう。
だけど。今は。
紫陽花のように繊細な。
涙の翼を持つ君へ。
天使が、そっと君の涙を拭って。
雨の中でも優しく、こう言うんだ。
ーー君にはもう、美しい翼があるじゃないか。
終わらない梅雨の景色。
長雨に打たれ。
悲しみに沈み。
ずっと泣いていた、君の心にも。
必ず、届くように。
Hydrangea of Rain
涙の翼
※SOLD OUT
【Hydrangea of Rain-涙の翼-】Pendant Top - 虹色の花
ルースセレクトオーダーもはじめてみました!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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