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オーダー作品【Barrette -Dryas- ドリュアスの髪留め】

2014年9月5日金曜日

オーダー作品

t f B! P L




フローライト(大粒タンブル)
アクアマリン
プレナイト
アマゾナイト
グリーンアパタイト
ペリドット
カルセドニー
ツァボライト
クロムダイオプサイト


友達からのオーダー作品です。
えーっと、これはたぶん、6月過ぎたあたりから、いつでも良いのでお願いします!と言われてまして。
実はオーダーしてくれたのは、世界樹の雫ランプをいの一番に購入してくれた友達でもあるんですが。

ドリュアスをイメージした髪留め(バレッタタイプ)
を作って欲しい。

というオーダーでした。

大抵、私はオーダーを受けたらすぐに制作をするタイプなんですが、このオーダーは違いまして。

なんか......ものすご、ストップかけられてる気がする。(; ̄Д ̄)

て感じで、今作っちゃダメ!な気がしてなかなか、取り掛かる事ができませんでした。
ですので、その友達に納期を延ばしてもらってたんですが。
その後、タイミング良く会えるコトになりまして。色々話を聞いた二日後くらいに、唐突に今なら作れるかも!!
ていうヤツがきたので。笑

やっとこさ、7月の終わり頃に作ってみることにしました。

実は今まで、バレッタタイプの髪留めは作ったことが無かったので、穴あきのパーツを探して仕入れまして。
イメージがドリュアスだったので、ガンメタワイヤーで束ねつつ土台を作り、中間あたりに大粒フローライトを付けてみました。





土台はこんな感じです。

ワイヤーのラインは、初めてにしてはかなりの手応えを感じました。爆
やっぱりオーダーの時は違うな!(何かが)て感じで、それから、緑の石メインにしつつ石を盛っていきましたー。


出来上がってみると。





ドリュアスの髪留め。

朝露の雫と共に目覚めた者へ。


大粒のフローライトは、手持ちで1番大きな緑の石だったので、それをメインにしたんですが。
この部分が、ガンメタワイヤーの暗さと合わさって。なんとも絶妙な色合いを醸し出しています。

その色合いは。

若々しい、緑の若葉のように常にみずみずしく。
熟成されたワインのように、年月を感じさせるもの。

ブロンズ色のワイヤーと合わさる事で、木の中に眠る精霊ドリュアスの、エネルギーの色そのもののような、不思議で美しい緑色をメインにして。

葉が、蔦が、みるみる生い茂るように。

カルセドニーや、ペリドット、緑色のアクアマリン、クロムダイオプサイト、ツァボライト......。

と、緑色の濃淡にはかなりこだわって作りました。

立体感が出るように、これまたじぇいど♪さんにプレゼントしたランプの時にも使った手法と同じ、個別に石をネジネジしてふわっとした別パーツを作り。
両サイドに取り付けたところ、髪留めの枠を飛び出して。
まるで、騙し絵のような感じで浮き上がった感じになりました。

この、ふわっとした別パーツを作るってのが、このオーダーには必須だったようで。すぐに制作できなかったのはそのせいなのかなと思ったんですけども。

緑色のグラデーションの中。

生い茂る葉の上には、朝露の水の玉が、朝日に照らされて光り輝いてゆく。
プレナイトや、アマゾナイトを配置して、霧を吹きかけたように、さらにみずみずしさアップ!していきました。

今回の作品は、オーダーのご希望が、ドリュアスをイメージした髪留めという指定がありましたので。
それがテーマだったんですが。

この、ドリュアスとは木の精霊なんですよね。
wikiの解説によりますと。

----------

ドリュアスたちは普段は人前に姿を現すことは滅多にないが、美しい男性や少年に対しては緑色の髪をした美しい娘の姿を現し、相手を誘惑して木の中に引きずり込んでしまうことがあるという。そこで一日を過ごしただけで、外では何十年、何百年もの時が経過している場合がある。

---------

というコトで、私の中では、
木そのものであると同時に髪の長い美しい女性の姿が浮かんでいまして。
とても魅惑的な感覚というか。笑

心を奪われてしまいそうな、だけどとても繊細さを感じさせる雰囲気の女性が身につけてそうな。

そして、ロードオブザリングとかでエルフが身につけていそうな髪留め。

という感じや雰囲気が出るように、こだわってがんばってみました。笑






んで、このドリュアスが誘惑して引き込むというのは、私はその辺はあんまり詳しくないので本来は怖い存在なのかなー?とか思うんですが。
wikiの解説は、少し浦島太郎的な感じもしましたので。

木の精霊は、美しい女性の姿(あるいは美男子)になって現れた時というのは、人間に恋をしているのかもしれない。

人間もまた、精霊の美しい姿に惚れてしまうのかもしれない。

だけど、悲しいコトに、お互いの心が通じたとしても、生きる時間が違い過ぎてしまうから、悲劇のように見えるのかな。という感じがしたんですけども。

友達から、このドリュアスのイメージにまつわる話というのを、色々聞いていたもんで。その話を元に、髪留めの形が出来上がってきました。

これはほんと、オーダーだからこそ。
オーダーじゃなければ作れない、作らない作品だったのかもなぁと思いました。

そして、制作日記を書いてみると、世界樹の雫ランプと、とても繋がりが出てきてしまったんですが。

制作の順番から言うと、世界樹のランプ→友達に作品を納品→オーダーの髪留め制作だったので。

関連性はさっぱり意識してなかったんですが、無意識に二つの作品は繋がってしまったようです。

そして、これは友達が、ツイッターで写真をアップした途端に、ランプを購入してくれたタイミングやキッカケも重なってるので。
この日記の解説自体は、それに合わせた後付け説明、といえばそうなんですけどね。

世界樹のランプが、人間の男性視点のお話ならば。
http://mixi.at/adeFyyC

こちらの作品は、木の精霊であるドリュアスの視点なのかなという物語が浮かんできました。







毎朝訪れる。
輝く朝日と共に。

朝露を一雫。あの人の頬にぽとりと落としてゆく。

大地のゆりかご。
私自身である、この木の根元で、深い眠りに落ちているあの人へ。

護るようにと、生い茂げらせた蔦と。
眩しい陽の光と、降りしきる雨から護れるようにと延ばした枝と葉。

私は話しかける事も、動く事もできないけれど。

せめて......おはようの挨拶を。


ぽとり......。

緑色の葉に、朝露が朝日に反射して光り輝いて落ち。
あの人の頬へと当たる瞬間。

おはよう。今日もいい朝ですよ。

と、あの人へ向けて。
心の中で話しかけていた。

ああ、でもやっぱり。

今日もあの人は目覚める事はなかったけれど。
また、明日の朝に。

ぽとり。

ぽとり。


おはよう。
今日は少し、曇っていますね。

ぽとり。


ぽとり。


なんだか。
まるで、私の涙の雫のよう。

ぽたり。

ぽたり。

毎朝、だった一雫だけの。

返される事の無い。
言葉ですらない、朝の挨拶。

もう二度と。
このまま、あの人が目覚めなかったら、どうしよう。

ぽたり。

ぽたり...。

だから何度も、何度でも。
貴方に、毎朝。

零れるような美しい光の朝日と共に。
おはようの挨拶をーー

いつの日か、もう一度。
私に、話しかけてくれる時まで。

いつの日か、もう一度。

その眼差しで、私を見つめてくれるまで。

何度でも.......――――――


ぽとり。

あの人の頬に今日も、一雫の挨拶を。

おはよう。今日は朝日が、キラキラしていますよ。いい朝ですよ。

風がさわさわと。
心地よく葉っぱを揺らしてゆく。


――おはよう。

寝ぼけまなこにかすれたような。
懐かしい声。

――随分と、長い間。
眠っていたみたいだ......

眠そうな目をこすりながら。
私を見上げた、あの人の眼差し。

ああ、私は話すコトも、動く事も出来ないけれど。

ぽたり。

最後に落とした一雫の朝露は。
私の嬉し涙のように。

あの人の涙と重なって流れた。














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http://nijiironohana.com/ 

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まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^

















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