もりっと母さまセレクト
ディープローズクォーツ(カボション)
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ペリドット(オニオンカット+さざれ+ミニボタンカット)1+1+1
レモンクォーツ(ドロップカット)1
モルガナイト(6mm丸玉)2
レッドスピネル(さざれ)8
クンツァイト(さざれ)8
グリーンオニキス(ミニボタンカット)1
シトリン(ミニボタンカット)2
エメラルド(さざれ)4
オーダー作品No.21号!
これで、12月のオーダーメイド受付分、ラストになります!
今回のお客様はペンダントご希望でして。
オーダー内容はこちらでした。
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小説をもとにしたペンダント
好きな石はレッドスピネル
インカローズは避けて欲しい。
エゴを殺して人々の幸せのために尽くしたと思ってたけど実はそれこそエゴで、しかも自分が幸せになることを許さなかった女王の話、です。
あんなに出てこなくて苦しんだのに、内容は薄いです。すみません。
ちなみに私の過去世や上の人とかの話かどうかは全く分かりません。
その辺り全く見えない感じない分からない、という人間なので…。
ただ、物語の最後、女王は失望の中自分のエゴに気づいて「泥の中」でもがきながら、自分を愛し幸せにするため奮闘するのですが、その奮闘は私の投影です。
そして、先に作品についてのご質問にお答えしますと、
・私も蓮のイメージがあります。「珠抱く蓮」のイメージが一番強いです。その次が、言祝ぎの歌い手。
・サイズは花さんの「聖なる巫女」と同じくらいでお願いします。
・メインの石は強いて言えばピンク系ですかね。黄色みがかかった温かい色の様な気がします。
レインボーの入ったマダガスカルローズクオーツが一番近いのかなと思いついたのですがあまりこだわりはないです。
本当は結構多面的な人だったと思うので、レインボーやシラーが入っているものも面白いかなと。
形はカボッションかタンブルですかね。あまり、ダイヤモンドなどのように面のあるカットではない感じはします。
女王自身にフォーカスすると同時に、彼女が忘れた、彼女の音楽のような感じ、とか、如何でしょう?
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との事で、こちらのお客様は、ペンダントのモチーフである小説も書いて送って下さいました。
※この記事の最後に記載しております。
それで、先ずは小説のイメージで、メインの石をどうするか、何度が打ち合わせしたのですが、私の方にちょうど良い石が無かったのと、お客様ももりっと母さまセレクトをご希望だったようですので。
今回はコラボをお願いしまして。
もりっと母さまに、メインの石を探して頂きました!
いつも、ありがとうございます!!(つ∀`*)
て事で、オーダーのお客様の中で、もりっと母さまセレクトをご希望の場合は、それも承っております。
そして、お客様のご希望イメージの石は、黄色がかったピンク色でしたので、そのイメージで探してきてもらいました。
不思議な事に、私ももりっと母さま共通して、透明感のあるピンク色の石ではなくて、どちらかといえば、クンツァイトとかモルガナイトとかの、多少は透明感があるものの、ほとんど不透明(?)な感じの石(爆
ていうイメージでしたので。
その後にもりっと母さまが選んできたのが、大きめサイズのディープローズクォーツのカボションでした。
それから、お客様に了解もとりまして、石を送ってもらいました。
そして、お客様と打ち合わせ内容+私の中での小説のイメージを合わせまして。
蓮の花をモチーフにしたペンダントが良いんじゃないかなと思いましたので、ゴールドの角線を一部だけ使い、石の留め方をちょっと工夫しつつ、蓮の花イメージで、土台を作っていきました。
こんな感じです。
それから、ピンク色の石を盛りながら、アクセントに緑と黄色の石を使って仕上げてみました。
出来上がってみると。
蓮の花の王女。
メインの、ディープローズクォーツは大きな蓮の花の蕾のようで。
柔らかく、優しく。
全てを包み込むような大きな蕾。
まるで、その大きな蕾の中に小説の王女さまが入っているような感じがしたんですが。
親指姫のような感じで、姿はとても小さいけれど、確かに存在している、蓮の花の王女さま。
その蕾の周りを彩るのは、クンツァイトや、モルガナイト、ディープローズクォーツ、ローズクォーツの、開きかけた蓮の花びら。
これは、とても絶妙な開き具合になってるんですが。
花が咲いてる途中を表すと同時に、閉じてる途中でもあると感じたんですよね。
蓮の花って、確か開閉するらしく。
咲いたら咲きっぱなしではなくて、時間によって閉じたり咲いたりを繰り返すそうなんですよ。
そしてこの、咲いたり閉じたりする、ていうのが今回のペンダントで1番強く感じていたテーマでもありました。
実は、これはお客様の小説を元にしたイメージのペンダントなんですが、私がその小説を読んだ時に浮かんだのは、魔法騎士レイアースのエメロード姫でして。
しかも、なんとも皮肉(?)だなぁと思ったのが、小説の王女さまとエメロード姫は、正反対なのに似たような結末を迎えてるんですよね。
エメロード姫は、自分の治める世界よりも愛する人が出来てしまい、なによりもその人が大切になってしまった為に、世界が崩壊する危機を迎えて、自決する為の魔法として、魔法騎士を呼び出します。
反対に、小説の王女さまは、お客様も書いてあるとおり、エゴを殺して人々の幸せのために尽くしたと思ってたけど実はそれこそエゴで、しかも自分が幸せになることを許さなかった女王のお話です。
どちらも、結末としては悲しい結果なんですが。
国を治める者としての王女が、自分の幸せを選んでも、国の幸せを選んでも、どちらも似たような悲劇的な結末を迎えてしまう。
というのが、私にとっては、蓮の花の開閉のモチーフとつながるんだろうなと思ったんですよ。
なんというか、どちらか片方に、あまりに傾きすぎてしまえば、バランスを失ってしまう、バランスをとれなくなる感覚といいますか。
そりゃ、理想で言えば、自分と、国と、周りと、全てを幸せにできれば1番良いのかもしれない。
でも、現実的に選択肢はいつも、自分か、周りか、の二択しかないような事ばかりで。
同じ方向だけを、同じ選択肢だけを選び続けた結果、もう簡単には戻れなくなってしまう。
でも...その時に、自分の幸せと、そして周りの幸せと。どちらも尊重して選んでゆけるように。
これは、正しい事ができるか、正解を選べるのかじゃなくて。
たとえ間違ったとしても、自分ははたして、どうしたいのか。
何が、自分と周りにとって幸せなのか。
という事を感じとりながら、片方に傾きすぎないように、ゆっくり、ゆっくり、進んでゆくという事なんじゃないかなと思いました。
その中で、レッドスピネルの赤色は、王女さまの強さの部分といいますか。
周りに合わせる部分ではなく、自己主張や、自分を大切にする部分のような感じがしまして。
それが、周りのピンク色と調和してゆきながら、蓮の花が、ゆっくりと花びらを開き。そしてやがて閉じてゆく。
ペリドットの緑は蓮の葉の部分であると同時に、エメロード姫の額にあった、緑色の宝石のイメージ。
二人の、相反した、そしてとても似ているお姫様が、バランスを取ってひとつになるように。
そして、花びらが開くそのリズムに合わせるかのように、中央にレモンクォーツのドロップカットやシトリンの黄色をアクセントにしてるんですが。
これが、私の中では、王女さまの歌を表すような部分でもありました。
閉ざされた蓮の花の蕾の中から。
ゆっくりと花びらが開く蓮の花から。閉じゆく花の中から。
いつも、王女は祈るように歌っている。
その歌は、蓮の花がどんな状態であろうと、そっと優しく聞こえてきて。
胸に響き渡りながら、上昇してゆく。
私は、これいつも書くんですがw
私にとって、レモンクォーツというのは、奇跡的な力をもってる何か。
というイメージの石なんですよね。
それが、王女さまの歌の部分、というのが、とても象徴的に見えました。
自分だけが歌い、自分だけが楽しめればいいのか。
それとも、誰かの為だけに歌い続ければいいのか。
迷いながら歌う。
きっと、どちらもなんて、なかなか手に入らない。
だけど、本当に望んでいるのは両方なのに、と祈りながら。
その、切なさのような気持ちが、一粒のドロップカットのレモンクォーツに見えまして。
でも、どちらもありだよ!!(爆
と言ってる感じもするんですよ。w
なんというか。
私もそうなんですが、失敗したりすると、極端な方向に行ったりして、こちらがダメならじゃあこっちだ!
みたいな感じで、両極端な所を目指して突っ走ってしまいがちなんですけども。w
完璧ではなくたって。
ほどほどでゆるーく感じても。
どっちつかずだと思っても。
失敗した過去の自分を捨て去るのではなく、決別して無かった事にするのでもなく。
過去の自分が在るから、今の自分があるように。
その失敗さえも、生かしてゆけるように。
蓮の花が開き、また閉じてゆくように。
自分の為に歌い、また誰かの為に歌ってゆけるように。
自分の幸せを願い、そして誰かの幸せを祈るように。
自分を幸せにして。
同じくらい周りの誰かも、幸せにしてゆく。
完璧にはなれなくとも。
そんな理想を歌いながら、祈る。
蓮の花の王女。
それは、貴方の胸の奥から。
響き渡る歌のように。
心に咲く蓮の花の中から、
聞こえてくる祈りのように。
お客様の小説です。
オーダーの際に参考にしたお客様の小説です。オーダー内容に関係しているので、こちらにもアップしますー。
Cosmomusica
―――大きな力に伴う大きな責任
私はそれを果たす道を選んだ
その力はいつか私を殺すだろう
けれどその後には大きな希望がのこるだろう―――
北辰の歌い手
珠抱く蓮
世界を愛で満たす者
有りて在る全てのものが持つ音楽を、集め聴き分け、妙なる調和と美しい旋律を紡ぐ作曲者。そして、大編成のオーケストラを率いる巨匠指揮者のようにその音楽を奏でた為政者でもありました。その躰を楽器のように響かせ、神へ感謝を捧げ、有りて在る全ての幸を言祝ぐ歌を歌う神官でもありました。彼女が紡ぐ交響楽は、その星の歌う音楽と、心地良く調和していたのです…
そこは、全てが音楽で感知される星でした。そこここに溢れる音楽から、いかに素晴らしい交響楽を奏でるか。為政者とは、力の器なのです。世界にあまねく存在するエネルギーに選ばれた器。あるいはエネルギーそのもの。
彼女は、その器になり、エネルギーを、世界を愛で満たすために行使することを自ら望みました。そして、その役割を許されたことを何よりも喜んでいました。
実際、彼女は人々からReineと呼ばれ敬愛される為政者でした。彼女の治世の元、人々は皆その善い資質を活かし、他を思いやり、自らを満たしつつも足るを知り、魂を磨くことを楽しみました。人間は自然とともにあり、全てが心地好く生成発展するよう自ら努力する互恵の世でした。
Reineもまた、そのような世が続くよう尽力しました。力を行使するのに我が入ってはならないと、徹底的に自分のエゴをなくそうと努力し続けました。
人々は、みな幸せでした。その調和を、Reineは紡ぎ続けました。
けれどそこに、Reine個人の幸せは織り込まれていませんでした。
人々は、自らや他者の幸せを望むのと同じように、Reineの幸せも望んでいました。
Reineは人々の幸せな姿を見るのが何より好きでした。彼女はそういう意味では確かに幸せでした。
けれど、エゴを無くそうとしたReineは、自分の個人的な幸せを―それが人々の幸せを邪魔しないものであっても―自分に許すことはありませんでした。
Reineも一人の人間でしたから、愛する人と結ばれて共に歩むことやそういった普通の幸せを望む心はありました。ですが、それがいつかその幸せを守るためのエゴに結びつくのではないかと恐れたのです。悩みぬいた末、彼女はより多くの人の幸せを選びました。皮肉なことに、その選択によって彼女は自らにひずみをつくり、そのひずみによって彼女は静かにカタストロフを迎えました。
その最期の瞬間、Reineは、人々は確かに幸せだったけれどもReineが自らの幸せを否定したという一点がその幸せを不完全にしていたことを知ります。
人々の完全な幸せ、があるのかは私にはわかりません。しかし、出来うる限りの幸せ、を欠けさせたのは他ならぬ自分だったこと、そして人々を幸せにしたいという思いもまたエゴでしかなかったことに気づき、Reineは大きく傷ついたのでした。
Reine(女王)という愛称で呼ばれ、自分の名を忘れるほどにエゴを排除していたはずでした。大きな力に伴う責任を果たし、その力を自らのために使わぬよう強く自分を律したはずでした。正しいことを、した、はず、でした。
―――どうしてこんなことになった?
永い間、彼女は闇の中でもがきました。
こんなことならもう二度とあんな力は要らない、我を殺したりしない。
彼女の中にうまれたその思いが、さまざまな形で彼女や彼女の周りの人間を苦しめました。
その苦しみが、さらに、自分は幸せになるのにふさわしくないという思いを強め、彼女の魂を泥の中深く深く沈めました。
それからどれくらい、彼女は泥の中でもがき続けたのでしょうか。
泥の中で、かつて彼女の近くで彼女を支え、彼女の幸せを願い続けていた多くの人と出会いました。彼らから、多くの贈り物を受け取りました。
幸せになれ、Tittaevah。
幸せになれ。
そしたら私も、とてもうれしい。
かつてのReine、Tittaevahは、今、まず自分を愛し、満たし、幸せにする練習中です。
それが出来てはじめて本当に人を愛し、幸せにできるのだと気付きましたから。
何度も挫け、諦めそうになりながら、それでも明るいほうへ、明るいほうへと必死で向かい、自分を愛すること、満たすこと、幸せになることを何度も自分に許可している最中です。
彼女を取り巻く世界は混迷を極めた泥のようですが、彼女は光を目指してその魂を花開かせたいと奮闘しています。
この宇宙からすれば、本当にちっぽけな存在にすぎません。
自分ができることなんて本当にたかが知れています。
それを認めるのは、とても怖いことでもあります。
けれど、柔らかい植物が硬いコンクリートを破るように、しなやかな水が岩を通すように、小さな力のすごさを、信じます。
泥の中に咲き誇る蓮。
宇宙を満たす、小さな、そしてとてつもない力。
―――それは、一つにして、全てであるもの。
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↑応援よろしくおねがいします(n*´ω`*n)
ルースセレクトオーダーもやってます!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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