アメジスト(マーキスカット+ミニボタンカット)
ブルーゴールドストーン(4mm丸玉)
シンセティックオパール(人工オパール)(4mm丸玉)
スカイブルートパーズ(ドロップカット+ミニボタンカット)
フローライト(6mm丸玉)
オーダーメイド作品!
こちらは、過去にアンデルセンの魔法のペンをオーダーして頂いたお客様でして。
今回はソフトタッチイヤリングのオーダーを頂きました☆
ありがとうございます!!(≧∇≦)
ということで、オーダー内容はこちらでした。
以下一部抜粋
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★* @
オーダーのイヤリングの件ですが、不意にアニメなどのイヤリングが綺麗だな、と思いまして。印象が可愛い、でなく綺麗だ、なんですね。
シェリルのイヤリングや、悪魔ほむらがしていたイヤリング。どれも大きめなイヤリングです。
アシンメトリーなイヤリングをお願いしたいな、と実はアンデルセンの時から思っていましたが、テーマらしいテーマが無いなとずっと数ヵ月くらい先延ばしにしていたのです。
テーマもやはりいまいち決まらないままなのですが、ひとまず
・片方だけ大きい(デザインが違う)アシンメトリーなイヤリング
・可愛い、より綺麗系
・人工的に作られた素材がメイン
・デザイン上必要であれば金属などのメタルパーツを使用しても大丈夫です
・予算13000円ほど(痛くないイヤリングパーツでお願いします)
人工的に作られた素材、というのは重さと雰囲気的な意味で、軽そうだなという……それだけなのですが(笑)大きめなイヤリングとは言いますが、石が大きい、でなくワイヤーのフレームイヤリング、という印象があるのですが、以前作られた『紅葉の窓』という作品にイメージが近いかな……と。
ブルーベリークォーツ、という点では今販売されている海のイヤリングをリメイクしてもらうというのも視野に入れて考えています。
今回はテーマがまとまらなくて、本当に花さんにおまかせしてしまおうかとも考えているのですが、実は私は耳の病気を長く患っていたのでどうしても耳を見せるのは不安になりますし、今も不安です。でも、『そんなこともあったけど、私は元気に生きている』と言えればいいなと思ったのです。
テーマは『自分は選べることを思い出す』でしょうか。
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★* @
ということで。
今回も、メインの石のセレクトから、ワイヤーの色、細かなイメージまで、色々とその後も打ち合わせのやりとりをしたんです、が。
お客様のオーダーのやりとり中。
ふと、私が個人的に勝手に感じたんですが。以前に制作させて頂いた、アンデルセン繋がりのリクエスト?としか思えない感覚になりましてね。
なーんかこれ、裏のテーマがあるような感覚がありつつ。←
必要な石を揃えて、製作させて頂きました!
先ずは土台作り。
今回ご提案した時に、両側で大きさの違うひし形のモチーフが思い浮かんでおりましたので。
最初にそのパーツ部分から制作しまして。
その後、バランスを見ながら両方のパーツをそれぞれ、別の石で繋いでいきました。
出来上がってみると。
Purification-未来の窓-
見てごらん?
あの窓から見える景色を。
小さなひし形の窓から。
空と重なり、映し出されている光景。
あらゆる未来が垣間見える。
これはそんな、不思議な窓だという。
『自分は、選べる事を思い出す』
決意を胸に、恐々とその窓を覗き込んだ。
――映し出されたこの未来は、
私が本当に、望んでいるもの?
残念ながら、この窓は。
君にその答えを、教えてはくれない。
ただ、可能性を。
ただ、起こりうるあらゆる選択肢の結果を映し出してゆくだけ。
未来を問いかける事ができても。
その映像は、君自身の答えではない。
――私自身が選び取る、その選択こそが、答えになる......?
ならば、あの時に。
知らなければ良かったのだろうか?
それとも、知れたからこそ、
別の選択ができたのだろうか?
今となってはわからない。
あの時に見た光景は。
私の未来のひとつだったのだろうか?
生命の海の中に沈むように。
遥かな空を、軽々と飛んでゆくように。
さあ、どちらを選択する?
ひし形の窓から。
あらゆる未来と可能性が
私の中に流れ込んできた。
今回ご注文頂いた、このオーダー。
私の中では、とても難解で特殊なもの。という感覚がしていました。
それを一言で表すならば、
複雑怪奇な美しさ。
ただ、単純に綺麗で美しい。
というのでは、どこか物足らない。
少し怪しげな、魅惑的な要素が必要
。
お客様とのやりとりの中で、個人的にそういう感じがしていたんですが。
お客様からは、ガラスや人工石をメインに使用して欲しい。
というご希望を受け。
左側のイヤリングパーツのメインには、生命の海のような、濃度の濃い水を思わせるブルーベリークォーツのドロップカットを配置してみました。
ゴールドカラーワイヤーで、ひし形をイメージして作り上げたパーツに、ブルーゴールドストーンと、シンセティックオパールを組み込んでゆく。
人工的な星空の石に、人工オパールの柔らかなクッション。
その二つの石の配置は、まるで、浄水フィルターのような役割にも見えてきまして。
ブルーベリークォーツの生命の水が、ぽたりと下へ落ちてゆく。
様々な成分が混じり、とても飲む事ができない濃度の水が。このひし形のフィルターを通り抜けた途端。
不純物や余計なものが取れ、透明感が増し、美味しくゴクゴク飲めそうな水の一雫に変化してゆく。
そんなイメージのキラキラとした美しいスカイブルートパーズのドロップカットは。
美しい水の一雫でありながらも。
視点を変えれば、海から空へ、液体から気体へと劇的な変化を表した、広がりにも感じられました。
そして、右側のパーツは、綺麗になった筈のスカイブルートパーズの水が。
またしてもフィルターを通り抜けて、元の濃ゆい、深海の生命の水に戻っている姿にも見えまして。
左では結果的に、綺麗に、軽くなり。
右では結果的に、元の濃度に戻って沈んでいる。
繰り返し、繰り返し。
循環を続けながら。
ゆっくり、ゆっくりと。
変化してゆく"何か"を表しているように思えました。
この循環。
綺麗になって、また元に戻るというのは、普通に考えたら、全く意味のない事に見えるんですが。
このイヤリングのイメージでは、
完全に元の状態に戻るのではなく、凄く細かな、微細な部分での精製と浄化の過程を表してるんじゃないのかなーと思いまして。
結果的に、本当に到達したい、
成りたい姿、在りたい姿。
というのが先にあって。
それに至るまでの過程の、不安定な状態や変化を表しているんじゃないのかなと思いました。
単純に、目標が、
綺麗になりさえすれば良い。
のなら、片側の循環、浄化で事足りるんですが。
そこからまた、足したり引いたりして、濃度を調整して。
濃すぎたら、また少し綺麗にして......。
と、まるで理科の実験のような過程を得なければ、自分の満足する何かは得られない。
絵の具の濃度を、自分好みに調整するような感覚。
冒頭で感じた、複雑怪奇というのは、この丁度良い塩梅の濃度のコトなのかなと思いまして。
ある意味で、他人には理解し難いこだわり。プロ意識のような、職人のような科学者のような、専門でなければわからない部分。
善と悪が混ざり合うような。
光と闇という風には、明確にスパッ!と分けられない何か。
その、怪しげで美しく混ざり合う部分を、アメジストのマーキスカットと、フローライトの紫色で表してみました。
繰り返し、繰り返し。
失敗を重ね、何度も綺麗に浄化し、そしてまた、元に戻し。
コツコツと取り組んでゆくもの。
それはきっと。
目指すものが、既に見えているからこそ、取り組めるコトで。
闇雲に適当に作ろうとしてるんじゃないんですね。
そしてその中で、確実に、着実に出来上がろうとしている何かがある。
そんな感覚がありました。
そして、イヤリングを制作していてもうひとつ感じたことは。
右と左で大きさの違うこのひし形のパーツは。
どちらも、未来を見ることのできる窓のイメージで作っていました。
お客様のオーダーで、キツネの窓という物語の話が出たので、そこからイメージを膨らませてみたんですが。
キツネの窓の場合は、桔梗の花の汁で染めた指で作る窓に、もう2度と会えない人や懐かしい風景が見える。
という、過去を見るような窓なんですが。
こちらの窓は、"どちらも未来"
大きい方のひし形は、近い未来を。
小さい方の未来は、少し遠い未来を。
これは、絶対的な未来を見たり、予言する窓というよりは、
自分の可能性が見える窓。
という感覚でして。
これは、アドベンチャーゲームに例えるとわかりやすいかなぁと思うんですが。
到達できるエンディングが数種類あるとしたら。
主人公が選ぶ、選択肢によって、エンディングそのものが変化するんですよね。
だから、未来とは言いつつも。
その窓から映し出される景色や結果は、一つではなく。
問いかけに応じて、沢山の選択肢や結果が出てくるイメージでして。
ゲームに例えれば、このイヤリングはセーブポイントでもあり。
選択肢を選んだ後の結果が、少し垣間見えるヒント機能を搭載したようなもの。
という感覚がありました。
例えば、攻略サイトを見て、選択肢を間違えなければ、望みのエンディングまで簡単に到達することはできますが。
何の情報も見ずにプレイして、自分の好みのベストエンディングを見ることは、かなりやりこまなければ難しいんですよね。
お客様のオーダーの中の。
自分は選べる事を思い出す。
というのは。
自分の望みの未来、到達したい場所を思い描くコトで。
自分が選べる選択肢が、増えるというコトでもあるのかなと思いました。
過去を振り返る事も、今を見つめる事も大切なんですが。
自分の可能性を、置き去りにして。
望む事を諦めてしまうことだってある。
このイヤリングに関して言うなら、
描いた未来から、新しい選択肢が現れる。
という感覚で。
だけど、それは、いつもの自分とは全く違う事を選択することでもあると思うので、とても不安を感じるものじゃないかなと思います。
今まで自分が当たり前に選んでいた選択肢に+α、ヒントみたいに、
これも選べるけどどうする??
と追加で教えてくれそうで。
だけど、どれだけ選択肢が増えたとしても。
自分自身の意思で、
答えを選び取ってゆくしかない。
新しい選択肢も。
既存の選択肢も。
どちらにしようか?
繰り返し、繰り返し。
ひし形の窓から、チラリと垣間見える未来。
幅広い、その選択肢。
少し先の未来。
遠くにある、未来。
想いを馳せて
掴もうとしては、躊躇し。
選ぼうとしては、恐れが生まれる。
"正解"などわからない。
それでも、自分を信じて。
選び取ろうとするもの。
――君が望むものを。
胸を張って、選べばいいさ。
あの時に見えた光景。
そして。
新しく見えてくる景色が
ここに在るのだから。
Purification-未来の窓-
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
ショップの商品ページはこちらです↓↓
オーダーメイド作品【Purification-未来の窓-】ソフトタッチイヤリング - 虹色の花
ルースセレクトオーダーもはじめてみました!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
0 件のコメント:
コメントを投稿