コラボ作品【-Scarab of snow-雪のスカラベ-】Pendant Top

もりっと母さまコラボ

メタモルフォーゼス（スカラベカットカボション）

アイオライト（ミニボタンカット）
タンザナイト（さざれ）
アクアオーラ（4mmカット丸玉）
アクアクリスタル（ミニボタンカット）
ホワイトトパーズ（ミニボタンカット）


BW委託用作品！


久々のBlue Whaleでの委託作品ですー。(つ∀｀*)
今回はもりっと母さまセレクトのコラボ作品ということで、随分前にお預かりしていた、メタモルフォーゼスの、カボション。
なんと、スカラベのカットがされてるというなんとも珍しいものをお預かりしてました。

カボションなので固定は楽々なんですが、中央がスカラベというこのコンビネーション。笑

一体、どのタイミングで巻こう。笑

と思って迷っていたら、お預かりしてから、たぶん1年くらい経っちゃってました。←爆

ちょw
もういい加減、そろそろ、巻いても大丈夫でしょう！←w

と思ったので、思い切って巻いてみましたー！


まずは土台作り。

シルバーカラーワイヤーで、固定しつつ。どうにも、雪に埋れたスカラベちゃんというイメージが浮かんでましたので、雪の中をイメージしてゆくような感じに巻いてみました。






こんな感じです。

意外と、石を盛るかどうかで迷ったくらいに、ワイヤーの曲線が綺麗に出まして。笑
そのままでも良かったかもしれんですがwww

ここから、石を盛ってゆきましたー。


出来上がってみると。






雪のスカラベ。

深く、深く、雪の中に埋れてしまったスカラベ。
身体は白く、凍りついたまま。

春なんて、来るはずも無いのだと。

何年も、何年も。

そのままの形で、ずっと眠り続けていた。


メインのもりっと母さまセレクトの、メタモルフォーゼのカボション。
これはスカラベの形が彫り込まれた珍しいものなんですけども。笑

メタモルフォーゼスは変化、変容をサポートするという効果があるそうで。
そこに、彫り込まれたスカラベの模様。

メタモの色合いも重なって、これが私には、変容する前段階で雪に埋れて、眠っている姿にも思えました。

というのもスカラベといえば、普通はエジプトのイメージなものですし。
暑い、灼熱の砂漠に居るような、乾燥した大地で生きてるイメージだったので。

制作前のカボションだけの段階から、このメタモのスカラベちゃんは、まるで冬眠してるみたいに静かに眠っているようにしか思えなかったんですよ。

そしてスカラベ自体も、再生や復活を意味するそうですので。


太陽の光さえも届かなくなった、白い雪の下で冬眠するように眠っている姿というのは。

ありのままの自分を閉じ込めてしまった姿にも、重なるなぁと思ったんですよ。

深く、深く。
白い雪の中を掘り進めていった先に出てきたもの。

長い時をかけ、やっと日の目を見るように。

太陽の光が当たる。

溶けかけた雪がキラキラと、光るように輝いてゆくようなアクアオーラの眩しい青色の雫。
アイオライトや、タンザナイトのすみれ色や、ホワイトトパーズやアクアクリスタルの透明な輝きは、まだまだ、厳しい雪の中の冷たさや、寒さを表してるけれど。

これは、冷たく凍りついてしまったスカラベが、完全に目覚め、溶けるほどまでは、暖かくなってないんですが。

ワイヤーで作った小さな羽は、小さな解放を意味しているような気がして。
止まったままの時が、動き出そうとしてるような。

やっと、その姿を現せるようになってきた。

という感じがしたんですよね。





そして、もうひとつ。

製作しながら強くイメージが浮かんでいたのが、アナと雪の女王という映画のあの有名な歌とシーンでした。笑

ありのー♪ままのー♪
姿みせーるのよー♪

て歌詞がありますが、このペンダントのテーマも、まさにそのイメージがピッタリ！な作品だなーと思いながら作っていまして。

そしてアナ雪での、この歌を歌っているシーンのエルサは、今までずっと否定して、隠そうとしてきた力を、受け入れ、変わろうとしている。

ていう感じのシーンなんですよね。

自分の力を解放して、多少はコントロールできたとしても。
街に大規模な範囲で降り続いてゆく雪を止める事も、どんどん寒くなってゆく気温を抑制することも、歌っているあのシーンの時点ではまだ、できていない。

ひとりぼっちで雪の中を彷徨いながら。あの歌を歌っている時のエルサは、ただ。
今まで否定して、隠していた自分自身の力を、自分の中でしっかりと受け入れ、認めようとしている瞬間でもあるのかなーと思いました。


それに重なるようなイメージで。

このペンダントも、今まで雪の中の奥深くにまで埋れさせていたような、自分自身の力を認めて、掘り起こしたようなイメージが浮かんでいまして。

それは、まだまだ、掘り起こしたばかりで。
手のひらにそっと乗せても、氷が溶ける気配はなく。
雪の魔法がキラキラと空を舞っているように、冷たい輝きを放っている。

だけど、メタモルフォーゼは、変化や変容をサポートする石ですし。
スカラベは再生と復活の象徴ですし。

そしてさらに、ありのままの自分を認める、というテーマなども重なってますので。

やがて。
これから。
この先に。

凍りついた雪も、止まっていた何かも。
徐々に溶けて、動き出してゆくのだろう。

復活と再生。
新しい変化、本来の自分自身が表れる直前の光景。

というのを、ものすごく予感させるなぁと思ったんですよ。

ここまできたら、あとはもう少し。
あと一押し。

みたいな感覚というか。笑

自分の力のコントロールや、自分自身を受け入れる事、認める事という大きな何かを乗り越えて。

ずっと、掘り下げ、掘り起こしてきて。

それでも、まだ完全に氷を溶かすには足りないものがあるのだけれど。






きっと、もう気がつくことができる。

春はすぐそこ。
雪解けの時期は、目の前。

何年も止まっていた時間が

ゆっくりと動き出してゆくのを感じている。

もう、この雪をずっと凍らせておくことはできない。

もう、この雪の中のスカラベを、冬眠させておくことはできない。


雪解けと共に現れてくるのは。

もう、隠しようもない。

ありのままの、自分の姿。



ありのまま、というのは、よくよく考えるとよくわからなくて。頭で考えると一体なんなのだろうと思うんですけども。w
何処から何処までが、ありのままなのかと。笑

だけど、無意識に埋れさせて、我慢していたもの。
自分の中で、閉じ込めていたもの。
無理だと否定していたもの。

自分の中にかけていた制限を、一度外して。

新しい変化が起こり始める、ほんの少し前。

変容といいつつも、これは蝶になるなどの姿が変わる変化ではなく。
むしろ、どんどんと自分自身の本来の姿に戻っていく事なのかなと思いました。


それを、もう自分の力では、止めることができない。

そして、止めようとも、思わない。



誰かに受け入れてもらう為の、他人に見せる為の、ありのままの姿ではなく。

自分が自分のままでいられる為に、自分で自分を認める為の、ありのままの姿。

自分を、苦しめようとするのはもうやめる。

そんな、決意の姿なのかなーと思いました。


ずっと、雪の中に探し続けていたもの。
ずっと、雪の中に閉じ込め続けていたもの。

そして。
アナ雪でも、最後の最後、魔法を溶かす大切な何かは、王子様のキスという限定されたものではなく、愛なのだと知るように。

自分の中の、一つ一つを受け入れていった、その先に見つかる大切な何か。


春はもうすぐそこ。
雪解けの時期は、目の前。







深く深く。
降り積もる雪の中で見つけた。

小さなお守りのペンダント。

Scarab of snow
雪のスカラベ。