【cross-Winter solstice-】Pendant Top

宝石質ペリドット（オニオンカット）

高品質ラピスラズリ（2mmカット丸玉）

アイオライト（ミニボタンカット）

ブラックダイヤモンド（原石さざれ）

クロスシリーズ。久しぶりの制作日記更新です。

最近は過去作品のアップ作業に集中していましたが、新作もちょこちょこ作ってまして。スローペースながらも少しずつこちらも更新していきたいと思います。

てことで、こちらは年が明ける前、昨年の冬至の日に制作した作品になります。

このクロス、制作過程もちょっと特別でしてねー。

土台までを作ったはいいけれど、それから石を盛るかどうかで全然進まなくて、しばらく放置してたものだったんですよ。

なのに、この日にたまたま、やる気になって石を盛り込んでいったら、まるでパズルのようにピタピタとハマって完成しまして。

この時は、鍵のような、紋章のような、武器のようなものに感じられていたんですけど。

完成後に、あれ？！そういえば出来上がった日は冬至だったんじゃん！と気がついて。笑

そんなエピソードから、作品名も英語表記で

Winter solstice

直訳して冬至とまんまなネーミングをつけてみました。笑

たみえさんが毎年、冬至の扉という絵を描いてましてね。それに影響されたのかもしんないんですが。

ワイヤーで作った土台の時には、ドラゴンの羽のようだった飾りは、石を盛り込んでいくと、まるで大きなエネルギーのうねりや、流れのように感じられました。

宝石質のペリドットの優しげなグリーンを中心に。
目の前には、もう新しい扉が、開きはじめてる。

だけど、そのすぐ隣には影を刺すような夜も、すぐそこまで迫ってて。

ラピスラズリとアイオライトの青色の濃淡のような影と、ブラックダイヤモンドの原石さざれの暗闇が、まだまだ、その光を押しとどめてるかのように配置されてる。

大きなエネルギーの動き、ぶつかり合うようなうねりと残像。
それは、心の中の希望と、不安や恐れが全て入り混じっていくみたいに。

新しいスタート、新しい扉へと変わってく。




よく、夜明け前は一番暗いといいますけど。

このクロスは、その節目の瞬間を切り取ったみたいだなと思いました。

冬至は

一年の中で昼間が一番短い日。

この日を境に、日はだんだんと長くなって、夜は少しずつ遠くなってく。

ミシミシと音を立ててゆくみたいに、

静かなのに、確実に。着実に。

ゆっくりと

開かれようとしている扉。

隣に影があろうと。

夜の闇がどれほど、深くても。

着実に、昨日とは違っていて。

確実に、変化している瞬間を表してる。

節目の日ってのは、誰でもやってくるもんですよね。

それは今までの自分を乗り越える！ような出来事かもしれないし、新しい何かを見つけた瞬間かもしれないし。
何かを失ったり、手放したり。
逆に手に入れることによる変化かもしれない。

でも、どんな節目でもね。
やっぱり私のようなビビりだとね、例え大丈夫だとわかっていたとしても、変化そのものはめっさ怖いわけですよｗｗｗだから、まぁ大丈夫かわかんなくても怖いんだけどｗｗｗ（同じか！笑）

そういう何かが訪れた時、今日明日で手早く解決！って訳にはいかないとは思うんですけど。

それでも、ほんの少しでも見えてるものがあるなら、まず、それを進んでみるしかない。
これは、そんな覚悟も見え隠れする作品なのかなと思いました。

節目の出来事や、起こってしまった事に焦点を当ててるんじゃなく。
その先や、今やれることや、今いるこの場所を確かめて。

自分には今から、何ができるんだろう？

そんな問いかけの先にある光。
それがどんなに小さな思い付きでも、キッカケでも。
新しい扉に、繋がるのかもしれないから。

だからこそ、なのか。
この作品は、光と闇がぶつかり合いながらも、パワフルなイメージなんです。

今の現状を見つめた後に。
決めた事はやってみる。やり続ける。着実に。

それも若葉が芽吹いてくみたいに。
新しい出会いを引き寄せてくみたいに。
自分のいる場所や、何もかもから、一旦抜け出すみたいに。

この鍵が、武器となり、扉となって。
君の力となってくれる。

新しい何かはもう見えはじめてて、そこに在るんだから。

後は、進んでみればいいわけです。

迷いも不安も、影も闇も。

目の前から消えるわけじゃない。

でも、見えてるものは、それだけじゃないよね。

夜が長くて、しんどくて辛かった日も。

今日で一旦おしまい。

そう決めた、その日から。

明るい日が、少しずつ増えていくように。
その光は、もう見えているんだから。

君の手で。この鍵で。

新しい扉を開いていくんだよ。

Winter solstice