ピンクカルセドニー(カボション)
淡水パール(クラシックピンク)
ガーネット(ミニボタンカット)
淡水ケシパール
トルマリン(さざれ)
新館用作品!
そろそろ桜が咲く時期に差し掛かっておりますが。
ルースセレクトオーダーのリクエストにて、クロスモチーフのというのがありましてね。
過去の作品で、クロスモチーフのものはあんまり作っていなかったので、リクエストにお応えできるかどうか、ちょっと試しに作れるかやってみます!
ていう事で、こちらは、オーダーと直接関係無いんですが、販売用のクロスモチーフの作品として、作ってみました。
中央にカボションと、クロスの形の組み合わせが課題でしたので。
色々考えた挙句、いつもの作り方をガラッと変えて、先にクロスのデザインを硬めの角線で作り、その上から石を固定するという方法をとりまして。
土台はこんな感じになりました。
意外と、土台だけでもシンプルで良いなーと思ったんですが。
石も盛り込んで厚みを統一させたかったので、桜を散りばめるようなイメージで、盛っていきました。
出来上がってみると。
桜のロザリオ
ピンクカルセドニーの、淡い桃色のカボションを中央に取り付けた、華やかさのある、金色の十字架。
桜の花びらが風に舞い散るような、トルマリンとガーネットに。
淡水パールと、淡水ケシパールで、上品さをプラスして。
十字架でありながら、羽をつけることで、可愛さもアップさせてみました。
アーティスティックの、角線と、細めのゴールドカラーワイヤーを使用してまして。
作った時は全く気がつかなかったんですが、出来上がってから、何処と無く、クランプの、カードキャプター桜のイメージもあるなぁー!と思ったんですけども。www
非常に、魔法少女的なアイテム、といいますか。
魔法少女に変身!な時に手に持ってそうなアイテム、というような雰囲気で。
ファンタジーで、子供の頃に憧れるような魔法がかったもの。
という感じが強かったです。
私の場合、十字架、というモチーフの場合には、何故か、少し重苦しく、制限のかかるもの。という風に見えてしまうことが多くてですね。
このクロスの英語の名称は、実は、
The Oath of the Rosary
ロザリオの誓い
という風にしています。
ぱっと見、華やかで、満開の桜の花びらが風に舞い、光を帯びて楽しそうに空を飛び立つような。明るい作品なのですが。
その華やかさに隠れた、深い部分で、強い誓い、祈りや願いのような気持ちを感じるなと思ったんです。
ロザリオを握りしめながら、思った。
密かな、自分自身との誓い。
それは遥かな。思い出せないほどの、過去の出来事なのか。
それとも、いつかの日の決意なのか。
重なり合うようにして。
埋れてしまっても。
心の奥深くから、呼びかけられるように。
ロザリオを見る度に、湧き上がってくる想い。
そうだ。私の心から。
自分の意志で、決めた誓いがある。
囁くように、心がそっと。
微かだけど。
貴方にそう、呼びかけ続けている。
金色に輝く、誓いのロザリオ。
しかし、こういう風に書くと、やっぱりなんだか、堅苦しいというか、律儀というか。
非常に、重苦しく感じるんですが。
何かしらの決意をもって、事にあたる。
てのは、自分自身の何かを犠牲にする事や、諦めたり、手放したりすることを自分に課すような部分が、大なり小なりあると思うんですよね。
このロザリオの誓い、というのも、他人と何かを約束する、誓い合うのではなく。
他ならぬ、自分自身がそうするのだ、と誓って決めたもの、だと思うんですよ。
だから、解除できるのも、自分自身しかできないんだけど。
もう既に、自分自身に誓っていたコトさえも忘れてしまっていて。
だけどふと、十字架や、ロザリオを見る度に不思議な、強い気持ちになる。
あの誓いを、思い出して。
そう言われているかのように。
そんなイメージが思い浮かんだんですよねー。
そして、この作品のテーマ的なものは、誓いそのものを見つける事が重要なのではなく。
それから、自由になることを表してるんだなと思ったんですよ。
その時、その瞬間の。
心からの誓いは、自分にとって、とても重要で、手放せない何かだったんだろう。
だけど、その想いが自分自身を制限し続け、縛られ続けていたことも忘れてしまって。気がつけなくなっていた。
だけど、遥かな時が経ち。
満開の桜の花びらの中で。
鎖を解くように。
力を解放するように。
誓いのロザリオを持ったまま、自由になることを選択した。
その姿。
この作品は、その瞬間そのものを表してるんじゃないかなーと思ったんですよ。
思い出したもの。
あるいは、過去の誓いに対して、
捨てるのでもなく。
背負い続けるのでもなく。
新しい形に、変化させる。
遥か昔に、心に刻みつけたもの。
ただの、なんの変哲もない。
金色のロザリオだったものに。
満開の桜の花びらが彩られ。
桜色の色彩をまとった、翼が形作られてゆく。
そこに、もう重苦しさはない。
背負うものものない。
その、ロザリオを握りしめたまま。
さあ、飛び立てばいい。
その姿は、私には、クランプのカードキャプター桜の姿のようなイメージに凄く近くて。笑
自分にはなんの力もないと思い続けていたのに。
ステッキ持って、魔法使えちゃったりするように。
まるで、変身しちゃう感覚というか。
明るく、楽しく。
自身にみなぎる魔法の力を思い出して。
自分自身が、魔法少女だったことを思い出すような、そんな瞬間のイメージだったんですよ。
それは、物語で表すならば、新しい始まりなのかもしれない。
この作品での桜の花は、はじまりを意味しているのと同時に。
遥かな時を超えて、解放するもの。
な気がするんですよね。
思い出すキッカケだったのか、それとも、はじまりの時期を表したものなのか。それとも、誓いと関連しているのか。
ロザリオと同じくらいに象徴的で、とても意味のある、桜の花びら。
言葉ではなく。
その景色や、桜の花びらの美しさや、存在そのものが、もたらす囁き。
時が来た。
そう知らせるサインのように。
桜の花びらと共に。
貴方を、解放するもの。
The Oath of the Rosary
-桜のロザリオ-
※SOLD OUT
ショップの商品ページはこちら。
【The Oath of the Rosary-桜のロザリオ】 Pendant Top - 虹色の花
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