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*オーダー作品*【Sword - Bouquet of Love and Gratitude -愛と感謝の花束-】ワイヤーソード

2013年8月2日金曜日

オーダー作品

t f B! P L

 


ブラジル産レーザー水晶 1(約 5.5cm)

高品質ピンクシェル 1(薔薇)
シリシャスシスト 3(薔薇)
モルガナイト 1(6mm丸玉)
アメジスト 3(4mm丸玉)
シャンパンカラークォーツ 4(4mm丸玉)
ブルーベリークォーツ 3(4mm丸玉)
ローズクォーツ 6+1(ビーズカット+さざれ)
ペリドット 3(さざれ)
シトリン 3(さざれ)

サイズ10×4
台座 3cm

オーダー作品No.12!!

七月にご注文頂きました、オーダーメイドの作品です。

ご注文頂き、ありがとうございます!!((*´∀`*))


今回のお客様のオーダー内容はこちらでした。

---------
剣をお願い致します。紹介例の「クリスマスの贈り物」をみて、近くに居る見えない大切な人へ私もプレゼントしたいなあと思いオーダー依頼させていただきました。全体的に黒ベースの方だと思うのですが感じるままに、思うように作製していただけたらと思います。

との事で。

その後、ご予算の希望とともに、愛と感謝の花束というリクエストを頂きました。

--------

そして。今回の剣のオーダー、私は内容を拝見した時に、これは少しだけ特殊な?ケースだなぁと思いまして。
見えない大切な方へプレゼントというテーマ自体は、【クリスマスの贈り物】みたいな感じで、守護してくれるドラゴンさんへプレゼントしたいというオーダーもありましたし。
それほど特殊なものではないと思うんですが。

お客様は、その、クリスマスの贈り物を見て、見えない大切な方へ剣を作りたいと思われたとの事で。

私はこのオーダーを読んだ時に、すごく漠然とですが。

【クリスマスの贈り物】の時とは、意味合いが少しだけ違う剣なんじゃないのかな?という。そんな気がしていました。

というのも、黒ベースの剣なのに、愛と感謝の花束という組み合わせ。


黒というダークな色に、合わせるのは、愛と感謝の花束。


これって、結構色んな意味合いがあると思うんですよね。果たしてどう捉えたらいいのか。私は、この時点では、わかってなかったからなのですけど。

その後のお客様とのメールの打ち合わせにて。

黒ベースの剣を希望との事でしたので、手持ちにひとつだけ残っていた、ブラジル産レーザー水晶か。

または、穴あき中国産水晶のどちらかをご提案しまして。

それから、何か見えない大切な方へ、愛と感謝の花束以外で、贈りたいモチーフのようなものはありますか?と、一度確認させて頂きました。

そして、そのやりとりの結果、最終的にお客様のご希望を簡単に書きますと。

--------------

「感謝と愛の花束ソード」
清濁ひっくるめての自分を、ありのままの私を丸ごと受け入れてくれて有難う。
そんな思いを花束にしたいなーと思いました。

剣の水晶は、ブラジル産レザー水晶でお願い致します。
そして10センチほどの剣タイプ希望。

贈り物というより、記念碑的なものでよろしくお願いします。

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とのことで。この内容に+して、非常に詳細な、見えない大切な方との出会いやエピソードを教えていただきました。

あらかじめ、こんな感じかなー?と浮かんでいた剣のイメージと。
記念碑的なものというのが、私の中でも非常にしっくりきましたので。

そのイメージで作らせて頂きました。


まずはブラジル産レーザー水晶を黒ワイヤーで固定して。シルバー色ワイヤーで飾りを作りながら、土台を作っていきました。






土台はこんな感じです。


この時点で、最近の剣には珍しく、キッチリ鍔を作りました。
鍔を作るかどうかは、毎回直感で決めてるんですが。作らない時はわりと剣のデザイン優先で、モチーフの方が全面に出てくる感じになるんですけど。

今回は、愛と感謝の花束というモチーフが混ざっている剣というよりは、それらはあくまで別々で。
剣が花束を持っているような、重なってるようにしたかったので。

鍔を作る事で、下地はキッチリした剣に見えるのかなと思って作りました。


それから、今回はお客様のオーダーに応える為に、薔薇の形に加工された、ピンクシェルと、シリシャスシストを仕入れまして。
シリシャスシストは、見た目はロードナイトにそっくりですが、別物の石ですw
どうにも、魔法使い(ガイド)から?w
この二種類の薔薇ビーズの指定?があったようなのでw
初の薔薇ビーズを組み込んだ、花束そのものに見えるように、石を盛っていきました。


出来上がってみると。






小さな、黒いインクルージョンの斑点が無数に入っている、ブラジル産のレーザー水晶を刀身に。

鍔と、柄の先端には、ブルーベリークォーツの青色。

そして、ブラックワイヤーとシルバー色で形作られた、黒き剣。

その、少しだけダークな雰囲気の黒い剣に重なる、持ちきれないくらいの、大きな花束。


大輪の薔薇の花を思わせる、ピンクシェルの薔薇ビーズを中心に。

シリシャスシストの薔薇ビーズを、アクセントにする事で、花束の立体感を出しながら。

ローズクォーツや、シトリン、アメジストが、ふんわりと広がりを持ちながら、花束の形を彩っていく。

ほんの少しの緑、薔薇の葉のような、ペリドット。

かすみ草の代わりのように。
シャンパンカラークォーツのクラックが光を反射して、輝きを放っていく。

そして、シルバーワイヤーで作った、重なり合う羽の形が、花束の石たちを、ふんわりと優しく包み込んでいるようで。

まるで、黒い剣の上には、本物の花束が存在しているような、そんな錯覚に陥ります。






実は、この剣が出来上がった時に。

まるで、黒い剣が両手を広げて。
花束を大切に抱きしめてるように見えました。

それは、お客様が、見えない大切な方へ、愛と感謝の花束を贈りたい!と思った時には、それはもう、すでに届いていたんだよ。

そう言わんばかりに、大切に花束を抱きしめている姿のようにも思えて。

これは、私の勝手な想像ですので、お客様が感じているイメージとは、違うかもしれませんし。
あくまで、私が勝手に感じた事という風に捉えてほしいのですが。

お客様の教えてくださったエピソードでは、大切な人と出会えた!と思った途端、ビックリするくらい積極的に、押し押しだったという風な事が書かれていたのですが。

そこに関係するような感じのセリフで。

ずっと待っていたのは、僕(俺?)の方だよ。

なのか。

待っていたのは、僕(俺?)も同じだ。

そんなニュアンスのセリフが、浮かんでいました。

やっと会えた!そう思ったのはお客様だけじゃなく、その大切な方も同じくらいに想っていたような、そんな感覚な気がしました。

そして、その大切な方が、既に花束を受け取っているのならば、なぜこの剣を作ったのか。

それは、、、なんとなくですが。

出会えた事への記念碑的なものという意味もあると思いますが。

花束そのものにも、すごく意味があるんじゃないのかなと思いました。

というのも、愛と感謝を伝える為に、必ずしも花束である必要は無いと思うんですよ。
ですが、お客様は一貫して、花束のイメージでと指定しておりまして。
それは、もしかしたら、お客様が愛と感謝のイメージを伝えやすくする為に、花束という言葉を使ったのかもしれませんが。
私には、それが....その言葉だけは、見えない大切な方が、指定したようにも思えました。

もしかしたら、見えない大切な方も、お客様に、花束を贈りたかったんじゃないのかなぁー。と。そう思いまして。

今回はとにかく、それで花束の形にこだわり、薔薇ビーズを使用しました。

そして私は、その方の姿はあまりイメージ出来なかったのですが、どうも漠然と、黒いタキシードをビシッと着ているような感じで浮かんでまして。

後から、もりっと母さまに、剣の出来上がりの写真を見せたところ。

セーラームーンのタキシード仮面様みたい!!

とご感想いただきましたw

それで、私も。
うおおお、本当だ!!!w
と、驚きまして。

セーラームーンに出てくる、タキシード仮面様は、ピンチの時には、一輪の薔薇の花と共に、必ずセーラームーンを助けに現れる。

それは、この剣に、すごくピッタリなイメージだなと思いましたww






お客様は、最近その見えない大切な方の存在を感じることが少なくなってきたと仰っていたのですけども。

たとえ、見えない大切な方の、姿が完全に見えなくなったのだとしても。
もしも、呼びかけても、姿も、イメージも、何も感じられなくなったとしても。

それでも、たぶん。

居なくなる訳じゃない。
無くなった訳でもない。
ただの、妄想だったと否定する事もない。

あの時、胸の中で薔薇が咲いたような、愛する想い。
確かに、自分の中に存在していた気持ち。
その出会いも、想いも、記憶も。
大切に抱いたままでいい。

だから、忘れないで。
いつも、側にいるんだから。

そんな、約束の花束のように見えて。

お客様を、大切に抱きしめるように。
愛と感謝の気持ちが詰まった、薔薇の花束を抱いて。

だから、普段は何処にいるのかわからなくて、存在に気がつく事もなくても。
お客様がピンチの時には、もしかしたらタキシード仮面様のように、現れる事もあるんじゃないんでしょうか。w

それは、ビジョンや、イメージとしての形だけに限定するんじゃなくて、ふと、何気無い日常で、あれ?コレってもしかしたら、、、?という風に、その方を感じられるような。
そんな事もあるんじゃないのかなーと思いました。

黒ベースの剣ではありますが、とにかく、ストレートに愛を表現した剣だなぁと思いました。

もしも、

剣の部分が、見えない大切な方を現しているのだとしたら。

花束は、お客様を現しているようにも見えて。

この視点では、花束と、剣は、それぞれは別物として在りながらも、重なって。一体になった姿に見えます。

これは、もしかしたら、近づきすぎて。
重なりすぎて。
どこからが自分で、どこからが見えない大切な方なのか。
境界線は曖昧で、だから見えないだけなのかもしれない。

そんな風にも思えました。

それほどに、大切で。

お互いの、愛と感謝が、重なり合う剣。

黒色と、シルバーと、鮮やかな色彩の花束の剣は。

清濁ひっくるめての自分を、ありのままの私を丸ごと受け入れてくれて有難う。

お客様の、その言葉をそのまま、剣と花束に変化させたような。








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