メインの石
カイヤナイト
カイヤナイト
盛り込んだ石
クンツァイト宝石カットルース
宝石質フローライト（ミニボタンカット）
コスモオーラ（4mmカット丸玉）
アクアオーラ（4mm丸玉）
アマゾナイトシリカ（3mmカット丸玉）
タンザナイト（3mm丸玉）
こちら↑のオーダーの続きになります！
本来このオーダーでは１作品を制作する予定だったのだけど、打ち合わせをした際に、
ペンダントと剣
というキーワードがどうしても私の中でひとつにならず。
だったら、
２つに分けてつくればいいじゃない！！！
と思いついてしまったものですから。笑
そのご提案をして、お客様にもご了解を頂き。
↑のGuardian Spiritの下にぶら下げられる剣をモチーフのペンダントを制作いたしました。
そして事前にお客様からは、剣のペンダントに使いたい石もお預かりしていたんです。
が。私の手持ちの石に、カイヤナイトの原石を磨いた石がありまして。
ご予算を増やして頂けてたおかげで、この石がふっと候補に上がったので、
お客様に写真付きで確認をしてもらいました。
※実際はお客様の持ち込みの石を含めて、２，３個の候補の石を置いた写真を送ってるんですが。
こちらで、制作していきました。
実はね。
この作品を作る直前くらいに、福岡の侍展に行ったんです。
たまたま、友達に誘われたのもあって。
私も、もともと、るろ剣好きなので刀も好きで興味もあったんで。
もう本当に有名な武将の刀、大小様々な大きさの展示を見まくったんですよ。ｗｗｗ
その甲斐あったのか（！？）どうなのか。（笑）
土台はこんな感じの刀身に。
太めのワイヤーで、ラインが綺麗に出るように気を付けて固定しつつ。
クンツァイトの宝石カットのルースを固定。
形を見てもらってわかると思いますが。
剣がモチーフといいつつ、今回はあえて、柄の部分を作らなかったんです。
もう本当に、刀身のみを作る！！！って感じで。
出来上がりはこうなりました。
Mermaid sword
カイヤナイトを刀身に、太めのらくまくワイヤーのゴールドカラーの角線でスッキリと。
なるべくシンプルに、ワイヤーのラインが綺麗に見えるように気を付けてつくりました。
剣というモチーフを描きつつ。
戦いを好まない性格
と、お客様のオーダーの中にも書いておりましたので。
それを考慮して。
何かを斬る為の剣というよりは。
例えば神社に奉納している刀だったりとか。
神事を行う際や、祈りを捧げる巫女さんが持つ祭具のようなイメージが浮かんでたんですよ。
侍展でも、刀身の部分に装飾を施しているものや、護り刀的な展示も多かったので。
最初はそういう風なイメージで制作していたんですね。
しかし、そんなイメージとは裏腹に。
土台の時から、ワイヤーのラインにどんどん、マーメイドの姿が浮かんできていて。
カイヤナイトの深い海の底から、くっきりと浮かび上がってくるシルエット。
その海のイメージのまま、ごちゃごちゃしすぎないように石を盛っていきました。
宝石カットのキラキラしたクンツァイトのルース。
これは、オーダーでの連作の感じが出るように、色合いに統一感が出るように、とセレクトした石だったんですけども。制作前から、石を沢山盛る作品じゃないだろうから、この石は入れたい！！と思って事前に組み込んでいました。
さらに、Guardian Spirit”お兄さん”のペンダントに盛り込んだ、アクアオーラ、コスモオーラ、アマゾナイトシリカ、タンザナイトを少しだけ盛り込んで、統一感をもたせてバランスをとってゆく。
これらの石達が、盛り込まれる事で。
まるで海にざぶん！と潜るように。
または、深い海の底から。
泡がキラキラと、上がっていくみたいに見えて。
人魚姫の物語がふと浮かんできました。
童話人魚姫に出てくる短剣って。
姉達が、人魚姫をもとの姿に戻す為に手渡した短剣なのだけど。
愛する王子を刺してその血を浴びなければ、
姫は人魚に戻ることはできない。
人魚姫が躊躇し、葛藤するシーンの重要アイテムなんですよね。
だから、あまり良いイメージの剣ではないんだけども。
お話の中では、使われなかった剣で。
そして。
これは使わなかったからこそ、めちゃくちゃ意味のあるアイテムじゃないですか。
王子を刺してもとの人魚に戻る。
そういう選択肢も、確かにあったけれども。
それは、選ばなかった。
それって、すごく大きな決断だと思いません？
迷いに迷った挙句
人魚にすら、もう戻れず。
もう自分は報われないと分かっているのに。
海に身を投げて泡になるくらい
自身の愛を貫く。
このペンダント単体のテーマ的には
そんなイメージなのかなと思いました。
バチカンパーツをつけているので、もちろん単体でも身に着けられます。
そして人魚姫のイメージとは別に。
もうひとつは、エジプトっぽい雰囲気もあるんですよねー。
ツタンカーメンとか、エジプトのピラミッドの棺とか。
不思議なことに、基本的にはマーメイドとか、海のイメージが強いのに。
一番海から離れていそうな砂漠のイメージがあるのも不思議なんだけれど。
もしかしたら、力を封印しているとか。
むやみに出さないようにしているとか。
眠らせているとか。
そんな意味もあるんじゃないかなと思いました。
別々でありながら、一つの作品。
一つのペンダントに見えるように。
刀身と、柄を繋げて。
一つの、力強い大きな剣になったみたい。
泡になった人魚姫は。
お話の中では、そのまま儚く消えてしまったのではなく。
風の精（空気の精霊）に生まれ変わり、泡の中からどんどん空に浮かび上がっていった。
そんな結末や、その後を表してるみたい。
まるで大きな翼が、泡になった人魚姫を、空の上へと引き上げ、
新しい世界へと連れてこうとしているみたいで。
制作前に感じた、祈りの道具、祭具のようなイメージって、これなのかなとふと思いました。
報われないままで。
泡になって終了。
って訳じゃなくて。
貫いた愛と。
選んだ選択肢のその先へ。
向かうための剣なのかもしれない。
自分も、周りも、同時に大切にしたくて。
でもそれが、出来ない時だってあって。
時には周りや、
自分を傷つけてしまいそうになって。
何を選んだらいいのか。
迷う時でも。
誰かの幸せを願って、選ぶ選択肢。
その時に、自分の心の中にある愛の気持ち。
それって、とても価値のある
大切な事だよね。
今まで自分の目の前に現れた、
いくつもの選択肢を。
選ばなかった、選べなかった選択肢を。
それでいいんだ。
と、肯定してくれるような。
その時に自分の中にある
愛の気持ちに気づかせてくれるような。
そんな作品なのかなと思います。
てことで。引き続きオーダーは
あと１作品あります（爆）
続きます！！
お楽しみに♪
ルースセレクトオーダーもやってます！
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。＾＾
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