ブルートパーズ(宝石カットルース)
コーティングクリスタル
フローライト(カットビーズ)
ペリドット(オニオンカット+さざれ)
アクアマリン(さざれ)
クリソプレーズ(ロンデル)
アイドクレース(ミニボタンカット)
グリーンアメジスト(さざれ)
新館用作品!
今回は、以前にりゅーらさんから、物々交換で頂いたプレナイトの原石を使用して、作ってみましたぁぁぁ!
(つ∀`*)
実は、こちらの石も随分前から作れ作れとアピール?されていたんですが。
原石の特徴的な形状も含め、なかなかの大作になりそうだったので、これは時間がかかるのでは、、、と。
取り掛かれないでいました。
が。
とあるきっかけで、作れるかも!!
と思えたので、作ってみました。←w
ということで、まずは土台作りから。
はじめは、細長いワンドのような形状で制作しようかなと思っていたのですが、作り込んでいくと、どんどんと槍のような形状に思えてきました。
こんな感じです。
剣にも見えるんですが、私の中では剣よりもさらにさらに大きな槍。
流石に翼の盛りだけでも時間がかかりまして、途中の写真を珍しく撮りましたwじゃじゃーん。
フサフサ←w
てことで、出来上がってみると。
Whirlwind Javelin
-神風の槍-
今回の作品は、最初はワンドとして制作していた筈なのに、途中からどんどんと、槍のような印象に変化していった作品なのですが。
実は、制作をする前から、このプレナイトを使って表現したいものが浮かんでおりました。
それは、10月に伊勢神宮へ参拝に行った時の、風の宮のイメージと。
内宮の参拝の時に、手を合わせて目を開けた瞬間、白い布(御帳)がふわーっと風で舞い上がった時の印象と感覚でした。
なので特定の神様をイメージしたものではなく、あくまで伊勢神宮で感じた心地良さとか、風の感覚や、空気感を思い出しながら制作しておりました。
特徴的な形と、とても脆そうな構造のプレナイトの原石を穂先にして。
ワイヤーで優しく、層になるようにそっと支える形で留めてみる。
組み上げていくのは、伊勢神宮の時に感じたあの、"風"
アーティスティックのシルバーカラーワイヤーの丸線だけを使用して。
柔らかく、ふわーっと広がってゆくような、爽やかなグリーンの大きな翼が、彩られ、描かれてゆく。
フローライトやプレナイト、ペリドットなどの緑色の石をアクセントにしつつ、コーティングクリスタルを羽の間に挟み込み。
翼の立体感と、羽のフサフサした柔らかい感じが出るようにしてみました。
さらに、その間を埋めるようにちりばめた、グリーンアメジストのさざれ。
羽の部分だけ見ると、天使の翼のようにも見えますし、全体的な形も、西洋風な見た目ではあるんですが。
それでも、この作品は、伊勢で感じたあの風がギュッと渦巻いている気がしていました。
持ち手の部分や、槍の先端なども、風を意識して、トルネードのように渦巻く形を意識して。
たぶん、槍の形状としてはランスが近いのだけど、これはきっと、ジャベリンだなと思いました。
巨大な投げ槍。
天空から、物凄い速さで空気を切り裂き、地面へと突き立てるような。
空から降り注ぐ、神風の槍。
伊勢で感じたままの、優しく穏やかで、ささやかな風をイメージしていたのに。
出来上がってみると、もっともっと、スケールの大きなものに感じられました。
そして翼とは反対側の、持ち手側の先端には、コーティングクリスタルを取り付け、その部分も、小さな翼を組み込んでゆく。
こちら側は、一粒だけ、キラキラした、ブルートパーズの宝石カットのルースを組み込んでいまして。
これがまた、穴あきではない普通のルースで、かなり小さいので、石を留めるのも一苦労だったので、盛り込むか一瞬迷ったのですが。(笑)
ずーっと穏やかな風のイメージで、全体的に薄い緑色の石をメインに盛っていたのに、
突然、ここ!!と言わんばかりに、爽やかな青色のブルートパーズを盛り込みたくなりました。w
そしてルースをはめ込んだその瞬間、今まで散漫で、フワフワしていて、まるで掴み所の無かった風の手綱を、ギュッと握ったような気がしました。ww
川の水よりも、
空の色よりも。
さらに澄み切った鮮やかな青。
ハッとするような、
目が覚めるような、
引き込まれるような青色。
それはまるで。
伊勢神宮の中で感じた、
静謐さと静寂。
ふっと心の奥底まで
通り抜けてゆくかのような。
静かな風。
穏やかで優しい風の中で微睡んで、ぼーっとしていたいのに。
このブルートパーズを見ると、冷たい水で顔を洗うかのようにシャキッとするというか。
心が揺り起こされるような感覚になります。
ふわふわと目的の無かった風の
方向性を定めるような青色。
このブルートパーズは、風や空や水といったモチーフを表したのではなく、
風の意思そのもの、方向性そのものを表しているような気がしました。
そして、ブルートパーズに影響されて、翼がほのかに青色に染まってゆくかのように。
アクアマリンのさざれを、小さな羽の間に盛り込んでゆく。
先端だけ見れば、その姿は、小さな風の精霊のようにも見えまして。w
もしかしたら、小さなガイドや相談役の役割があるのかもしれません。
持ち手の部分にも、プレナイトやペリドット、クリソプレーズなどの緑の石を配置して、風の繋がりを意識してみました。
全体を見るとまるで、ファンタジーゲームの飛空挺のような印象もありまして。
それならばきっと。
何処までも速く。何処までも自由に。
そして、ヴァルキリープロファイルの必殺技みたいなイメージもありまして。
空からこの槍をバシィ!!と投げつけて敵を殲滅する!!
みたいな印象もあり。
多種多様、フォーカスする所によって、様々な形や印象に変化してゆく不思議な槍。
地面スレスレの低空飛行から、
遥か上空の星空の彼方まで。
何処までも力強く飛んでゆき。
巨大でずっしりと重そうに見えるのに。
地面に沈み込むコトなく、常にふわりと浮いていて。
その大きな翼や穂先から、
風を生み出し続けている。
この槍の印象は、
一言では言い表せない。
ただ.....
これは勝手な解釈ではありますが。
この槍や風は、自由に、どんなものにも変化できるのだけど。
それだけに、
重要なのは、持ち主の"意思"や"意図"なのかもしれないなと思いました。
私の中ではこの作品は、
常に穏やかな風が吹き抜け、優しく包み込んでくれるイメージですので。
例えば、何もしなくとも。
停滞していたとしても。
ふわーっとした風が常に守ってくれそうですし。
目の前を覆っていた布を、ふわっと風が持ち上げてくれるように。
迷っていたり、悩んでいる時には、進むべき道を優しく指し示してくれたり、ヒントをくれているのかもしれない。
でも、もしも貴方が
それ以上を望むのなら。
その風の手綱を握り、
意思や意図を翼に乗せる必要がある。
この風を、
どんな形に変化させるのか。
この風を使って。
貴方は、何処へ行きたいのか。
そう問われた時に、
ぽん!と気軽に行き先を言える人は、どれほどいるのだろう。
私の場合は、どうしたって躊躇したり、変化を恐れて怖がってしまったりして。
意図や意思を乗せず、なるべく変化しないように、ブレーキを踏んでしまう。
進みたい道。
行きたい所。
まだ見たことの無い場所や
空の彼方、雲の上。
そう。
ずっと、"不可能だ"と思いながら、
それでも諦めることができなかった。
そんな場所さえも。
だけど、
はたして、自分はそれを、望んでも良いのだろうか?
そんな想いで。
自分でブレーキをかけ続けている。
この作品を、ジャベリン、投げ槍だと感じたのは、
どうも、
目的地へ、この槍を投げろ!
という意味合いがあるように感じまして。w
それは、自分の目的地を定める。
自分の進みたい道を決める。
ブレーキを踏まずに、アクセルを踏むことを決意する。
自分の中で方向性をハッキリ決める。
そういう事なのかなと思いまして。
どれほど強く、どれほど風を生み出して遠くまで飛ぶ槍であっても。
自動的に、
勝手に目的地へは向かってくれない。
貴方が投げなければ、
その場所へは届かない。
そして、"投げる"というのは、
たぶん比喩で、
その意思と共に、行動を伴う事を表してるのかなと思いました。
自分で自分に
許可を与える瞬間。
心は風になり。
風は目的地へと届いてゆく......。
私の作品は、作品自体に効果があるものでは無いといつも書いているんですが。
この作品は、特定のテーマや物語よりも、本当に持ち主の"意思"、"意図"次第の、自由な作品なんだなと思いました。
ある意味で"空っぽ"で。
何処までもスケールが大きくて。
その風に形を与えるのは
他ならぬ貴方。
槍と名付けておりますが。
ワンドとしても剣として見ても大丈夫な、何でもアリな作品なのかもしれません。笑
どんどん変化していって。
だけど、何も変わらない。
螺旋を描きながら
つむじ風のように
心から、
吹き抜けてゆく。
爽やかな風。
Whirlwind Javelin
-神風の槍-
伊勢神宮で感じた
優しく静謐な
心地の良い風を込めて。
そんなイメージの作品なのかなーと思います。
ルースセレクトオーダーもはじめてみました!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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