※Blue Whale店にてオーダーメイド受付していた際、制作させて頂きました。(〃▽〃)
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【使用している天然石】
水晶ポイント 1石
シャンデリアクォーツ 1石
カーネリアン 1石+2石(カボション+4mm丸玉)
ガーネット 1石+5石(穴あきブリリアントカット+ミニボタンカット)
グリーンアベンチュリン 1石(カボション)
トルマリン 14石(さざれ)
ピンクエピドート 3石(4mm丸玉)
レッドアゲート 12石+3石(2mm丸玉+3mm丸玉)
シトリン 1石+2石(ミニボタンカット+さざれ)
アパタイト 1石(ミニボタンカット)
フローライト 4石(6mmカット丸玉)
プレナイト 1石+3石(薔薇ビーズ+4mmカット丸玉)
ツァボライト 18石(さざれ)
クロムダイオプサイト 6石(さざれ)
ペリドット 2石(さざれ)
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【サイズ表記】
剣のサイズ 縦 約20cm
横 約5cm(最大)
ミニ台座 約4cm
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久しぶりのオーダーメイド作品!!!
オーダーを作るのは、随分と久しぶりな感じがしますけども。
実は少し前から、ツインブレードのオーダーをご注文頂いておりました。
しかし!両側が剣の形!
という初めての試み!w
今までの製作技術を総結集させなければ!←爆
という感じでしたので、通常は一ヶ月で打ち合わせから製作までとりかかるんですが、今回は私がゆっくりモードになってるのもありまして。(汗
お客様とのやりとりも、ペースダウンしてしまって申し訳なかったんですが。
そのぶん、じっくりとりかからせて頂きました!
てことで。
両側の水晶選びから、中央に取り付ける石まで、細かい打ち合わせをしまして。
一つの作品なのに、ぶっちゃけ剣2本作るのとほぼ同じ感じ。笑
いや、それ以上のボリュームで。笑
形やイメージを決定していきました。
お客様ご希望はこんな感じでした。
以下、一部抜粋。↓
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形は杖と思ったのですけど、ツインブレードのような形がいいなと思いました……なんというか、どっちも上でどっちも下という感じがいいのです。
大きめの濃い赤い石と緑の石が対になるようについていると嬉しいです。
けれど、人の手がカット以外で加わった石は嫌いです。
イメージはどんなに汚くて醜い自分でも、受け入れてくれる、それも私の一つだとにも受け入れるようにしてくれる、
嫉妬に狂っても『自分のいいところ、絶対に忘れないで。信じて。ずっとそばにいる』と言ってくれるような、でっかい宇宙のような、でっかい樹のようなどっしりとしたものがいいです。
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ということで、それからお客様と、打ち合わせのやりとりを何度か重ねまして。
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最初、杖を頼もうとおもったのですが、形は剣がくっついてるみたいなものだし……柄が長いと槍みたいだ、と思ってたんです。
まさか、思っていたことをそのまま返信をいただけるとはびっくりです。
『単純に似たような剣が両端についてる剣ではなく、両方の剣の性質や、役割はそれぞれ別々で、つながりはありつつも、同じではない』
そうそう!そんな感じです!と、メールを読んだときに頷きました。
紛らわしいから、今からなら二つに変更できるかなと思ったのですが、
『湧き上がってくる自分が作った世界が大好きな心』も『嫉妬で狂いそうになる心』も性質は違うけれど、私から生まれたものなら別々の剣や杖にしちゃだめだ、
と、思ってやめたんです。
たぶん二つ依頼してしまったら、たとえ、どんなに綺麗でも『嫉妬で狂いそうになる心』を表現した方を大切にしないような気がしたのです。
☆赤い石のほうのイメージ
『宝剣』、『火の精霊の結晶炉』ってイメージが良いです。
スチームパンクっぽいイメージがあって、ちっちゃい歯車を使ってほしいなとも思いました。
あえて、綺麗にまとめるのではなくて、ごちゃごちゃっとしたかんじ。
ワイヤーは金色がいいです。
メインの石は、大きめ、もしくは小さなものを密集させてほしいです、とにかく真っ赤なものがいいです。
とにかく一番大切なのは、ワイヤーは『金』で、石は『オレンジ・赤』系で統一してほしいということです。
カーネリアン、レッドアゲート、ガーネット、ルビーが好きです。
★柄のほう
赤い石寄りは『大地』のイメージで黄色
緑色の石寄りは『水』のイメージで空色か青
黄色はシトリン、アンバー、空色か青はブルーレースアゲートやアクアマリン、アマゾナイト、アパタイトが好きです。
☆緑色のほう
『王笏』、『森の精霊のゆりかご』のイメージがいいです。
緑色をメインに花や光をイメージして色とりどりにしてほしいです。
緑色の石(大きくても小さなものを密集させても)をメインに、その周りにさざれ石をたくさんちりばめる? みたいな感じがいいです。
緑色の石はフローライト、プレナイト、アベンチュリンが好きです
全体的に『流れる風』をモチーフにしたワイヤーアートがあったら私は幸せになります。
考える時間をめいっぱいいただいたので、ここで考えなかったら怠慢だ!と思ったので、しっかり考えさせていただきました。
どちらのイメージを組み合わせるのは難しいかなと思ったら、
『宝剣』と『王笏』
『火の精霊の結晶炉』と『森の精霊のゆりかご』
のように一つのイメージだけでもかまいません。。
杖の方、赤色の方は金で、緑色の方は銀という風にお願いできますでしょうか。
風を表現するワイヤーを作っていただけるなら金と銀を混ぜるってできますかね……?
イメージは直観でしたが、写真をいただいて絶対に赤みがかったオレンジ色の水晶とシャンデリアクォーツの組み合わせがいい! と、思いました!
大きさは18cmに変更されても大丈夫です。
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ということで。
今回は、イメージ、形、水晶選びから、メインの石まで。
お客様の細かなリクエストを盛り込みつつでしたので。デザインをある程度最初に考えながら、私の方でも手持ちの水晶など、候補の石を見てもらい、いろいろと提案させて頂きました。
いつものオーダーと違う部分は、
剣に使うような長さの水晶を2本も使うことと。 歯車のパーツを入れ込んで欲しい。
という2点。
ワンドや剣などでも、両側に水晶と丸玉を組み込んだ作りにすることはありますが、それだと大体、片側に沢山石を盛り込む形になるんですが。
今回は両側、がっちりとしたモチーフと石を盛り込むので、中央はほとんど石を盛らない形での作品になりました。
ということで、まずは土台作り。
最初にご提案させて頂いた時には18cmくらいと書いたんですが、やはり、水晶の長さと、両方の柄の幅のバランスを考えて、最終的に20cmという、過去最大級クラスの大きさになりました。すみません←(汗
さらに、赤色の剣と緑色の剣では、ワイヤーの色も分けて作らなければいけないので、最初の方は、その色味のバランスを重視しつつ。
メインの石と歯車もこの段階で組み込んで、作ってみました。
土台はこんな感じです。
この段階ですげえ頑張ったぁぁぁぁ!!(自画自賛)←
いや、本当にこの作品は石の盛りよりも、ほぼほぼ、土台がメインです←爆
てくらいに、時間をかけましてね。
今までで最長の長さになりますんで、その分、横幅はあまり取らない様に気をつけつつ、石を盛り込んでいきました。
出来上がってみると。
- Twin Blade - Earth -
今回は、日本語表記のタイトルがつけられなかったくらいに、
アース!earth!!!
と、言葉が浮かんでおりましたのと。
日本語の名前で、表せるものが思いつかなかったので。
あえて、英語表記のタイトルのみにしてみました。
ツインブレードという、特殊な形。
それは、分離を感じさせない、
全て一体になった姿を表しているもの。
大地に緑が生い茂り、
表面上に出ている部分だけでなく。
マグマが渦巻く、奥底の地底までも内包している剣。
まるで、地球そのもの。
大地そのものを表したよう。
いつものオーダーと違い、今回はテーマの違う二つの剣を、両側にくっつけた形になりましたので。
まずはそれぞれ、剣の部分の説明から書こうと思います。
緑色の剣の部分には、
シャンデリアクォーツを刀身に、
『森の精霊のゆりかご』部分、のようなイメージで、グリーンアベンチュリンのカボションを取り付けてみました。
こちらは、キラキラしたアベンチュリン効果のある石ですので、角度を変えてみると、控えめですが、細かくキラキラとラメのような光を反射していていまして。
そこから、アニメなどにありそうな、森の奥深くの神秘的な光景、がふっと浮かんできましたので、そのイメージで石を盛り込んでいきました。
森の妖精や、森の主などの、不思議な存在が住んでいて。
強い太陽の光を浴びて、緑が輝き。
森の植物はのびのびと枝葉を伸ばして、どんどんと成長してゆく。
ツァボライトや、ペリドット、クロムダイオプサイトなどの濃淡のある緑色の石は、成長してゆく若葉のように茂り。
太陽の光を浴びているようなイメージで僅かに配置したシトリンのさざれ。
そして、森の中で咲く花々のような色合いの、マルチカラーのフローライトの6mmカット丸玉や、ピンクのトルマリンのさざれ。
そして、中央あたりで、一粒だけ。
とても控えめに花開いた、美しき風の薔薇を思わせる。
淡い緑色の、プレナイトの薔薇ビーズ。
この、プレナイトの薔薇だけは、周りの緑と違い、私の中では風のイメージとも混ざっているんですね。
なので、もしかしたら。
これは、直接見える薔薇ではなく。
風でできている、見えない薔薇。なのかもしれないなぁと思いました。
現実にはある筈もない。
イマジネーションの中だけに存在する薔薇の花。
形も、色も、匂いも、無い。
なのに風の薔薇が、たった一輪。
この美しい緑の森を、吹き抜けながら。
蕾がほころび、花が開きはじめているのを私は知っている。
誰も見つけることはできないだろう。
誰も、見ることさえできないだろう。
だけども、私には見えるのだ。
森が育み。
風が描いた、美しい薔薇の花が。
そして、緑色の剣の方を全体的に見てみますと。
アーティスティックのシルバーワイヤーをメインにして、お客様のリクエストの『王笏』のイメージで装飾してみたんですけども。
これがまるで、蓮の花が開き始める寸前の形のような感じがしまして。
映画版、ネバーエンディングストーリー1での、幼心の君の姿や、幼心の君が居る空間のイメージが、とても近かったのです。
それくらい。
この剣は、
とても、広がりのある世界を表している。
現実の森と、アニメの中にある神秘的な森が重なってゆき。
その中で、さらに。
創造性が高まってゆくような、見えない風の薔薇が咲いている。
森のゆりかごの中で目覚め。
風の薔薇を手に。
森を探索し、冒険し、様々な存在と交流してゆく。
森の深淵の、さらに奥へ、奥へと。
導かれながら、進んでゆくのなら。
やがて、最奥の森へ。
この王笏を持つ者が住まう場所にも。
誘われ、会うことになるのかもしれないなぁ。
と思いました。
こちらの剣は、とにかく。
とても心安らぐイメージで。
安心できる空間。
安全な場所。
自分が最も自分らしくいられて。
自分が最も、大好きな場所。
とても優しくてキラキラした雰囲気なんですが、
一体、何段構えなんだ?!と思わせるくらいに、バリエーションが豊富にあり。飽きさせません。
まるで、ミルフィーユのように。
深層へ、さらに深層へと進んでゆけそうな、終わりのない不思議な森。
それは、イマジネーションの世界へとどこまでも続き。
植物のように、新しい何かが、内側から湧き上がり。枝葉を伸ばし続ける。
この剣は長さがありますので、石を盛り込む幅を取りすぎて、ゴツくならないように。
横幅の装飾は、スッキリとした形に見えるようにしてみました。
一方、赤色の剣の方は。
赤みがかった、水晶ポイントを刀身に。
中央には、お客様のご希望もありましたので、土台の作りの時から歯車パーツを取り付けてみました。
その際に、石と歯車のサイズが丁度、ピッタリだったものですから。
カーネリアンのカボションと、ガーネットの穴あきブリリアントカットを、いっそ、歯車の中に入れ込んでしまえ!!!
とアイディアが湧きまして。
思いつきだけで、そんな離れ業をやってみました。
よく出来たな自分!←(爆
もちろん、歯車も、カーネリアンも、どちらも接着剤は使用していません。ワイヤーのみで固定してあります。
こちらは、お客様のご希望に
『宝剣』、『火の精霊の結晶炉』
というのがありましたので。
この赤色の剣は、まさに。
紅く燃える宝剣。火の精霊がこれでもか!!と剣を燃やし続け、消えない炎が歯車を回し続ける。
カーネリアン、ガーネット、トルマリン、ピンクエピドート、レッドアゲート。
と、赤色の石を細かく、細かく、盛りだくさんに散りばめて。
さらに、サイズも2mmなどの小さめの石を沢山使うことで、チリチリとした火花や、赤いマグマや、炎の精霊が飛び回るような。
そんなイメージを感じられるように、こだわってみました。
今回、どちらかといえば、こちらの赤い剣の方に、かなりの力を注いでおりまして。
それは、お客様のリクエストの中に、
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『湧き上がってくる自分が作った世界が大好きな心』も『嫉妬で狂いそうになる心』も性質は違うけれど、私から生まれたものなら別々の剣や杖にしちゃだめだ、
と、思ってやめたんです。
たぶん二つ依頼してしまったら、たとえ、どんなに綺麗でも『嫉妬で狂いそうになる心』を表現した方を大切にしないような気がしたのです。
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という言葉を読んだからでした。
緑色の剣の方は、お客様の中でも、最初から好き!という気持ちが大きいように思えましたし、そういう好きなものを大切にするのは、自然にできて、容易い事だと思いましたので。
どちらかといえば、緑色の剣は、発展するような形、成長するようなイメージで製作したんですが。
赤い剣は、最初のオーダーの時から
どんなに綺麗でも、別々の剣にしたなら大切にしないような気がする。
と書かれていたので。
手に取れる形として、剣として。目の前に置いておくのであれば。
これはもう、私ができる最大限に、
大切にできる形
大切にしたいと思える形
として作りたいなと思いました。
火の精霊の結晶炉と、宝剣。
そしてその奥に見え隠れするのは、激しい嫉妬の心から生じる、焼け付くような痛みや苦しみなのかもしれない。
剣を手に持てば、ヤケドしてしまうくらいに。忌々しい諸刃の剣。
嫉妬に狂いそうになる、想い。
歯車が軋みながら、炎を糧に回り続ける、強力な剣。
それを大切にする。
なんて......
言葉では簡単に書けたとしても。実行するのは、とても難しいコトだと思います。
だけども。お客様が書かれていたように。
やはり、そんな気持ちも、一つ一つ、受け入れることからはじまるのかなと思いまして。
内側にマグマのように燃え盛る感情を、受け入れる為に。
客観的に見た姿が、この赤い剣なのかなと思いました。
本当は、良いも、悪いも無いくて。
地中でマグマが渦巻くように。
炎がエネルギーとなり、歯車をまわしてゆく。
危険と隣り合わせのようで。
だけど、焼け付くような炎の剣を持つ姿は。
なんだかめちゃめちゃ、カッコいい!
こんな、自分も。
悪くない。
そんな風に思えるような剣。
だから、赤い剣だけならばとても危うく。
一歩踏み外せば、マグマに焼かれ、心が焼き尽くされ、痛みと苦しみが続いてしまうのかもしれない。
だけども。この剣は、ツインブレードとして。
片側には、いつも緑色の剣が存在している。
絶妙なバランスで、赤い剣の燃え盛るようなエネルギーを、緑色の剣が、新しい力に変換しているんじゃないのかなと思いました。
嫉妬心のままに、炎のままに自分の外に出して力にするのではなく。
歯車が回り、緑が繁り。
新しい力に、変えてゆく為に。
嫉妬心とは、七つの大罪の一つですし。その感情のまま見れば、厄介なものだなとは思うんですよ。
でも
自分を、もっと大切にして欲しい。
ぞんざいに扱わないでほしい。
自分もそれだけのものを、受け取る価値がある筈。
とか、そういう思いの裏返しなのかなと思うんですよね。
他の誰かの方が、素晴らしく良く思えて。
隣の芝が青く見える。
まるで、自分には何の価値も無くなってしまったように、自分で価値を下げて凹んでしまったり。
今、その恩恵を受け取ることができない自分に、与えてくれない誰かに、腹が立つ。
誰かがそれを、受け取っているのを見るだけで。まるで、大切なものを、奪われてしまったかのように感じる。
そんな自分が、ものすごく嫌な自分に思えて。
いっそ、全て捨て去ってしまった方が、楽なんじゃないのかと。
激しい炎のような、身を焼かれるような苦悩。
だけど......。
この剣は、嫉妬心を表現しながらも。
同時に宝剣であり、火の精霊の結晶炉です。
製作中、何よりも力を注いだのがこの赤い剣の方でしたので。
それほどに。強く、強く。
主張しているテーマがあるんだなと思いました。
それは、たぶん。
言葉にするとしたら。
自分は、素晴らしい。
というもの。
何かを成したから、素晴らしいのではなく。
どんな形でも。どんな姿でも。
何を持っていても。
何を持ってなくても。
そのままで既に、最高に素晴らしい。
という思い。
正直な話、この赤い方の剣を作っている時に、嫉妬心という難しいモチーフを入れ込んでいるのに。
ネガティブさはまっったく感じず。
もう、めちゃめちゃワクワクしてまして。←
歯車を組み込みながら、これはお客さんびっくりするだろーなー。ワクワク←
みたいな(爆
手に取った時に、これは大切にせざるを得ないくらいのものにしよう!!
という、そんなテンション高めのワクワク感でいっぱいでした。
ですので、もしかしたら。
嫉妬心に隠れて、目をそらしていたけれど。地中の中、奥底のマグマの中には。
ものすごく、素晴らしいものが眠っているのかもしれません。
そして。
ここまではそれぞれ、個別に見た時のイメージを書いたんですが。
全体を眺めてみると。
『嫉妬で狂いそうになる心』を表したのが赤い剣ならば。
『湧き上がってくる自分が作った世界が大好きな心』は、緑色の剣です。
その二つの剣の柄の中央には、お客様のご希望だった、シトリンとアパタイトのミニボタンカットを取り付けまして。
テーマも意味合いもバラバラのイメージの二つの剣は、途中までは分離して見えていたんですが。
お互いが協力し合える形として、流れる風の意味合いのワイヤーを最後に組み込んでゆくと。
二つの剣が、馴染んできて。一体化したんですね。
ゴールドとシルバーの細いワイヤーを何本か束ねて、流れるようなラインを描き、プレナイトの丸玉を囲みながら、お互いを風で結んでゆく。
縛られるコトのない、自由で制限の無い風が。
緑色の剣と、赤色の剣をどちらもを往き来して、橋渡しして、色んな恩恵を運んでくれるように。
手を繋ぎ、認め合い、協力し合うかのように。
これは私の勝手な解釈になりますが。
メールのやりとりの際に、お客様は小説を書かれる方だそうで。↑のオーダーのご希望の中には詳しく書いておりませんが、小説を書くことに対する思いなどを同時に伺っておりました。
ですので、このツインブレードのリクエストと、小説を書くことは、とてもリンクしていて、密接しているんだなと思ったんです。
赤色の剣も。緑色の剣も。
小説や、創作の表現をする為の武器として。
今までは別々なものとして感じていた二つの想いや、経験、想像などの力を繋いで、形にしてゆく。
風のように自由に、囚われることなく。振り回され過ぎることなく。
創作を通して、表現してゆく為の武器になるのかなぁーなんて思いました。
それは、狂いそうな嫉妬心でさえも。
糧になる瞬間。
小説の中で、生かされ。
生み出されてゆくのは。
自分自身が作り出してゆく。
新しい世界なのだから。
このツインブレードは。
何かを傷つけ、倒す為の武器ではなく。
自分自身の経験も、想像も。
あらゆる全てを武器にして、
力にしてゆくような。
創造する為の武器なのかなぁと思いました。
そして、実は制作前に、もりっと母さまからのメールのやりとりでこんな言葉がありました。
以下抜粋
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赤と緑の組み合わせって、私の中では生命力の象徴なんです。
最近続いている地震や噴火、それも地球の生命力の発露だと思うと、
これもタイミングなのかなぁ・・・と思ったりもします。
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実はこのメールの言葉で、お客様のリクエストと、地球というイメージがガチ!!っと突然、重なりまして。
出来上がった時にも、earth!!だと思いました。
パッカーん!と地球を真っ二つにして、側面を見たような感じといいますか。
表面的に、緑が生い茂る大地だけを見たのではなく。
大きな地球そのものを細かく観察しているような。
そんな気持ち。
マグマのような、地中に存在する、普段は見えないけれど力強い生命力のようなエネルギーに呼応して。
大地から緑が芽吹き、太陽の光を浴びて。花が咲き誇る。
そして、earthというのは、地球や大地という意味だけでなく。
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電気装置を大地につなぎ、電位を等しくすること。また、その接続線。装置の保護、感電防止のために行う。接地。
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という、感電防止の安全装置のような意味合いもあります。
自分の中に在る、嫉妬心や他にも沢山在るであろう、強大な力に振り回され、影響されずないように。
怒りや悲しみに任せて剣を振り。
敵を倒すとか、切るとか。
何かを成そうとする為に、闇雲に振り回す剣ではなく。
既にそういう仕組みに在るもの、出来上がっている何かを、大きな視点で観察する為に。
うまく、余分なエネルギーは流してくれる。
安全装置がついた剣にも思えました。
それはまるで。
小さな箱庭サイズの、地球を眺めているみたい。
小説の中で、自分の世界を創造してゆく瞬間。
そして。
それと同時に。
現実でも。
自分と、地球との繋がり。
自分の中にある、様々な繋がりも感じてゆく。
マグマも、大地も、植物も、山も、風も、海も、自分も。
嬉しさも、悲しさも、嫉妬も、苦しさも。ポジティブもネガティブも。
現実の経験も、想像力も。
全て、素晴らしい。
どうしてだろう。
この剣を見つめていると。
不思議と、そんな気持ちになれる気がする。
今までは全部バラバラで、繋がりなんてなくて。個別だと感じていたのに。
地球という視点で見れば。
全て、一つだ。
分離していた筈の、何かは。
実は、最初から。
切り離せないものだった、と。
気がつくようなもの。
- Twin Blade -Earth-
ルースセレクトオーダーもはじめてみました!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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