ダンビュライト(宝石カットルース)
ホワイトトパーズ(ミニボタンカット)
ホワイトトパーズ(ミニボタンカット)
昨年の秋頃、福岡ミネラルショーに行ったんですが、その時に色々と仕入れた石の中で、
「ああ、これたみえさんにプレゼントしたいなー!! 」
と思った石がありましてね。
ダンビュライトの宝石カットルースなんですが、
私、ダンビュライトを宝石カットにしたやつってその時に初めて見たんですよ。
珍しいなーと思ったら、なんか釘付けになってしまって。
お店の人に話を聞いたら、このルースは、 ダンビュライトの原石をわざわざ、特注でルース加工して作ったものだったらしく。
お店の人に話を聞いたら、このルースは、 ダンビュライトの原石をわざわざ、特注でルース加工して作ったものだったらしく。
流石に大きいルースはお値段的にも仕入れるのが難しかったので、その中でもお手頃な小さいルースを二つ仕入れておりました。
その二つ仕入れたルースの中で、片方はよくよく見ると、まるでボールペンのインクをちょん、とつけたような小さな小さな黒い点のようなインクルージョンがあるんです。
本来はルース加工されてる石はインクルージョンが無い方が綺麗だし、良い感じがするかなと思うんですが、私の中でこのルースが凄くピンときましてね。
なーんか、たみえさんにプレゼントしたくなる石だなー。
と思ってましたので、お誕生日プレゼントとして作ってみました。
このルースは、約4mmほどで、本来は指輪とかに使うようなサイズですんでね。
とりあえず、どうやって巻こうか(汗)
と試行錯誤。
今までも、小さめのルースにチャレンジしてきましたが、今回はその中でもダントツ小さいし厚みも薄い!
サージカルステンレスで巻くのは今の私の技術だと無理そうだったので、丸線のアーティスティックワイヤーでチャレンジしてみましたが、石を留めるだけで2、3回やり直ししました。爆
そんなこんなで、3度目あたりで上手く石が留まりましたんで、それから、羽の装飾を作っていきました。
実は制作前から、作る形は先に浮かんでおりまして。
以前に作ったタミエルの羽よりも、かなり小さくてシンプルな形が思い浮かぶと同時に。
緑の石は使うなというイメージだし、とにかく真っ白で潔い←
緑の石は使うなというイメージだし、とにかく真っ白で潔い←
そして、とにもかくにも。
このダンビュライトの石を思い浮かべる度に、無明という言葉が浮かんでました。
このダンビュライトの石を思い浮かべる度に、無明という言葉が浮かんでました。
無明とは仏教用語で、 wikiでは
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迷いのこと。また真理に暗いこと、智慧の光に照らされていない状態をいう。
法性(ほっしょう)に対する言葉である。
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法性(ほっしょう)に対する言葉である。
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と書かれております。
正直、ダンビュライトのルースのキラキラと磨かれた透明な光のようなイメージとは正反対の言葉だったんでね。汗
どいうこと?!て感じでしたが。
制作前から、この無明を照らす光のようなイメージの、小さな翼の形が思い浮かんでいました。
出来上がってみると、
今回は羽の形はしてますが、私の中ではめっちゃシンプル。
余計なものは削りに削り、←
装飾をしたい欲を削ぎに削ぎ。笑
余計なものは削りに削り、←
装飾をしたい欲を削ぎに削ぎ。笑
本当は石を盛るのもやめようと思ってたくらいなんですがw
アクセサリーとしてのバランスを考えて、ホワイトトパーズのボタンカットを3粒だけ配置しました。
アクセサリーとしてのバランスを考えて、ホワイトトパーズのボタンカットを3粒だけ配置しました。
なんとか、アクセサリーとして、ペンダントとしての形を保ってはおりますが。
私の中では、がっつり作りあげるアクセサリーとは少し違って。
私の中では、がっつり作りあげるアクセサリーとは少し違って。
まるで、舞い降りてくる粉雪のように儚げで。
手のひらに乗せたら溶けてしまいそう。
本当にふわっと軽くて舞い上がりそうな、小さな光の羽が出来上がりました。
そして、ほんの僅かにインクルージョンのあるダンビュライトのルースは、
無明という言葉が浮かんだ瞬間に、太極図の片方、白い図形のようなイメージが浮かびまして。
どれほど白く輝く姿になっても、ほんの少しだけ残る黒い点。
どれほど白く輝く姿になっても、ほんの少しだけ残る黒い点。
なのに、ワイヤーで作った装飾は、まるで天使の羽がふわっと舞い降りてきたように、どこまでも軽く。
風に流されて飛んでいってしまいそう。
雪のように儚げなのに。
掴んだ手の平の上で、小さな小さな光の羽に変わる。
掴んだ手の平の上で、小さな小さな光の羽に変わる。
なるべくシンプルな形にしたんですが、それでも、全体を眺めていると、白鳥の姿のようにも思えまして。
その時にふと、「みにくいアヒルの子」の物語を思い出しました。
その時にふと、「みにくいアヒルの子」の物語を思い出しました。
まるで、
ダンビュライトの小さな黒い点は、みにくいアヒルの子だと思い込んでいた自分のようで。
ダンビュライトの小さな黒い点は、みにくいアヒルの子だと思い込んでいた自分のようで。
同時に、美しく羽を広げる白鳥の姿は、成長し、水辺で初めて見る自分の姿だと気がつく瞬間のようで。
無明を照らす光。
小さな光の羽。
お誕生日プレゼントとして、たみえさんに贈らせて頂きました!!(*^^*)
いつも ありがとうございます~!
ルースセレクトオーダーもはじめてみました!
まだ石の種類も少なめですが、少しずつ増やしていこうと思います♪
気になる石がありましたらよろしくお願いいたします。^^
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