※感謝感謝のプレゼント企画2014!にて、制作した作品です。
もりっと母さま(Blue whaleショップ店長)が、当選者の為に選んだセレクトルースを巻いて制作するプレゼント企画でした。
もりっと母さまセレクトルース
黒蝶貝のルース
ブルーアパタイト(6mm丸玉)
アイオライト(ミニボタンカット
ブラックスピネルメタリックコーティング(ミニボタンカット
オニキス(4mmカット丸玉)
虹色くじらの贈り物
昨年開催しました、Blue Whaleと虹色の花のお客様限定!
感謝、感謝のプレゼント企画2014!で見事当選されました、ゆりす様へプレゼントさせて頂きました!(≧∇≦)
その後、もりっと母さまから送られてきたセレクトルースは黒蝶貝でして。
セレクトの経緯はこちらになります。↓
以下抜粋
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ゆりすさまの黒蝶貝
これは実は、抽選前に手に入れてきたものです。
別の仕入れで出掛けた時に「今年の虹色くじらはどんな石にしようかな〜♪」と下調べのつもりでルースコーナーを見に行ってきました。
ルースコーナーは石ばっかりだったと思うと言いますか、今までそこにそれがあったのか、記憶に全然ないのですが、その時に初めて黒蝶貝と白蝶貝がそこにあるのに目が留まったんです。
珍しいなぁと思ってルースのトレーを掘り返していて、このルースを見つけました。
黒蝶貝のルースは墨絵のような光沢に虹色が浮かび上がるものと、このルースのようにいろんな色がミックスで光るものがあったんですが、
このルースをみつけて「これだ!」と。
どんな方が選ばれるかもわからなかったので、その日は買うつもりじゃなかったのに、「一人はこのルースの方に違いない!」って思いまして。
もし違っていたら、その時はその時でと連れてきました。
抽選結果でゆりす様になって、「ゆりす様はあの黒蝶貝!」って即決でした。
ゆりす様は当初からのお客様で、いつもお礼のメールなどをくださって、そのメールはいつもとても軽やかで、やさしくてやわらかくて、そしてキラキラ明るくて。
さりげないお気遣いもいつも添えてくださっていて、人として大きな方、とても素敵な方だなぁと感じていました。
この黒蝶貝のルースの、いろんな色がまじりあっていて、でもとても調和してミックスされた、そして深みを感じる不思議な輝き、メインカラーの明るいブルー、
真珠を育む貝のやわらかな優しさはゆりすさんにぴったり!と思ったのでした^^
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
というメッセージを読みまして。
作らせて頂きました!
まずは、このルースどちらを表にするかで非常に迷ったんですが。
たぶん、普通ならめっちゃ綺麗な方を表にすると思いますし、最初の土台を作る時点で、私も綺麗な方を表にしようと思いながら作っていたんですが。
途中で、どうしてもこっち!!
という気持ちになりまして、結果的には模様がある方が表になっていきました。
出来上がってみると。
嘆きの女神
シルバーワイヤーと、ガンメタワイヤーで土台を作った時点で、黒蝶貝のルースの模様が、絵画や、だまし絵のようなものに見えていまして。
その模様に描かれたものが、私には人が涙を流し、嘆いている表情が幾重にも重なっているように見えていたんですね。
だからこそ、最初は裏側にして隠そうとしたんですが。
そこを逆に、表側にしたことで、その気持ちや表情をそのまま、受け入れている女神様に思えてきました。
悲しみ、苦しみ、嘆きの表情。
それらは、とても受け入れ難く。
できれば、感じたくない。
全く、嬉しくない感情です。
それを、ポジティブに変えてしまうのではなく。
嘆きは、嘆きのまま。
そのままに受け入れるように。
包み込んでゆくような女神様。
黒蝶貝とは、調べてみると黒真珠の養殖に使われてる貝でもあるそうですし。
私の中でも海のイメージもありましたので。
ブルーアパタイトや、アイオライトの青色は、海の水が浄化してくれて、流してくれるような感覚で配置しまして。
ブラックスピネルや、オニキスは、海の中の生物や、暗い側面のような感じで配置していました。
石の盛りや、全体の石の配置だけを見ると、私には、マイナーコードだけで作られたような、不協和音にも似た、ずどーんと暗い音楽が流れてくるようですし。
ルースの表情も合わさると、とてもポジティブとは言えない、暗さを漂わせる作品なんですけども。
だから、何の救いも、何の明るさも希望も無いのか、と言われれば。
それは違うと思うんです。
悲しみや嘆きの中で、それでも、輝きを放つもの。
ルースの模様だけにフォーカスしてしまうならば、人が嘆き、悲しむように見えてしまっているけれど。
その背景には、なんともいえない、美しい輝きを帯びた、虹色にも似た色が広がっている。
さらに、ペンダントの裏側を見てみれば、そこには、悲しみや嘆きの表情さえも消えて。
柔らかく、優しく。
まるで海が広がるように。
包み込まれるような、様々な色が混じり合い、その中で揺蕩う。
まるで、それは。
幸せなまどろみの中のようで。
ペンダント、というのは丁度胸のあたりに身につけるものですし。
それは、心のあたりに身につけてるような感覚にもなるんですけども。
それもあって、
誰も、本当の貴方を傷つけることはできない。
と、悲しみや嘆きに寄り添いながら。
女神様がそう言っているように思えました。
悲しみや、嘆き、苦しみ。
そういう気持ちや、出来事は確かにあるし。
そういう事で、とても傷ついてしまうことだってあるし。
心が動けなくなったり、トラウマなどで、過去の出来事をずっと引きずったり、癒せなくて苦しかったり。
そういう、様々な事で、何もかもを否定したくなる時だってある。
でも、
その、気持ちを自分の中で受け止め、避けようとしない。
というのは、ある種の強さが必要なんだと思います。
普通なら、悲しみや苦しみは、避けたいし、逃げたいし、回避したいと思うじゃないですか。
そして、それ自体は悪い事じゃないのだけど。
でも、この女神様は、それを、避けようとするのではなく。
起こらないようにするのでもなく。
きっと、そのまま、寄り添い。
受け止めてくれるんじゃないかなと思ったんですよ。
そして。
ペンダントの裏側が、一点の曇りもなく輝いているように。
そして、その貝から、やがて真珠が作られてゆくように。
美しい何かが、心の奥底から。
生まれはじめている。
まるで...悲しみや、嘆きや、苦しみさえも受け入れて、糧にしているように。
海で優しく浄化され。
やがて美しい何かに変わってゆく。
だけど、その美しい何かは、
分かりやすい形としては現れていないし。まだ、見えていない。
だから、無いと思いがちなんですが。
でも、それは確かに在ると思うんです。
この作品は、どうしても、暗さやネガティブな側面が、前面に出てますんで。
そういう視点に囚われてしまえば、ただ、悲しそうなもの、だったり。
ただ、苦しみや嘆きを表した作品。
になってしまいますが。
そういう分かりやすい部分だけではなく。
このルースの美しい色合いだったり、
真珠貝の殻をぱっかーんと割って←w
中身を確かめてみて。笑
視点を変えて、色んな方向で見て頂いて。
その奥に在る、美しい何かを探してみてもらえればいいなと思います。
きっと、貴方の心の奥には。
美しい真珠が、光輝いていることだろう。
その輝きをずっと護っていたのは。
貴方に寄り添う、嘆きの女神。
どのような悲しみも。嘆きも。
そのまま、受け入れて包み込んでくれていたから。
今までは。
気がついてなかったのかもしれないね。
女神が護る、美しい真珠とは。
貴方の心、そのもの、なのかもしれません。
誰も、本当の貴方を
傷つける事はできない。
嘆きの中で。
悲しみの涙に寄り添いながら。
そっと、優しく貴方を抱きとめて護り。
自らもまた、一緒に泣きながら。
嘆きながら。
悲しみにくれながら。
それでも、ずっと囁いてくれていた。
嘆きの女神。
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